そして勇者と魔王は永遠に結ばれる
「どうするの、マリア?」
マリアがいつもの調子でわたしに語りかける。何を聞いているかは勿論分かっている。
勇者が蘇った魔王を打倒した、目の前の出来事を普通に受け止めればこんな感じだろう。これでアンデッド発生の異変はミカルの魔導を封じれば完了する。この死者の都をどうするとか戦没者の弔いとか残務はあるが、最低でもわたしはミカルがらみを少し片付ければお役御免だろう。
けれど、そんなのは真実の一端に過ぎない。わたしにとって目の前の光景は、恋する乙女が悪夢にうなされた愛する男性をその手にかけた、だ。これで終わりにするなんて、我慢できるはずがないじゃないか。
「愚問ですね。勿論助けます」
「そう、マリアはそれでいい」
決意を込めた回答を聞いたマリアがはにかんだ。わたしも何とか彼女に笑顔を作ると、急いで倒れたアダムの方へと駆け寄った。アダムの名を何度も叫びながら彼を揺さぶるイヴの腕を取り、もう片方の手で彼女の肩を掴んだ。
「イヴ、今ならまだ間に合うかもしれない! 復活魔法を使います……!」
「えっ……!?」
「わたしが合図したらアダムから思いっきり剣を抜いてください」
「え、ええ……」
狼狽する彼女がわたしを睨んでくる前に矢継ぎ早で指示を送った。こう言った場合は自分なら対応できるんだと明確に伝えた上で主導権を握るのが一番だろう。下手にイヴと争っていたんじゃあ施せる対処も間に合わなくなってしまう。
既に頭の中では復活魔法の術式を構成し終えている。後は剣という異物が取り除かれたと同時に傷口を塞いだ上で気力を回復すればいい。心肺停止していようが時間的にまだ復活魔法でも救える筈だ。今は死の瀬戸際の段階、一刻も早くアダムに助けの手を伸ばさないと。
「ではイヴは三つ数えたら抜いてください。それからわたしが治しますので」
「わ、分かったわ。もういいわよね?」
「ええ、問題ありません。お願いします」
「1、2、3……ッ!」
イヴは矢継ぎ早に三つ数え終えると、必死になってアダムから光の剣を抜き取った。彼女はそのまま光の剣を取り落とすと、力なくその場に倒れ伏してしまう。無理もない、もう精神的にも肉体的にも彼女の限界は近づいている。むしろ先ほどアダムの攻撃に対応できていたのが不思議だったのだ。
わたしは彼女が手に力を込めた段階で、構築していた魔法を解き放つ。
「リヴァイヴ!」
死者蘇生に最も近い完全回復魔法。どんな重体だろうと死の淵から救い出すこの魔法は誰であろうと効果を発揮する。例えそれが魔の者の頂点に君臨する魔王であってもだ。もし効かないのであれば魔法自体に耐性を持つ者か、もしくは……。
「ど、どうなのマリア……。アダムは治るの……?」
「――……」
「ねえ、どうなの……? 何とか言いなさいよ……!」
死が確定した人ぐらいだ。
アダムの傷は塞がった。復活魔法は手ごたえがあったし確実に成功していた筈だ。けれど手首を触っても脈は無く、むしろ体温が刻一刻と失われていくのを感じる。手を口と鼻もとにかざしても吐息がかかってはこない。
つまり、もうリヴァイヴを始めとしたわたしが会得する回復魔法では、どうする事も出来ない。
「心臓の鼓動、呼吸、それぞれ戻りません。意識を取り戻さないとなると……」
「う、嘘よ……。ねえ、冗談でしょう……?」
「い、いえ、諦めるのはまだ早いです。復活魔法が駄目でもわたしには別の魔導が――」
わたしには最近覚えたての魔導がある。死をも覆す、この異変の源ともなってしまった、冥府を司る魔導が。まだわたしの知らない叡智の中には死したる者を呼び覚ます技法もある筈。現にマリアが実践出来たのなら、わたしにだって――。
と意識を切り替えながら道具袋から冥府の魔導書を取り出して、不意にその手首をマリアに掴まれた。マリアは神妙な、そしてわずかに辛そうな面持ちでわたしの方を見つめてくる。
「駄目。反魂魔法ではもうアダムは助けられない」
「どうして! 現に一度は彼だって蘇られたじゃないの! だったら今度だって……!」
「一度蘇っているからもう無理。何故なら――」
――冥府より呼び覚ます魔導は、一つの対象に一度しか効果を発揮しない。
「……えっ?」
「ミカルに行使する前に色々と試した。結果として、一度蘇らせた対象がもう一回命を落としたとしても、再度の蘇りはされなかった」
「何で、どうしてそんな……!」
「耐性が出来るのでは、と推測しているけれど、結局分からないままだった。多分アダムに試しても無駄だと思う」
そんな莫迦な事があってたまるか。冥府の魔導は神の定めた摂理に真っ向から刃向う悪魔の所業、死をも超越する奇跡ではないのか? それがたった一度しか効果が無いなんて、そんな理不尽がまかり通っていい筈が……!
と、感情では否定したくても冷静に考えれば分かってしまった。マリアは悲観的観測でも嘘でも何でもない、ただ真実を述べているだけなのだと。きっと彼女はミカルに試す前にあらゆる条件を想定して確かめたのだろう。
ならもう成す術がないのか? 単にわたしはおろかマリアも知らないだけで、起死回生の一手が反魂魔法以外にあるかもしれない。
わたしはマリアの手を振りほどくと大慌てで冥府の魔導書をめくっていく。イヴの四肢を繋げてからも何度か目を通したけれど、読めるページはあれから増えていなかった。おそらくわたしの力量不足なんだろうと勝手に結論付けていたけれど……。
「あれ?」
……読める。つい先日よりも様々なページが読み取れる。スケルトン兵の創造方法とかアタルヤが使っていた相手を冥府に引きずり込む即死魔法とか冥道を繋げる隙間魔法とかが。だが今はそんなものは必要ないので次々と読み飛ばしていくと……。
「――っ!」
「? どうしたのマリア?」
あった。大逆転の手が。最後まで諦めなければ道を切り開けるものなんだな。と、内心で感激したのだが、読み進めるうちにそんな都合のいい奇跡などある筈がないんだと痛感してしまった。
マリアが訝しげに眉をひそめてこちらを覗いてくる。わたしは震える手で彼女に該当の魔導が記してある頁を見開いてマリアに提示した。
「……これ。これならこの状況を覆せるけれど……どう思う?」
「……いける。いけるけれど、これは……」
マリアが躊躇うのも頷ける。何せわたしだってこんなのは本来提示したくない。しかし魔導書を最後まで読み通してもこれ以外の手が見当たらない。もしかしてイゼベルならあるいは、と頭に過ったものの、彼女を呼びに行っている間の時間すら今は惜しい。
きっとイヴはこの提案を絶対に了承するだろう。だからこそ他の手立てがあればこんな案は提示したくなかった。心が、胸が苦しい。こんな犠牲を強いる選択を持ちかけるわたしは偽善者なんだろう。けれど、今の悲痛な思いをするイヴはとても見ていられなかった。
「イヴ、一つだけ手があります」
「た……助けられる、の……?」
「ですが反魂魔法と違ってこの方法には犠牲を伴います。それでもアダムを助けますか?」
「……ええ、ええ勿論よ。それで彼が救えるなら……!」
なら、とわたしはこの魔法についての説明をイヴに行う。イヴはやはりと言うか、わたしが説明を追えぬうちに同意を示してきた。
「それだけ? なら早くやってくれる?」
「念の為最後に確認しますが、本当にいいんですか? わたしには無理でも他に手立てがあるかも――」
「いいの。むしろ、そのために今があるって言ってもいい」
わたしは唇をかんでイヴから視線を外した。決意と期待がこもった彼女の瞳に耐えられなくなったからだ。色々な想いが頭によぎったものの、わたしもまた覚悟を決めてイヴの決意を受け止める。
「ではやります。ではアダムの心臓に左手を、口に右手を添えてください。その際肌と肌を接触させた方がより高い効果が見込めるので、籠手を……」
「マリア、わたしの両腕は借り物なんだけど?」
「えっ? そ、そうでしたね……ごめんなさい」
そうだった、すっかり失念していた。よほどわたしも焦っているらしい。いけないな、こういった時こそ冷静にならないと。
けれど魔導書を読み解くとどうも左手と右手を対象に直に振れるのにはれっきとした意味があるようだ。なら縫い付けただけの借り物の腕では意味が全くないな。別の解釈をして何とか出来るようにしないと。
「えっと、左手を心臓に添えるのは左手の方が心臓に近いからで……」
「なら胸と胸を合わせればいいのね、分かったわ」
「えっ!? た、確かにそうですけれど……」
「で、右手で口を覆うのはどうして?」
彼女は一切躊躇しないで胸当て、楔帷子、服、そして下着すらその場で脱ぎだす。あまりに恥じらいなく堂々と素肌を晒すので唖然としてしまった。上質な絹を思わせるきめ細やかな肌には数多の戦いの跡が刻まれていて、とりわけ両腕の切断跡が生々しい。
思わず観察していたのか見惚れてしまっていたのか、イヴは軽く睨んでくるとわたしの額を軽く指で弾いてくる。正直頭が揺れるほどかなり痛い。
「マ、リ、ア。右手は?」
「っつぅー……。ひ、左手が身体を司るなら右手は生命の源たる魂を司ります。口から魂の大半が抜け出るのを右手で受け止めて……」
「なら口で口を塞げばいいでしょう」
「た、確かにそれでも効果はありますが……」
ううむ、そのように解釈も出来なくもないか。おそらく口づけ程度ではあまり効果が出ないだろう。人工呼吸と同じ具合に完全に口を塞いでしまうか、それこそ舌が絡み合うほど濃厚な……。
……素肌を合わせて抱き合いつつ濃厚な接吻とか、何だこの淫らな手順は。本来は両手を添えるだけで済むのにどうしてこうなった? イヴはアダムが相手だから平気なんだろうけれど、見させられるこちらの身にもなって欲しい。
「他には何か下準備は?」
「い、いえ、それで完了です。術式を構築するのでしばらくそのままで」
いけない、わたしが邪な妄想を抱いてどうする。イヴがアダムを助けようと真剣に望むなら、手順がどうであれわたしもわたしのやるべき事をこなすだけだ。
「マリア」
「えっ? あ、はい、何でしょう?」
あまりに術式が複雑すぎて何度も後戻り作業をしてしまったものの、何とか構築できた。あとはイヴが手順を行えば発動できる……と言った所でイヴに声をかけられた。彼女はわたしを真摯に見つめてくると、徐に頭を下げてきた。
「マリアの全てを奪っておきながらこんな事言う資格はないけれど、それでも言わせてほしいの。ありがとう、って」
「そんな、わたしは……」
わたしは感謝されるような事なんて何一つしていない。イヴに何も明かさなかったのはわたし、アダムを利用して己の悲願を叶えようとしたのもわたし、イヴが二度もアダムに手をかけた原因もわたし。結局はマリアであったわたしが引き起こしてしまった悲劇なのだから。
むしろ、感謝すべきなのはわたしの方だろう。こんなわたしと日常を送ってくれたイヴに対して。
「イヴも、こんなわたしと日常を過ごしてくれてありがとう。イヴとの生活はとても楽しかった」
「あら、過去形なの? 別にこれが今生の別れってわけではないんでしょうよ」
「ふふっ、確かにそうですね」
わたし達はお互いに笑い合った。打算で動いてた面もあっただろう。もしかしたら過去にもイヴとマリアはこんな風に気さくな間柄だったかもしれない。それでも、今わたしとイヴとは間違いなく心が通い合った親密な絆を築けたんだと実感できる。
こんな関係がこれからも続けられれば……いや、これは贅沢だろう。わたしの身勝手な想いに付き合わせるよりイヴには一途な想いを遂げてほしいと思うばかりだ。
「ではやります。準備に入ってください」
「ええ」
肌を晒したイヴがアダムへと身体を密着させる。そして口と口とが交わったのを確認して、わたしはその魔法を解き放った。
「ネクロシーリング」
■■■
イゼベルとアタルヤが部屋に入ってきたのはそれからやや時間が経ってからだった。
アタルヤは最初扉をゆっくり開いて鏡を使って中の様子を窺ってきた。やがて特に戦闘を行っていないと察したのか、普通に扉を開けて中に入ってくる。それでも槍を構えたまま素早く部屋全体に視線を走らせていたので、警戒はしていたようだ。
対照的にイゼベルは何も警戒せずにへたり込むわたしへと歩み寄ると、わたしの外套で覆いかぶされて横たわるアダムとイヴを一瞥した。彼女は訝しげに眉をひそめるとこちらの方に視線を送ってきたので、わたしは肩をすくめてみせた。
「終わりましたよ。魔王アダムは何とか倒せました。後はミカルの魔導を封印すればお終いです」
「そう、お疲れさま。なら彼女の後は私に任せておいて」
ミカルはわたしが夢の世界に送ったまま眠りについている。彼女が目を覚ますのは全てが終わった後だろう。その時彼女がどんな想いをして、その後どんな日々を過ごすのかはもはやわたしの範疇にはない。個人的にはこの一年間の出来事を夢の出来事だと思ってくれればいいのだけれど……。
アタルヤは一通り確認し終えると彼女は身に纏っていた全身鎧や槍といった武装を解除し、ドレスにも似た服だけになる。そして肩の力を抜くように息を吐くと、わたしの傍に寄ってきて隣に座りこんできた。
「こちらも城内のアンデッド共は片付けた。今は死者の都に潜んでいるだろう残存勢力の掃討に入っている」
「お疲れ様ですアタルヤさん。おかげさまで本当に助かりました」
軽く驚いてしまったが、この激戦の中にあってもアタルヤは傷一つ負っていなかった。ただ大量の汗で彼女からは湯気が立ち、服は濡れて完全にアタルヤの肌に張り付いている。呼吸を整える為にに深く息を吸って吐いているせいか、肩が大きく揺れていた。
「結構時間がかかったみたいでしたけど、ワイトキングはやはり強敵でしたか?」
「執拗に粘られてしまった。それにワイトキングを撃破した直後に別の部屋から強襲を受けて、その対処に手間取った。すまない、遅れてしまって」
「いいんです。終わりよければすべてよし、です」
「それでだが、何だこの状況は?」
何だ、とは目の前で身体を重ねるイヴとアダムだろう。肌を晒しているけれど別にここで欲情に走ったわけではない。ただ先ほどの魔法を発動してから意識が戻ってきていないだけだ。最も、服を着せる気力が湧かなかったので外套を被せただけのせいか、誤解されても仕方がないだろう。
別れてからの顛末を簡潔にアタルヤに説明する。アダムの事、魅了されたミカルの狂気、そしてイヴの想いを。けれどアダムに施した最後の魔法について一切喋らない事にした。異変は終結し、魔王は倒れた。後はアダムとイヴの深い繋がりの問題であり、アタルヤには関係ないだろう。
「……そうか。けりがついたならそれでいい」
最も、アタルヤの事だから何かがあったとは気付いているかもしれない。踏み込んでこないのはわたしと同じように考えた為で、イヴがどうしたかを聞いてもアタルヤには影響ないからだろう。
「では私はもう行く。公都軍が食い止めているらしいアンデッド化した帝国軍を始末しないとな」
「あー、そう言えばそちらが残っていましたね。既に公都軍が返り討ちにしているのでは?」
「それならそれでいい。だがまだ勢力が残っているなら余力のある我々が対処した方がいいだろう」
アタルヤは身体を重たそうにして立ち上がった。それからわたしの肩を叩くと、次には再び完全武装をしつつ外套を翻し、威厳ある佇まいで部屋の入口の方へと向かう。再び彼女は戦場へ向かっていく、この異変を完全に解決するために。
「マリア、また会おう。今度は戦場ではない事務室の方がいいな」
「いえ、どうせならわたしの家に来てください。お茶とお菓子ぐらいなら用意しますから」
「そうだな。時間が出来たらそうさせてくれ」
アタルヤは背中を向けたまま手をあげてわたしに挨拶すると、部屋の外で待機していた歴戦の兵士達を引き連れて去っていった。
「マリアったら、中々凄い事やっているじゃないの」
不意にイゼベルに声をかけられた。どうやらもうミカルへの処置を終えたらしい。どんな魔法を用いたか純粋に知りたかったものの、彼女ほどの魔導師になると見て技術を盗む機会があれば僥倖、と言える程だろう。機会が悪かった、と考えるよりわたしには縁が無かった、と割り切るか。
彼女の視線はアダムとイヴに注がれている。感心からか満足からなのか、とにかく嬉しそうに微笑んでいた。やはり見る人が見れば一発で分かってしまうのか。
「何の事です、ってとぼけても無駄ですよね。やっぱりイゼベルさんには分かっちゃいますか」
「どんな風にこの魔法を名付けたのか聞いていい?」
「ネクロシーリング、ですけど?」
「んー、いまいち風情に欠けると言うか。わたしだったら幻葬封印とか名付けるけれど」
確かに魔法は術式の構築さえ出来ていればどんな形で発動しても問題ないけれど、変に凝った名前にすると覚えにくくなるから嫌だったりする。その辺りは魔導師の感性次第だから肯定も否定もしないでおこう。
「ん……」
やがて、寝ぼけたような声を発したのはイヴだった。彼女はまどろんだ眼をこするとその身を起こした。わたしの外套は彼女の身体にかかりっぱなしなので、幸いにもその裸体が晒される事態にはならずに済んだ。
彼女は瞼が上がりきらないうちに周囲に目を向けていき、最後に自分がまたがっているアダムへと注がれ……跳び上がった。
「な、何だよ、これ……」
「おはよう、お目覚めの気分はいかが?」
嗚呼、やっぱり……。わたしが狼狽えるイヴを直視できずに俯いている間にイゼベルが朝の挨拶でも送るように軽く言葉を紡いだ。
イヴはアダムの顔を触ってから自分の顔と身体を触り、最後にミカルの化粧机まで駆け寄っていく。そして鏡で自分の顔と身体を一通り確認して、次の瞬間には真っ二つに切り裂いていた。轟音を立てて崩れる机をしり目にイヴはこちらを睨みつけてくるが、イゼベルはそれを涼しく受け流したように平然としている。
「これは一体、どういう事なんだよ……!」
「どうって、見たままでしょうよイヴ。そう、貴女はイヴよ」
イゼベルは無情にも断言しているが、わたしにとってはもう彼女はイヴであってイヴではない。これがわたしの魔法がもたらした結果によるものだ。分かってはいたけれど、やはり堪えるものがあるものだ。
本当にこれで良かったのか……いや、良かったんだって思いたい。そうでなければイヴは救われないじゃないか。
「魔王アダムはイヴとして蘇った。それが事実です」
折角イヴはその身を挺してアダムを救ったのだから。
お読みくださりありがとうございました。




