大会五回戦・弾幕美を華麗に
「……重いな」
なおも力任せに押そうとするアタルヤの槍にもイゼベルはびくともしない。そんな中でアタルヤは唐突にそうつぶやいた。勿論本当なら歓声にかき消されたので全く聞こえていないけれど、風属性魔導にかかれば他の雑音を消して舞台上の会話を聞くのはそれほど難しくない。
「あら、女性に体重の指摘をするなんて随分と失礼ね」
「とぼけるな。前々から薄々感じてはいたが今ので確信した。貴女の体重は私をはるかに上回っている」
「そう、そこまで分かっているなら話は早いわ」
「……っ!」
イゼベルはアタルヤの槍を力任せに振り払った。少し間をおいて二人は対峙する。イゼベルは呑気に傘を広げて骨組みと張られた布地を観察して破れや折れ曲がりが無い事を確認、再び閉じた。布地に付けられた紐で括るのを忘れない。
「アタルヤの推理通り私の体重は見た目よりずっと大きいわ。いくら頑張ってぶつかっても山が微動だにしないのと同じ。残念だけれどアタルヤでも私を押し出せないようね」
「それだけの質量がありながら見た目は貴婦人のようにしか見えないが?」
「あいにく最近目方を計っていないもので。さっき帝都の魔導師さんが作り上げた巨人像ほどは無いって信じたいけれど、もしかしたらアレより重いかもしれないわ」
あの巨人像よりも? いやありえない。体重が増せば生物は自然と大型化する。その法則は魔の者であっても例外ではない。贅肉ではない筋肉が増せば見た目に反して少し体重があるようになるそうだけれど、その理屈とイゼベルのそれとは全く異なる。
だとしたら考えられるのはただ一つ、イゼベルは……。
「人型は仮の姿か。お前と一緒だな、ノア」
「いや、多分彼女は俺なんかより性質が悪いと思うよ」
いつの間にかわたしの傍らにはノアが立っていた。ナオミから声をかけられた彼は純白の髪をかき上げながら涼しげにつぶやく。
人型、と称するのは人類の他にも二足歩行する生物がいて全てを括る為か。
「悪魔や魔人だってさすがにさっきの巨人像ぐらい大きな身体を持つ者はいないからね。彼女が何者かは知らないけれど、ひょっとしたら正体は巨人だったり……」
「噂では聞く竜の類かもしれないな」
「竜、ですか……」
思い起こすのはアタルヤが率いていた軍勢が掲げていた旗だ。帝国を現す双頭の鷲の他に白き竜の紋章が描かれていた。死者の都攻略戦やキエフ防衛戦で戦った白き竜の軍勢は多大なる功績をあげて帝国の勝利に貢献していた。
そう言えば結局あの白き竜が何を表すのかアタルヤはぼかしてきたな。イゼベルがアタルヤを重宝するのといい、もしかしたらその白き竜はイゼベルの正体と何らかの関わりがあるのかもしれない。今度暇を見つけて調べてみるか。
衝撃な事実を聞かされてもアタルヤは眉一つ動かさない……かどうかは分からない。残念ながら兜で覆い隠されていて彼女が今どんな表情なのか見当もつかないからだ。
「てっきりその姿では体重も相応だと思っていたんだがな」
「あら心外ね。普段はちゃあんと化けているから食器や傘より重たい物を持てない貧弱な身体には違いないわ。大会に合わせて装いを変えているだけよ」
「見た目は同じだが質量はそのままで凝縮、筋力もそれ相当だと」
「御明察。欠点があるとしたら全体重をそのまま地面にかけると例え舗装されていても穴をあけて沈んでしまうぐらいかしらね」
どうやらアタルヤはイゼベルの正体を知っているらしい。この二人の関係が単なる上司と部下じゃあないのは分かるけれど、本気でどんな関係を持っているのか知りたい所だ。
それから普段はさすがに見た目相応と聞いて少し安心してしまった。だってこの前は馬に貴婦人のような優雅な様で横乗りしていたし。体重が今の自己申告通りだったらその間ずっとほんの少し浮いていた事になる。空しいなんてものじゃあない。
「ならその平凡な傘が私の攻撃でも破損しないのは……」
「それも当たりよ。ご褒美にちょっとだけ見せてあげましょう」
イゼベルは傘を真横に向けて少しばかり力を込めたようだ。それから……何も起こらない? いやそんな筈は、と注意深く目を凝らしてみると、どうもイゼベルの身体の周りに淡く発光する粒子が待っている。その様子はさながらアタルヤが魔力を放出しながら戦うのと似ている。
けれどわたしやアタルヤが魔導を介して放出させているのとは違う。イゼベルは呼吸と同じように自然と何らかの力が漏れ出しているように見えてならない。精霊等の神秘的な存在はその指先一つの動作でも世界に干渉しうるとはどこかの本で読んだ事はあるけれど……。
「世界の理を司る力。理力、と何処かの誰かさんが呼称していたわね」
理力……聞いた事がない概念だ。念の為にタマルへと視線を向けるけれど彼女は全力で顔を横に振ってきた。ナオミも同じようでわずかに眉をひそめていた。ノアですら分からないようで、睨むようにイゼベルへと視線を向けていた。
どうもこの大会はわたしの理解が及ばない事柄ばかりあるな……。単に勉強不足なのか、それとも人類そのものに及びもつかない領域なのか。
「吐息すらここ神の箱庭を書き換える程の現象を司る存在の生命力、とでも言い換えればいいかしら?」
「吐息すら神秘、か。随分と大仰なものだな」
「別に私からすれば腕を回したり言葉を喋るより当たり前の行為なんだけれどね。そんな恵まれた私と言う個が嫌だったから魔導に手を染めたんだし」
「その割にはこの大会ではその個体の力を存分に振るうんだな」
イゼベルは水平にしていた傘で弧を描くと、傘の先の軌道上に空間の隙間が生じた。彼女はそのまま散歩の延長のように歩みはじめ、隙間の中へと潜っていった。彼女の身体が全て入ると空間の隙間は閉じていき、やがてイゼベルがいた痕跡すら残さずに消えた。
程なく、同じ場所に隙間が開いてイゼベルが現れた。先ほどと全く同じ出で立ちに関わらず、彼女から何処となく生じていた圧迫感が無くなった気がした。彼女は再び傘を優雅に一回転させる動作で空間を閉じる。
「別の場所に移ったなら場外で負けではないのか?」
「ちゃあんと隙間の向こう側でも浮いていたから問題は無いわ。ちょっとお色直し、ってね」
「……成程、今度は魔導師としての貴女と戦えるんだな?」
「良い観察眼をしているわね。さすがは私の覇王、その通りよ」
イゼベルは足を動かして何度か舞台の表面を擦るように蹴り上げた。わずかに音が生じて埃が舞う。どうやら先ほどと違って今度は見た目相応の体重に収めてきているようだ。
アタルヤは突撃槍を腕の一振りで消失させて、再度の一振りで先ほど虚空に消し去った両手剣を出現させた。そして体勢をやや低くして構えを取った。イゼベルもまた傘を剣のようにして片手に構え、やや前方に重心を持ってくる。
「静と動の境目」
アタルヤが飛び出した。これは先ほどの焼き増しだ。だが今度はイゼベルも迎え撃つ形で飛び出す。わたしのように魔力を放出させてもいないし、バテシバのように風を推進力にしているわけでもない。それどころか飛んでいる動作も無い。無造作に空間を移動している感じだ。
「はああっ!」
「光と闇の網目」
両者の振るった剣と傘がお互いの中間地点で激しく交わる。今度こそ行けるか、と思いきやそのまま体ごとぶつかって鍔迫り合いに発展、近距離でお互いに睨み合う。ただどちらかと言うとアタルヤの方が前に出て攻めているようだ。
「さすがに貴婦人の身体つきのままだとアタルヤの剣を受け止めるのは辛いわね……!」
「私から言わせればそれでも受け止められたのは少なからず衝撃的だぞイゼベル……!」
「やっぱり貴女との近距離戦に付き合うのは得策じゃあないわ、ね!」
イゼベルの背後の空間が割れた。アタルヤが押す力を利用してイゼベルは空間の裂け目に飛び込む。アタルヤは無理に追撃しようとはしない。ただ空間が割れた欠片が時間が巻き戻るように修復する様子を静観する。間をおかずにイゼベルはやや距離を離した位置に姿を現した。
「光破四重結界」
アタルヤが舞台を蹴って飛び込むのとイゼベルが傘の先端で舞台上に弧を描いたのはほぼ同時だった。途端、二人の間には光の壁のような代物が形成される。確かイゼベルが一回戦で相手を全滅させた魔法……じゃあない?
壁は先ほどのように光の強弱が幻想的に変動してはおらず、荒々しく上下に動いているようだ。硝子や鏡ではなくもはやそれはノコギリややすりのような鈍く輝いている。教授が観察した通り先ほどのちょっとした応用で攻撃に転用させた魔導か!
「さあ、どうするつもりかしら?」
「決まっている。こうするまでだ!」
そんな迫りくる光の壁を前に、アタルヤは剣を前方へと突き立てる。丁度刃の方向が自分と相手側に向くように、だ。するとアタルヤの魔力放出量が格段に増して、彼女から沸き立ちある程度の高さまで立ち上る銀の粒子は神殿の柱のようだった。
そんな白銀の柱に光の壁が衝突し、なんとすり抜けるように白銀の柱を避けて通過していった。光の壁はそのまま場外周囲の防御壁に衝突、激しく揺れ動いたものの何とか効果を切らさずに観客達を守った。
舞台は光の壁が進行した部分だけが深く削られていた。アタルヤとその後方だけが削られずに残っている。これだけ見てもとんでもないやりとりが行われたんだとわたし達に思い知らせてきている。
「まさか類似した挙動に魔力を立ち上らせて掻い潜るなんてね。もっと力任せに打ち砕くかと思っていたのに」
「私だってただ黙って貴女の下についている訳ではないからな」
破られたイゼベルはむしろ上機嫌で感心の声をあげた。アタルヤは再び構えを取るものの、次の動作はイゼベルの方が早かった。彼女は素早く脇に差していた扇をアタルヤへと向けた。彼女が射出させたのはマジックアロー、魔法の矢はイゼベルへと一直線に進んでいく。
「魔導弾幕矢、ってね」
「小賢しい真似だな」
アタルヤはそんな襲い掛かる矢群に躊躇なく飛び込んでいった。自分に命中しそうな矢だけを剣で叩き落としてその速度は決して緩まない。イゼベルもそれが分かっているからか、軽く地面を蹴って横滑りに移動し始めた。
その間もマジックアローの射出は止まない。円形の舞台を沿うように移動するイゼベルに対してアタルヤは前進しつつ彼女の移動を阻むよう方向を修正する為、段々と二人の間合いが詰まっていく。
もう少しでアタルヤがイゼベルを捉える、アタルヤが振りかぶった瞬間だった。彼女は大きくイゼベルから飛び退いて距離を取った。直後にイゼベルが閉じた傘を一閃させると、あのままイゼベルが突撃していたら到達していただろう位置に空間の隙間が三日月状に生じた。
それは暗いかも明るいかも理解が及ばない異世界。久々に見せる冥府への扉だった。
「冥道繊月斬、だったか」
「良く覚えていたものね。虚空に冥道を発生させて冥道を抜けた相手の部位のみを冥府へと誘う技法。当然腹部や頭部が冥府へ引きずり込まれれば生命活動なんて出来ないから、実質即死技でもあるんだけれどね」
二人は他愛なく会話を交わしているけれど怖ろしくとんでもない技ではないか。これではいくら相手に耐久力や生命力があったって全てを貫通して対象を葬り去れる。対処法はまともに受けずに回避する他無いんじゃあないか?
「あら、でもファントムナイトな貴女だったら全く効果がないんじゃあないかしら?」
「ただ冥道を切り開くだけならな。空間断裂を追加されたらたまらない」
「恐ろしい念の入りようね。今のはそんな工夫は凝らさなかったんだけれどね」
「そう言葉巧みに囁いておいて油断した傍から、だろう」
「そんなしたたかさが私にもあるといいのだけれど、ね」
「どの口が言う?」
こうした言葉の応酬の間もイゼベルが移動しつつ弾幕のようにマジックアローを射出、アタルヤが突撃してそれを討ち払う構図が繰り広げられている。
イゼベルの弾幕は時折マジックアロー以外にも球のような何かも射出させていて、軌道が直角に折れ曲がったりと変幻自在な動きをさせながら相手へと迫っている。わたしはあまり使わないけれど確かマジックカノンボールだったか。それもアタルヤにかかれば一刀両断だった。
「捉えたぞイゼベル」
「それはこっちの台詞よアタルヤ」
今度こそイゼベルを捉えたかと思われたアタルヤだったが、今度はアタルヤのすぐ目の前の空間が突如割れた。飛び込んでいたためにその勢いは止まらず、彼女は空間の割れ目へと突撃する形となってしまう。
アタルヤが現れたのはイゼベルのすぐ後方、即ち場外のわずかに上だった。
「一名様場外にご招待ーまた来週ー」
「……っ! まだだ!」
今にも場外の地面に落下するアタルヤだったが、彼女は空中を蹴ってアタルヤへと飛び込んだ。咄嗟の出来事でさすがのアタルヤも対応しきれなかったのか、彼女の一閃を傘で受け止め、そのまま後方へと大きく弾かれる。
イゼベルが体勢を立て直したのは舞台の反対側の端。さすがの彼女の表情にも焦りがにじみ出ていた。
「驚いたわね。まさかあんな咄嗟に足場を構築するなんて」
「危うくまんまと策にはまる所だった。油断も隙もありやしない」
「貴女との戦いってやっていて楽しいわね。知略と技能を全て出し尽くして鬩ぎ合う事のなんて心躍る事やら」
心逸らせるイゼベルの言いたい事は何となく分かる。彼女の魔導師としての戦法はそれほど強力で高度な魔導に頼らずに基礎的な魔法に準拠している。それを弾幕のようにばらまいて自分自身は動き回る、ここぞって時に要の神秘を繰り出す。その在り様は正しく試合を楽しんでいるようにわたしからは見えた。
「こうなったらとことん……いえ、それは次の機会にでもしましょう」
「? 何かあったのか?」
イゼベルは軽く深呼吸をして普段の落ち着いた様子に戻った。彼女の視界の先にはアタルヤ……いや、その後方の大会運営席? カインが何やら紙か何かでイゼベルに意思表示を行っているようだ。あいにくわたしからの角度では何が書いているのかさっぱりだ。
「大方『時間』とでも書かれているんじゃあないですか~? ただでさえ長期戦が多くて決勝戦まで一日で消化できるか危うくなっていますし~」
「あー、そう言えば一試合の制限時間って四分の一時間でしたっけ」
一日を二十四分割した一時間の更に四分の一ほど、それを大会運営席の砂時計で計っている。制限時間以内に勝敗が決まらなかった場合は両者敗退。入賞となる七回戦進出まで判定勝ちすら無しの無情さだ。
タマルに言われて初めて砂時計に視線を向けると、確かに結構な量の砂が下の器へと落ちている。そう言えばわたしったらナオミとの戦いで結構な死闘を演じていたけれど、アレももう少し長引いていたらわたしも敗退していたのか。
アタルヤもようやく制限時間に気付いたようで、砂時計に視線を向けて軽くため息を漏らしたようだ。すると彼女は剣以外の武装を解除し、青色のドレス姿に戻った。全身鎧は銀の粒子へと変化してアタルヤが纏う。端正な面持ちと女性らしさが出て丸くも鍛え上げられた身体つき、そして優雅なドレスは先ほどまでと大きく乖離しているのもあって観客一同を驚かせた。
「あら、鎧を消して良かったの?」
「どうせ貴女との戦いでは鎧は役に立たない。なら私の力全てを攻撃に回す」
「そう、ならこちらも相応しく貴女を出迎えないとね」
イゼベルが傘を空へとゆっくりと向けると、彼女の背後にマジックアローが展開されていく。ただしせいぜい多くても十数本、意図的に増やしても数十本が常識的だ。対するイゼベルはそれこそ何百本ものマジックアローやマジックカノンボールを形成させていく。
魔導師になったらまず学ぶだろうマジックアローでも極めればここまで圧巻な光景になるのか。わたしは驚愕や興奮より感動を真っ先に覚えた。どうやら魔導師は皆同じようで、隣のタマルや向こう側の観客席にいるバテシバや教授も食い入るように見つめていた。
「魔導攻城塔、と名付けました。言うならマジックヘレポリスかしらね。古の時代に攻城塔にバリスタやカタパルトを沢山積んでいた記録から発想を得ました」
「軍どころか攻城戦にも用いる規模に展開された基礎魔法とはな……!」
「さあアタルヤ。この密度の弾幕群、潜ってこれるかしら?」
「無論だ。レモラ帝国魔導協会ダキア支部副支部長アタルヤ、いざ参る!」
アタルヤが笑みをこぼしながら飛び出すのとイゼベルが弾幕群を射出させるのはほぼ同時だった。背後に展開されたマジックアロー全てが一斉に放たれたわけではなく、時間を置いて絶え間なく射出されるように調整している。全部がばらまかれた時には既に最初に射出された箇所の再装填が完了していて、空白が全て埋まっていて無駄が一切無い。
アタルヤは剣で切り払ったり魔力放出で弾いたりはしているものの、やはりこれだけ高密度だと何発かが彼女の防御を掻い潜って突き刺さっていく。それでも彼女は突撃に支障が出ない範囲で捨て身の覚悟でイゼベルへと距離を縮めていった。
やがて、アタルヤは青いドレスを鮮血で赤く染めながらイゼベルを一足一刀の間合いに収めていた。本当に彼女は亡霊なのかと疑問に思う程に荒げた吐息すら聞こえてきそうだ。なおもアタルヤを捉えたままの待機状態の弾幕群だが、ここまで来てしまったらアタルヤの剣の一振りの方が早い。
「……今回は私の勝ちだな、イゼベル」
「ええ、そうね。でも楽しかったわ。またやりましょう」
アタルヤは剣を軽く振るってイゼベルの腹部に剣の腹を当てた。そして思いっきり振ってイゼベルを吹っ飛ばす。彼女は空間の隙間に逃げようともせずに防御壁に激突、そのまま場外に滑り落ちていった。
……こんな戦い方があったなんて。
わたしは今まで切り札の攻撃魔法は派手で高威力な、それこそ人々が圧倒される程の規模でこそって思っていた。けれどイゼベルの戦いぶりはそうした火力主義に一石を投じるものだ。慣習を魅せる、そんな芸術性すら感じさせた。
「まだまだ学ぶ事は多い、って訳ですね」
わたしは意気込みを新たに二人の健闘をたたえる拍手を観客の皆と共に送った。
お読みくださりありがとうございました。




