町の白魔導師屋、開業
身支度を終えたわたし達は一階へと降りて、玄関付近の勝手扉から店側へと入った。イヴはわたしが肩を貸しながらだけれど階段を下りられるようになっていた。入居の時は、と言っても数日前だけれど、重たい思いしながら抱きかかえて運んだから凄まじい進歩と言っていい。最もまだ思うようには歩けないらしく、車椅子生活を続けているそうだ。
まーしばらくは閑散とした診断所の中で呆ける毎日になるんだろうなぁ。何せ宣伝らしい宣伝は井戸端会議で話題に挙げる程度だったし。表の看板もそこまで主張するものではなく質素に仕上げている。分かりやすく立て看板を入口前に置いて目安の料金を記してあるぐらいだろうか。
と、楽観視していた少し前の自分を殴ってやりたい。
「……何、これ?」
お店の前には行列が出来ていた。軽く咳をするご婦人、熱っぽそうな子供を抱きかかえる母親、お腹を痛そうに抱える男性、顔色がやや白くなっているご老人などなど。軽く数えても数十人はいるだろう。とても待合室に入りきれるような人数ではない。
一旦目をこすってもう一度眺めてみる。やはり目の前の光景に変化はない。正直、ここまで多くの人が集まるだなんて夢にも思っていなかった。
「どうも初日から大盛況のようですね」
「大忙しになりそうね。これだけの人数をきちんと診きれるの?」
「な、何とかなりますよきっと……」
考えるのは後からいくらでも出来る。並んでいる人達を先に待合室へ案内も出来るけれど、あいにくまだ開店時間ではない。この辺りの区切りはきちんとしておかないと後でこちらが苦労する羽目になる。待っている方々には悪いけれどもう少し外にいてもらうとしよう。
まずはイヴを受付前の椅子に座らせる。長時間座っていても疲れないようにカインの家具屋で奮発して見繕ってもらったものだ。手で押すと軽く沈むぐらいの柔らかさなのがこだわりだ。そして彼女の前に並べていくのは羊皮紙の束と羽根ペンとインクの入った容器だ。
イヴは紙束の上から一枚を手に取ってじっくりと眺める。それはわたしがここに引っ越ししてくる前に魔導協会に準備してもらった受付用紙だ。結構大雑把に注文した覚えがあったけれど、予想を超えてきちんとした仕上がりになっていて軽く感動したのは内緒だ。
「これ、活版印刷?」
「問診票と言って簡単に相手の名前と症状を記してもらうものです。事前に書いてもらったソレに目を通せばある程度大雑把な診断が可能なのと、記録として残しておける意図があります」
熟練した魔導師ならどんな症状や怪我だろうと回復魔法と治療魔法を駆使して治してしまうのだろうけれど、あいにくわたしにはそこまでの腕は無い。問診票は事前情報を得て適切な処置を実施できるよう補う為に使う。
更には記録として残しておけば、期間を置いて再診に来た患者の事情も分かるだろう。これ、凄く画期的なやり方だから考え付いた人は本当に天才なんじゃないかと思えてくるな。世の中情報を制した者勝ちだしね。
「じゃあ受付した人にこれを渡して記入してもらえばいいのね?」
「ええ、待ち時間を利用して書いていただき、またこちらの受付に提出していただくよう伝えてください」
ちなみにこの待合室、メディテーションという自然瞑想魔法を発動させている。これには鎮静と体力微小回復の効果があり、要するに効率の良い昼寝と取るのと同じだ。先日の野戦病院とは異なり術式の構築を甘くしているので、効果が薄い分維持にあまり労力を使わずに済む。
始業時間にはまだあるようなので、診断室と待合室の軽い掃除を行う。清潔こそが心のゆとりをもたらす、とは言いすぎだけれど、やはり綺麗だと気持ちが良いものだろう。風属性魔法に優れていれば埃やごみをすぐに集められるけれど、わたしの場合は箒とモップを駆使してだ。
イヴは床掃除をするわたしの方をただ呆然と見つめて、少し呆れ果てているようだ。
「水属性魔法を掃除に使う人なんて初めて見たわ」
「そうです? わりと普通に使われる生活の知恵ですよ」
こんな時水属性魔導に関してだけはそれなりに優秀だったたしの魔導の出番だ。少し汚れたモップを周囲に浮かせている水球に浸してから水を操作してかき混ぜると、汚れが落ちて綺麗に戻る。汚れた水球も高速回転させれば不純物が端に集まり、それをごみ箱に回収すればまだ十分に使える。
天井付近ははたきを使って埃を落とすぐらいだけれど、そんなのはたまにやればいいだろう。最後は待合室の椅子を雑巾で拭いて、終わりだ。まだ誰も使っていないので埃が少しあるぐらいで楽なものだ。最も、掃除は別に苦ではないのでむしろこの程度の汚れでは物足りないぐらいだ。
掃除道具を受付裏手にある押し入れにしまって片づけも終える。後は表扉の鍵を開けるだけになった。時刻を窺うとあと少しで開店時間か。明日からはもう少し早めに起きて段取りよく準備をこなした方がよさそうだな。
「あら、それで終わり? お手洗いはいいの?」
「誰も使っていませんから、明日から本気出します」
「……やっぱりマリア本人がやるんだ。人雇ってやらせればいいのに」
「人にやらせると費用が掛かりますし、そもそも別にそれほど手間ではありませんし」
確かに頼む人に頼めば物凄く安上がりに作業してもらえるだろうけれど、そうするぐらいなら自分が片手間にやった方が効率がいいというものだろう。別に右からも左からも引っ張られる程忙しいわけでもないし。
それに今のところはわたしと受付嬢、それから助手の三人ぐらいで回せれば、ぐらいに思っているので、掃除等の雑務要因は全く検討していない。やらせてくれ、などと自分を売り込んでくる酔狂な人がいたなら話は別だけれど、自分から募集は絶対にしないだろう。
なお、手洗いは汚物溜め方式だ。帝国では水道設備の技術が帝国以前の共和政時代から培われてきたので、公衆便所とかの汚物は下水に流れていくんだけれど。わたしの場合の手洗い掃除は実に簡単で、本来化粧落とし等の限定的用途にしか使えないクレンジングという水属性の洗粧魔法で汚れを落とすだけだ。
「それじゃあいよいよ開業魔導師として第一歩を踏み出すのね」
「イゼベルさん、今までどこに行っていたんですか?」
これで準備の方は一通り終わった所でイゼベルに声をかけられた。彼女は先に行くと言っておきながら掃除中全く姿を見せなかったんだけれど、何処に行っていたんだろう? まさか手伝わされるのを嫌がってどこかに隠れていたんじゃあ……。
「働きたくないのは否定しないけれど、あいにく外の方達と少しお話をしたのよ。随分と並んでいるものだから気になってね」
「わたしの考えを読まないでくださいって。それで、こんなに人が集まった要因ってやっぱり……」
「別段不思議でもないでしょう。白魔導師が町医者としてやってきてくれたんだから」
「元からそのつもりで開業魔導師になったつもりでしたけど、他にもありますよね、きっと」
この予想を大きく上回る繁盛ぶりは異常と考えた方が普通だろう。別段そんな営業努力をしたわけでもないし大々的に宣伝したわけでもない。帝都からやって来た新参者、しかも学院とは言えまだ学び舎から卒業したばかりの新人魔導師だ。
けれどわたしはこの数日で色々とやらかしてしまっている。価格設定は協会指定の魔導師達より安上がり。朝の水汲みでも魔法をご近所の方々に披露しているし、よく公爵家の子息のカインと一緒に街中を歩いてしまっている。何より、野戦病院や防衛戦で目立ってしまったし。
わたしの行いの積み重ねが色々な形で伝わった結果が目の前のこれなんだろう。悠々自適とは程遠い忙しさが待っている憂鬱さもあるけれど、贅沢な悩みだな。やはりそれだけわたしを評価してくれるのが純粋に嬉しくて笑みがこぼれる。
「ええ、ここ数日のマリアを見てきたみんなが頼ってきているようよ」
「そうでしたか。これほど人が集まってくれるのは光栄ですね」
「ふふ、それだけではないのだけれどね」
「えっ?」
イゼベルは意味深なぐらいに暖かな笑みをこぼすと、診断室へと姿を消していった。思わせぶりな挙動は示しても実際は大した意味もない、なんて可能性も一応考えてみたものの、何となく違う気がする。おそらく彼女は外の人達の話を聞いて何かを察したのだろう。
はて、ここ数日のわたしが噂で伝わったのなら他の事実なんて無いのだが。イゼベルが何か情報を出し惜しみしているなら話は別だけれど、今の言葉からはそうとしか受け取れない。伝わり方が妙な具合になっているとかなのか?
「マリア、来訪者達の話には一つ重大な共通点がある」
「マリア……?」
いつの間にかマリアがわたしの傍らで外の来訪者達を眺めていた。不思議なものだ。彼女はわたしの妄想の産物、言ってしまえばそれまでだろう。けれどこうして見ていると本当にわたしの目の前にマリアがいるとしか思えない。直に触れてみたらどんな感じなんだろう?
いやいや、今はそんな確認をしている場合ではない。共通点って、ここ数日のわたしを見ていてくれたから集ってくれたってイゼベルの言葉そのままではないのか?
「忘れてもらっては困る。わたしはこの西の公都出身で勇者一行として旅をしたと」
「マリアが西の公都出身で勇者一行に加わっていたのは情報として知っていますが、それが?」
マリアはわずかに眉をひそめてくれる。忘れてもらっては困ると言われても実際に完全忘却させられたのだからどうしようもない。わたしが把握しているのは言葉通り、マリアとしての経歴であってわたしのものではない。
「人類を救った魔導師の凱旋はわたしが辟易するほど盛大だった」
「あー、マリアの活躍は故郷である西の公都にも知れ渡っているんですか」
まあ、そうだろうな。混沌に包まれた人類圏に光を取り戻した者達の帰還はそれは大いに祝われただろう。その後偉大すぎる者達が邪魔になるかいつまでも敬われるかはさておき、その瞬間だけは間違いなくマリアの偉業は讃えられた筈だ。
しかしそれが一体どうしたというのだ。マリアの功績が熟知されていようとわたしには……。
「あ」
いや、待て。今またマリアをマリアとして考えてしまっているが、マリアはわたしでわたしはマリア。要するに……。
「わたしはマリアとしてではなくわたし自身の行いで評価されている?」
マリアとわたしは中身こそ劇的に変貌してしまったけれど別に容姿が変化したわけではない。服装も装備も区別できるほどではない。わたしは自分自身を結構卑下してしまっているけれど、公の場で大規模な魔導を披露している。マリアとわたしを結び付けられてもおかしくはないのだ。
本来あってもおかしくない前評判がない。ここに集ってくれた人達は、マリアとしてのわたしではなくわたし自身を見てくれているのだ。
それは喜ばしくもあり、寂しくもあった。
「誇るべき。マリアはマリアとして見られている」
「……褒め言葉として受け取っておきますね」
とにかくこれがわたしの新たな段階の第一歩でもある。わたしはわたしを頼ってここに来てくれたみんなの期待に応えるとしよう。
わたしは店の扉の鍵を開けて、外の人達を出迎えた。
「いらっしゃいませー」
■■■
それから五日が経った。
その間危惧されていたアンデッド軍による西の公都襲撃は起こっていない。斥候が死者の都近くの森に滞在して常に動きが無いか監視をしているそうだが、特にこれと言った変化は見られないらしい。レイアによって蹂躙された城壁は二日ほどで立て直しが終わってしまい、元の状態に戻ってしまったそうだ。城塞を攻略する際はまた三重の城壁攻略からしなければならなくなったか。
アモスとダニエルの葬儀はしめやかに執り行われた。と言っても二人は遠く離れた地が故郷の為、傭兵仲間や冒険者仲間が集まっただけだったが。どうやらわたしの脱出劇では近くに倒れたアモスの遺体も巻き込んだらしく、彼だけは墓に埋葬されたらしい。ダニエルは遺体無き葬儀となってしまったが、あの火力で焼かれては骨が残っていたかも怪しい。
ロトから話を聞いたカインは改めて公爵に詰め寄ったそうだが、結局のらりくらりと躱されて事態は進展しなかったらしい。公爵夫人を取り戻したい気持ちは十分に分かるけれど、それにしたって手際があまり良くないとしか思えない。まだ何か事情がある気もするけれど……。
ただ、イゼベルの要請もあって帝都もようやく重い腰を上げ、討伐軍が派遣されたそうだ。到着まではもう数日はかかるだろう。カインは討伐軍に必要な物資の準備に追われているとか。何でも討伐軍の組織を早くするために物資をこちらから提供する事で合意したからだとか。その辺りの政治的駆け引きは興味ないので話半分にしか聞いていないが。
わたしの方は特にこれと言って起伏のない生活を送った。開業魔導師としての出だしは慣れないせいで色々と不手際があったり精神的に参ったりしたものの、さすがに数日もやっていれば少しずつ慣れてくるものだ。おかげさまで多くの人達が訪れてくれるので結構忙しく立ち回っているけれど、それを望んだのはわたしだ。嬉しく思う。
イヴは受付と会計の雑務を四苦八苦しながらもこなしていた。日に日に手足の動作が滑らかになってきており、昨日には剣を持てる程度には回復していた。感覚が無いので違和感しかないそうなので、今のところは自分の思い通りにぎこちなく動く義肢と言った所か。
けれどイヴの頑張りだけでは完全回復までには長い時間を要するだろう。それでは近日中に行われるだろう死者の都攻略に到底間に合わない。多少強引でも前倒しを進めなければいけないだろう。
「イゼベルが言うにはイヴが認識さえすれば借り物の手足だろうと自由自在に動かせるそうです」
「簡単に言ってくれるけれど、どうしても違和感が拭い去れないのよね」
「だから毎日こうして運動しているんでしょう。動かす参考になるように」
朝、目の前のイヴは肌着だけの軽装で平行棒に手を添えて立っている。もうイヴはみっともなく足を振るわせていない。それにとても涼しい顔をしているから無理もしていないようだ。いくら認識でどうとでもなると言われても、正直ここまで急速に回復していくのは驚くばかりだ。
「ではいきます。しゃがんで」
「こうね」
「では立って」
「ふっ」
わたしの言葉に合わせてイヴは立ったりしゃがんだりする。イヴに施したネクロマリオネットは死体を思うがままに動かす魔法だ。それを繋げられたイヴ本人の意思で動かせるようにしたのだが、今は本来の効果である術者、わたしの意思で動きを補助している。
正直な所始めた頃は手足が四本ずつになってしまったようで全く思い通りに動かせなかったが、慣れれば自分の思うがままに対象を動かすのは確かに便利がいいものだ。単純な命令で自立行動するアンデッドも結構色々な活用方法が考えられるし、もしかしたら冥府の魔導って生活に潤いをもたらすんじゃないだろうか、とまで思えてくる。
イヴが日課として行っているのは過度な運動ではなく準備体操みたいなものだ。これだけでも一通りこなせるようになるには数日を要したものだ。今では四苦八苦ではあるが何とか最後までやりきれるようになっている。
「では開脚して、前屈を」
「ふー……」
準備体操を終えたら次は柔軟体操に移る。身体は動かしていないと本当に動かなくなるものだが、動かせば動くようになってくれるものだ。身体の各所を伸ばしていく動作は滑らかな動きをするためには欠かせない。
にしても、イヴの身体は随分と柔らかいな。以前は脚が左右に開いて身体を倒せば床に付いたと聞いている。わたしも一応毎日柔軟はしているけれど、未だにそこまで倒せられないし。正直な話、そこまで出来るのは羨ましく思う。
「一通り終わりましたね。では朝食にしましょう」
「ええ、そうね」
終わる頃にはイヴは汗を流していて、塗れた肌着は彼女に張り付いている。今のイヴは男が見たら目をくぎ付けにするか視線を逸らすかの両極端になるぐらい身体の線が露わになっていた。女のわたしから見ても魅力的に映るから目のやり場に困ってしまう。そんな感じなので、わたしが朝食を取る間に汗をぬぐって肌着を着替える。まあいつもの事だ。
順調ではある。この調子で行けばあと一週間もあればイヴはわたしの手は借りずに自立行動できるようになるに違いない。だが逆を言えばまだ一週間もかかるのだ。最善は尽くしているけれど、やはり想定されている攻略戦までに彼女の状態を合わせられそうにない。
内心で頭を抱えながら準備した朝食を居間の方へと持っていくと、いつの間にかカインがイヴとテーブルを挟んで相対する形で座っていた。起きたと同時に玄関の鍵を開けるわたしもわたしではあるのだが、それにしたって遠慮が無さすぎないかしら?
「あ、おはようございますマリアさん」
「おはようカイン。わたし達はこれから朝食なんだけれど、カインはどうなの?」
「ちゃんと家で食べてきたので大丈夫です。気持ちだけ頂いておきます」
まあ、わたしが朝食の準備に夢中になって気付かなかっただけで、きっとカインは玄関のドアノッカーはきちんと叩いたんだろうし、イヴは彼を迎え入れたんだろう。
それにしたって日々大忙しの筈のカインがここを訪れてくる光景には未だに慣れないものだ。それとなく彼の執事に話を伺ったら一応来訪に費やす時間を確保しているそうだが、その為に多少無茶をしているそうだ。苦言を呈そうとも思ったものの止めておいた。折角時間を割いてまで来てくれるのに不快な思いをさせる必要は全くない。
「それで、今日の用件は?」
「用事が無いと来ちゃあ駄目ですか?」
「駄目です。カインはもっと自分の立場に自覚を持つべきでしょう」
が、それはあくまで用件があればの話だ。他愛ない話をする程度なら心を鬼にして追い出そうと思っている。確かに彼が来てくれるのは嬉しいけれど、彼の立場とは話が別なのだから。わたしなんかに構う暇があるなら有意義に時間を使ってほしいと願っている。
との意思を数日前にカインへと伝えたら、ちゃんと話題を持ってきてくれる律義さをわたしに示してくれた。井戸端会議でしか世間事情を把握できないわたしが妙に詳しいのも、カインがわたしに情報を提供してくれるからだ。
内情を打ち明けていいのかと一応窺ってはみたけれど、わたしならいいと彼は言ってくれた。今後もわたしに関わってもらう気満々なんだろうなあ、とは感じたもののここまで関わってしまったた以上はわたしも黙ってお役御免になるわけにはいかないので、正直ありがたかった。
「今日、帝都から派遣されてきた討伐軍が到着されるとの事でした。明日には死者の都に出立できるそうです」
危うく配膳途中の皿を取り落とす所だった。
とうとうこの日が来てしまったか。五日も経っているからそろそろとは分かっていたけれどいざその日を迎えてしまうと衝撃を隠せない。イヴの状態は未だ不完全、このまま戦場に出してしまえば一般兵どころか雑用の役にも立たないだろう。
万事休す、どうしたものだろうか。
お読みくださりありがとうございました。




