都市防衛戦②・開戦
太陽は沈み、夜を照らすのは空に煌々と輝く月の明かりと、城壁上や昼間の内に外に等間隔で配置され明々と燃える松明ぐらいだろうか。世界はそのほとんどを暗闇が支配しており、わたしとアタルヤの部隊が待機する地点に限ってもすぐ向こうが見えなくなっている。
アンデッド軍は公都北の門を中心として部隊を展開し襲来してくる。それは日々勢いを増していく中でも変わらなかった。戦略が一切変化していかないのはアンデッド軍を指揮する指揮官ないしは軍師がいないからか。
アタルヤは予定通り北の門を出発した後に東側に部隊を移動させていた。この位置なら襲来するアンデッド軍の横腹を突く形となる。奇襲となるよう明かりを掲げずに息をひそめ、その時が来るのを待っている状態だ。と言っても隠れてはいないから、もし敵軍が隣国の軍勢だったら斥候を放ってすぐに位置がばれてしまうだろう。こうしているのは相手が知性を持たない亡者共だからか。
これまで冒険に出た事は何度かあったけれど、軍同士が衝突する大規模な戦争は生まれて初めての経験だ。わたしの考えも及ばない不測の事態がどのように起きるのか分かったものではなく、ただ不安と緊張で身体を震わせてしまう。先ほどから冷静に務めようとするものの、色々と無駄に考えてしまって頭が空回りするばかりだった。
「そう言えば、車椅子の彼女は連れてこなかったのか?」
「……へ?」
そんなわたしの意識を引っ張り戻したはアタルヤの一言だった。不意を突かれて酷く驚いてしまったが、少し時間を要してようやく気付けた。いつの間にかアタルヤが兜の面部を開いてこちらに顔を向けていると。アタルヤの部下達が誰もが沈黙し待機する準備万端の中で、ただ一人彼女だけが。
「え、えっと。脚も腕も動かせない彼女を連れてきてもどうしようもないと思いますが」
「そうか。イゼベルに聞いた話では死骸を自らの手足のごとく動かす魔法もあるらしい。ひょっとしたら今の彼女でもいい働きをしてくれると思っていたがな」
そんな魔法まであるのか。とすればイヴの手足をわたしが動かすのだろうか。今まで彼女自身が繋げられている手足を動かせるようにとばかり考えていた。と言ってもイヴの強さは彼女の鍛練と経験によるもので、わたしが見よう見まねで人形のごとく動かした所で大した事にならないのは目に見えている。参考程度にしておこう。
それよりも、彼女がこの戦いに全く影響しないだろう世間話を今この場で振ってきたのは、動揺を隠しきれないわたしの為だろうか。
「……ありがとうございます。おかげで落ち着けました」
「誰もが慣れない戦場は不安に感じるものだ。気に病む必要はない」
アタルヤは兜の面を下ろし、前方を見据える。未だ夜の静けさが周辺一帯を支配していて、これから凄惨な戦争が繰り広げられるとは到底思えなかった。けれどアタルヤの部隊や城壁に漂う緊張感が否応なしにわたしに思い知らせるのだ。
「……来た、か」
争いは必ずやって来るのだ、と。
アタルヤのつぶやきに端を発したわけではないが、北側より規則正しい音が鳴り響いてきた。それは敵軍が地面を踏みしめるものか、鎧などの金属同士がぶつかり合う音だったか。その音は次第に大きさを増していく。
そして、やがてその姿が松明に照らされだした。公都に現れるようになった、死者の軍勢が。
「報告にあった通りの時刻での来訪のようだな」
「時間丁度ですか。毎晩同時刻に来襲、同時刻に撤退するらしいですけど、律儀なものですね」
「単純な命令しか受けていないなら行動も単純になるものだ」
それはただのスケルトンの群れではなかった。白骨が鎧兜を身に纏い行進する姿は確かに軍と呼んでも差し支えない。しかし、あまりにも想像していたものとかけ離れている。
剣士、槍兵、弓兵、盾持ち等様々なスケルトンが隊列を組み、規律正しく行進している。それは傭兵部隊などではなくどこかの国の正規軍を髣髴とさせる。驚くべき事に騎乗兵の部隊や工兵らしき存在が攻城兵器だろう破城槌、大梯子、投石器や攻城塔を持ち運ぶ姿も見られた。
わたしの生まれ故郷、西の公都はこんな者達と毎晩争いを繰り広げているのか。
アタルヤは月明かりに向けていた懐中時計のふたを閉じ、馬にかけていた道具袋へと入れた。
「年月を経たアンデッドは生前と同じように知性を持つらしいですけれど……」
「件の輩のここ最近出現しだしたのだから、その線は無いだろう」
「では、何者かが裏で手を引いていると?」
「確かめるにもこの戦いを余力を終えた状態で勝利しなければな」
北の城壁は地平上に高くそびえ立っており、外堀はない。城壁を高くするぐらいなら堀を設けて河の水を流せばよかったのに、とふと思った。きっと防衛隊の矢や投石器、バリスタ等の兵器の射程内に敵を入れるためにわざと堀を設けていないのだろう。
城壁上から鬨の声が一斉に轟く。視線を移せば城壁上では弓兵と投擲兵が所狭しと配置しており、今か今かと敵軍勢を待っているようだ。投石器も何台か並んでおり、既にいつでもその威力を発揮できるよう準備されていた。亡者共への恐れは微塵もなく、皆から立ち上る闘志を感じる。
アンデッド軍は迎え撃つ準備万端なこちら側を意にも留めず、城壁に向かっての行進速度を緩めようとしていない。
「アタルヤさん、いつアンデッド軍を強襲するんですか?」
「連中が城壁に張り付いたらだ。ぎりぎりまで奴らを引きつける」
防衛軍の射程距離に入るか否かに差し掛かった辺りだろうか、突如アンデッド軍は一斉に、なのに寸分の狂いもなく駆け出した。それが開戦の合図だったかのように城壁上から一斉に矢が放たれる。
解き放たれた矢の雨あられが迫りくる敵軍勢へと降り注いでいく。それを防ぐのは幾つかの個体が高く掲げた大型の盾で、大半が盾へと突き刺さるだけだった。
投石器から放たれた岩は轟音と共に容赦なくアンデッドの軍勢の一部を推し潰し、勢いをそのままに転がっていく。中には攻城兵器を目標に放たれたものもあったが、驚くべき事にそれを運ぶアンデッド達が即座に反応、素早く方向転換させて直撃を避ける動きが取られた。
「嘘、あんな機敏な動きをするだなんて!」
「予想以上に反応が早いな。よほど細かく命令を受けていると見える」
「これ、感心している場合ではないんじゃあ……?」
アタルヤは素直に敵の高い練度に高評価しているようだが、わたしには脅威にしか映らない。軍として洗練されているとは正直話半分だったが納得しざるを得ない。これでは反撃に打って出るどころか今晩を凌げるかすら怪しく思えてしまうな。
やがてアンデッド軍は城壁まで到達すると、用意していた大きな梯子を次々と城壁へと立てかけていく。梯子の高さは多少高低差があったが、長くても城壁の半分近くの高さしかなかった。それでもわたしの記憶にあるかつての城壁高さを超えているが。スケルトンの兵士達がそれに群がるように昇っていき、城壁上の兵士達は弓を射かけ、岩や煉瓦を投げつけて阻もうとする。
さすがに全てを対処しきれなかったか、やがて梯子を上りきったアンデッド兵は腰に巻いた縄を城壁上へと投げつけていく。その多くが届かなかったり撃ち落とされたりしたが、いくつかが上に見事に引っかかっていく。金属製の熊手でも付いているのか?
これで城壁上までの道が切り開けた。道理で城壁上にも生々しい戦いの跡があったわけだ。このまま城壁上まで突破されたらそこを起点に怒涛のように公都へ亡者共がなだれ込むのだろう。そんな地獄絵図、想像もしたくない。
「城壁上での戦いが始まりそうだな。そろそろ私達も出るぞ」
『はっ!』
アタルヤは自分の突撃槍を高々と掲げた後、その矛先をアンデッド軍の後衛へと指し示した。点在する松明だけがアンデッド軍を照らし出しているので敵軍がどのように展開しているかあまり良く分からないけれど、大体予備兵が待機している辺りだろうか?
「総員、突撃!」
アタルヤが馬を駆って敵軍に向けて疾走する。彼女の部下達もそれに答えるように追走しだした。わたしも何とか置いていかれまいと彼女らに付いていこうとする。彼女が与えてくれた馬が良い動きをしてくれるおかげで何とか追い縋れている。
速い。確かにわたしも馬上経験はあるけれどただ走らせるだけだった。ここまで疾走させて突撃なんてさせた事が無い。馬から落とされないように懸命に体を安定させながら何とか手にする杖と腰にぶら下げている魔導書が落ちないように気を配る。
アタルヤの部隊は彼女を先頭にして鋭利に展開していた。この配置だと最初に敵と衝突するのはアタルヤ本人で、敵の防御を突き破れるか否かは彼女次第だ。皆が一様に突撃槍を前方に掲げ、部隊全体が正に一振りの槍のごとく、いや、流星が降り注ぐかのようだった。
左翼側の敵軍がわたし達に気付いたのか、大急ぎで盾持ちと槍兵をこちらに並べて突撃に備えようとしているのが分かる。最後まで気づかれないとは考えていなかったが、それでも思った以上に対応されるのが早い。これでは盾と槍が並ぶ中に突っ込んでしまう。
ところがアタルヤはそんな敵軍の様子を目の当たりにしても突撃する速度を緩めるない。それどころか逆に加速させていく。やがて彼女は敵が向けてきた槍の射程距離に入る――!
「はああっ!」
次の瞬間には、アタルヤの前に並べられた槍が全て上や左右へと弾かれていた。上手くは見えなかったが、彼女が突撃槍を一閃させた所までは分かった。まさかその一撃で自分の侵攻の妨げになる槍を全て弾き飛ばしたのか……!?
そして、彼女から放たれたのは身体を捻って放たれた強烈な突きだった。直後に轟音が響き、並べられた盾の壁は大きく穴を開けられ散り散りに吹っ飛ばされていく。彼女はそれでも速度を緩めず槍を振り回し、周囲の盾持ちを紙細工のように蹴散らしていく。
わたしを含めたアタルヤの部隊は彼女が開いた突破口に怒涛の勢いで入り込んでいった。一点が脆くなればそこを起点に破壊していくもの。もはやどう足掻いてもわたし達の侵入を阻められない。
「このまま敵軍右翼側へと突破する。続け」
『はっ!』
彼女の戦場においてもなお透き通る声による命に彼女の部下は一斉に呼応する。アタルヤの部隊は敵軍を蹂躙しながらもなお突撃する速度を緩めない。スケルトンは腕や頭などの一部を破壊しても動ける魔物だが、槍がその暴力を振るう度にばらばらに吹っ飛んでいく。残るはパズルにも出来ないぐらい砕けた骨の残骸ばかりで、こうなってはさすがに動けやしまい。
わたし自身は隊列の中央やや前よりにいるためか、周囲をアタルヤの部下に囲まれていてスケルトンの脅威にさらされる心配はない。本当に彼女の部下は優秀な人材が結集しているものだと感心するが、逆を言うとわたしの出番が今の所これっぽっちもない。
いや、いくらこの部隊が敵軍を蹴散らしていっても敵軍の絶対数が多い。この調子で突き進んでいってもアンデッド共の壊滅には相当な時間を要するだろう。幸いこの調子なら回復魔法の出番が無いぐらいだし、わたしは別の魔法に注力できる。
思い浮かべるのはアタルヤの部隊全員に活性の効果をもたらす範囲魔法。病院の時より範囲を狭めた上で敵アンデッドを対象外にするよう絞って……。
「ヴィガーカンパニー!」
わたしが杖を掲げて解き放たれた魔法はわたしの前方左右に少しばかり、後方に伸びた範囲に影響を及ぼす形で展開された。それはわたしが想定していた以上の出来栄えで、思わず行使した筈の自分自身が驚いてしまう。
「ほう、中々の魔法だな。見事なものだ」
「ありがとうございます。しばらくは体力と気力が持続する筈です」
この魔法を持続させるために自分の体力と精神力を少しずつ削らなくてはならないのが問題ではあるが。まあ集中力が切れかかった場合は別の補助魔法を発動すれば済む話だ。
アタルヤは槍を振るいながらもこちらに声をかけるぐらいにはまだ余裕があるようだ。槍が振るわれるたびにスケルトンが次々と物言わぬ白骨へと戻っていくのは実に壮観だった。そしてそれは彼女だけではなく部隊の者達によって次々と行われていく。
魔法の範囲を逐一微調整するために部隊の展開が広がっていないかを確認していて、そう言えば城壁上からの飛び道具がこちらまで届いていない事に気づいた。結構距離が開いているから単純に攻撃範囲外なのだろうが、おかげでわたし達は味方の飛び道具を心配する必要なく思う存分出来る。これもアタルヤの計算の内だろう。
どれだけの時間が経っただろうか。やがてわたし達の眼前からアンデッドの群れがいなくなった。いつの間にかわたし達は敵陣を端から端に突破したのだ。
ふと空を見上げたら月の位置が大分変わっていた。城壁上の攻防は遠くから伺う限りでも熾烈なものとなっているようだが、どこも突破されてはいないようだ。だが攻城塔が二台ほど城壁に取り付いていて、アンデッド軍がなだれ込むよう姿を捉えた。城壁上まで伸びた縄もまだ全てを取り外されてはおらず、どうやら攻勢を強めているようだ。
「どうして後衛の方へ攻勢を? 前衛を蹴散らした方が城壁上が楽になっていたような」
「敵軍は普段隊列を入れ替えて手を緩めないでいたからな」
「この先を見据えての判断ですか」
「前衛はしばらく防衛軍に任せれていればいい。我々は徹底的に後衛を蹂躙する」
言うが早いか、アタルヤは馬を駆る速度をほとんど緩めずに旋回を開始した。程なくして視界には再びアンデッドの軍勢が大きく映る。だが先ほどは異なり、今度は騎乗兵の部隊がこちらへ向けて隊列を成して突撃するようだった。
遠目で見ていた時は全く分からなかったけれど、相対して眼前の部隊がこれまでのアンデッド兵と全く異なっていると気付いた。見た目からして装備している防具が趣向を凝らしていて違いが明白。だが最大の差異は、それぞれの個体が発する魂をわしづかみするかのような冷たい圧迫感だろう。
「先ほどまでのスケルトンウォリアー共とは違うな。まさかデスナイトほどの個体が部隊を構築出来る数揃えられているとは」
「デスナイトって……」
聞いた事がある。アンデッドが墓地や戦場跡で自然発生するのは生者の念、怨が魔法の術式のように作用するためだとか。アンデッドはそういった怨を更に取り込み冥府の力を増大させ、ただの動く死体から進化していく。そう、アンデッドでも上位種に分類される個体にランクアップするのだ。
デスナイトは正にアンデッドの上位種。人類社会で例えるなら農民兵なスケルトンウォリアーに対し、デスナイトは正規騎士だろう。死霊の騎士達が隊列を成す姿は、正に騎士団そのものだった。
魔導師として目を凝らして観察すると、騎乗兵が纏う魔法の術式が他の雑兵よりはるかに複雑に緻密に練られているようだ。死者をアンデッドたらしめるその術式の内容までは全く読み取れないが、こんな存在が自然発生したスケルトン共とかけ離れているぐらいは把握できた。
「この短期間でデスナイトが自然発生するとは到底考えられん」
「では、やはりこの死霊の軍勢は……」
明らかに、高度な魔導によって故意に出現させられた存在だろう。
突破してきたアンデッドの軍勢に向き合うわたし達は、先ほどと同じようにアタルヤを先頭にして突撃態勢に入る。アンデッドの騎士団もわたし達を向かい打つように突撃を仕掛けてきた。
敵の武装も突撃槍。お互いが正面からぶつかり合う構え。アタルヤは槍の矛先を敵騎乗兵に向け、彼女の部下達も敵騎士団の喉元……いや、それよりやや位置が低いか? 突撃した際に敵の胴を確実に貫けるように構えたのか。
「ああぁあああっ!」
咆哮、と表現すればいいだろうか。それは轟音が鳴り渡る戦場の中でもはっきりと聞こえた。アタルヤは馬にまたがる下半身を安定させたままで身体をひねり、槍を大きく後ろへと引いた。そして、今まさに衝突するという最中で目にも止まらぬ速さで身体全体をばねにし、突撃槍を敵めがけて突き出した。
アタルヤとデスナイトが衝突、けたたましい音が耳をつんざく。敵の精鋭部隊を相手にしたわたし達は、長い時間をかけて死闘を演じる。そんな覚悟で杖を持つ手に力がこもり汗で濡れたが……。
「えっ?」
一瞬だった。デスナイトの槍はアタルヤどころか彼女が乗る馬にかすりもせず、逆にアタルヤの槍は敵が構えた盾や身を覆う鎧もろとも敵に大穴を開け、瞬きした後には胸の辺りから上を千切り飛ばしていた。上半身を失った死霊の騎乗兵はアタルヤの後ろに追走していた者が繰り出した槍で止めを刺されていく。
そんな光景が目の前で次々と繰り広げられた。一斉に突き出される百もの突撃槍によって敵アンデッド騎兵が次々と砕け散っていく。スケルトンとなった白骨ばかりではなく鉄板や鎖帷子で出来ているだろう防具までもが容易く砕けていく様子には、化かされているのではないかと疑いたくなってくるほどだ。
「何だ、見かけ倒しだな。杞憂だったか」
「デスナイトの部隊をこんな容易く蹴散らすなんて……」
「いくらデスナイトであっても経験が浅くレベルが低いようだな」
確かにアンデッドの発生はわたしが公都を出発した後の数年。わたし達が単に人類で一括り出来ないようにアンデッド共にも個体差はあるだろう。だからと言ってデスナイトそのものの強さは決してスケルトンの雑兵と比べ物はならない筈だ。
つまりは、単にアタルヤと彼女が率いる部隊が強すぎるだけなのだ。
「……これ、魔導師の部隊ですよね?」
戦争の素人なわたしにはそこまで強く断言出来ないが、本職の騎士団だろうとここまでの強さではあるまい。帝国兵が皆今の彼女達のごとく活躍をしていたなら、とっくにこの異変は解決していた筈だ。
これほどの人材が帝国魔導協会に属していたとは聞いた事もないし、ましてや彼女達があえて魔導師として協会に在籍する理由も分からない。考えれば考えるほど泥沼にはまっていきそうだから、この一瞬の油断が命取りになるこの場では考えないようにしよう。
けれど、魔導師とは探究する者達だ。それは神秘だろうと歴史だろうと、真実だろうと変わらない。わたしが目指す平穏からはほど遠いが、それでもアタルヤがどんな過程を送ってきたのかはいつか知る事が出来ればと思わずにはいられなかった。
お読みくださりありがとうございました。