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6話  別にあなたのことなんて好きじゃないんだからねっ!

6話  別にあなたのことなんて好きじゃないんだからねっ!


ーーーー朝峰拓人に......恋をしていたのだ......

茜「(そうわかってしまってから、私は最近様子が変だ。

授業中も、家にいるときも、何かあれば彼の顔が浮かんできてしまう。)」


ーーーーーーー「俺が必ず君を守ってみせるから」


茜(「......//////

彼が言ったことを何度も何度も反芻しては、そのたびに自分の体が

熱を帯びてくるのがわかる。

これが恋なのかな......?

でも、悪い感じはしないかな? むしろ.....

ちょっとだけ、いい感じかも......///

彼と2人で一緒にどっか行ったり、彼と一緒に話したり、

あわよくば、彼と密室で2人きり......)」


......ブンッブンッ!


茜は勢いよく自分の首を横に振り、考えていたいたことを振り払った。

茜「はーーーーーーーそういえば、私、

彼の名前、まだ1回も呼んだことないっけ......」

思い出してみると、確かに茜は拓人のことを名前で呼んだことは一回もない。

まーそれもそのはず、何せ拓人の名前を知ったのは昨日だったからだ。

あの時、ギャル達から茜を拓人が助けた以来、茜はまだ一回も拓人と話していない。

拓人を前にすると、どうしても足が動かなくなるからだ。

茜「明日こそは、ちゃんと話して、お礼を言おう!」

茜はそう決心して、深い眠りについた。


ーーーーーー翌日ーーーーーー

拓人「おはよーっす」

夏美「あ~拓人! おはよう! 遅かったじゃない?」

拓人「ああ、ちょっと寝坊しちまってな......」

夏美「もうしっかりしてよ?」

拓人「わかってるって」

夏美「じゃあ明日からきちんとしてよ?」

俺らにとっては、昔からずっとこんな感じだったので、この会話になんの違和感もないが、

周りからみたら、こんな意見のほうが多いだろう。


クラスメイト「ねえ~私ずっと気になってたんだけど、夏美と朝峰くんって

もしかして付き合ってるの?」

夏美「な、なに言ってるの! わ、わたしと拓人が付き合ってるわけないでしょ!///

私たちはただの幼なじみよ!」

クラスメイト「え~ホント? 私から見たらもうカップル超えて夫婦に見えるけどな~」

夏美「ふ、夫婦!?//////」

夏美はその言葉を聞いて耳まで真っ赤になりながら必死に反論した。

昔から夏美と拓人は一緒にいたので、この話は珍しい話ではない。

が、そのたびに夏美は顔を真っ赤にして反論していた。


拓人「(よほど俺の恋人ってのが癇に障るのかな?)」


そんなことを考えながら拓人もクラスメイトに言った。

拓人「俺らはそういう関係じゃなくて、昔からの幼なじみだ。だから友達だよ、友達」

夏美「......」

夏美は、拓人の言ったことを黙って聞いていた。

夏美「友達......よね? やっぱり......」

拓人「ん? なんか言ったか?」

夏美「へ!? いや、そうよ友達よ友達!」

クラスメイト「もう~そこまで言うんだったらホントに違うのね~

ありがとう! ごめんね? いろいろ聞いちゃって」

拓人「いや、いいよ。変な噂だけは流すなよ?」

クラスメイト「わかってるって! それじゃ、またね!」

そうしてクラスメイトは、自分の机へと帰っていった。

拓人「いや~それにしても俺らホントによくカレカノと間違われるよな、

そんな風に見えるのかな~?」

そういって手に顎をのせて、考えている拓人を横目に、

どこか切なげに、ボソッと夏美が呟いた。

夏美「別に私は間違われても、迷惑じゃないのに......」

拓人「ん?」

その後、夏美が今何を言ったのかを聞こうとしたら、


ベル「拓人さ~~~~~ん!」

拓人「ベル!? だから、いつも抱き着いてくるのはやめてくれ!」

ベル「あら? ハグなんて外国ではあいさつみたいなものですわ?」

拓人「それはもう聞いた!」

ベルがやって来て、いつものように拓人に抱き着いてきた。

まだ一週間も学校生活が経っていないのに、クラスのみんなはもはや、

日常茶飯事のようにその光景を眺めていた。

そんなところに......

真「お~今日もやってるね~2人共~」

拓人「真か? 見てるだけじゃなくてベルをほどいてくれ!」

ベル「それはできませんわ! わたくしの拓人さんへの愛は誰にも

ほどくことなどできませんわ!」

真「まーそれはいいとして、拓人、

お前にお客さんがきてるぞ」

そう言い教室のドアのほうを指さす真を見て、

そっちに目を向けると、


拓人「あ! 雨宮さん」

茜「あ!あ、あの......教室にはいってもいい?」

拓人「え? あ、うん。どうぞ」

茜「あ、ありがとう///」

そういって茜は2組の教室にと入った。

茜と初対面の夏美とベルは、なぜ拓人がこの少女と面識があるのか、不思議がっていた。

ベル「拓人さん? この方はどなたですの?」

拓人「あ~この人は雨宮茜さん。

初日に下駄箱がわからないところを教えてあげたんだ」

ベル「あら、そうですの!」

拓人の答えを聞いてなぜか安心するベル。

そんなベルを置いて、拓人は茜に聞いた。

拓人「ところで、雨宮さんはどうしてここに?」

茜「......茜」

拓人「え?」

茜「茜って呼んで! 名前......」

茜の要望に一度困惑したが、まあ名前で呼ぶくらいいっかと

拓人は続けた。

拓人「う、うん......分かった。

じゃあ、茜も俺のこと拓人って呼んで?」

茜「う、うん......分かった//////」

拓人が自分の名前を言ってくれたことと自分も彼のことを名前で呼んでいい

ということがうれしくてついつい赤面してしまった茜だったが、

その後すぐに、頭を横に振って、話を続けた。

茜「そ、それで......私拓人にお礼まだ言ってないなって思って......」

拓人「あ~別にいいよ、お礼なんて」

茜「でも、やっぱりちゃんと言っておきたい」

そういって茜は拓人のことを見て言った。

茜「私、ずっと助けがなくたって大丈夫だって思ってた。

一人でなんとかなるって......

それでも、あの時......先輩たちに私が強圧されてて、

ただ泣くことしかできない私は弱いって思ったの。

でも、そんな弱い私を、拓人はまた助けてくれた。

そして守ってくれるって言ってくれた......

だから私ずっと拓人にはやくお礼を言わなきゃって思ってたんだけど......

いざ、言おうとするとなかなか勇気でなくて......」

拓人「茜は弱くなんかないよ、ありがとな」

茜「う、うん///」

真「さて、そろそろいいかな?」

俺と茜が話終わったのを見計らって、真が俺と茜の間に入ってきた。


拓人「どうしたんだ? 真?」

真「う~~~~ん......」

う~んと唸る真は、茜の顔をしばらく見た後、衝撃的な言葉を放った。

真「うん、やっぱり、雨宮さん拓人に恋してるでしょ?」

その言葉と同時に俺、夏美、ベルは驚きを隠せなかった。

そんな俺らを見て、赤面している茜は慌ててこう告げた。

茜「い、いきなり何を言ってるんですか!//////

私はただ、拓人にお礼を言いたくて......」

真「その瞳を見ればわかるさ。

もう拓人のこと大好き~~って顔に書いてあるぜ?」

茜「/////////」

拓人「へ、変なこと言うんじゃねーよ真!

茜が困ってるんだろ!///」

真「悪い悪い! そんなつもりじゃなかったんだが......

それより、拓人、うしろうしろ」

真が面白そうにそう言い、俺が振り返ると

明らかに負のオーラをだしている夏美とベルがいた。

夏美「......拓人、俺が守ってやるといったんだ~?

痛いことはしないから、ちょっとこっち来て?」

拓人「夏美......目が笑ってないぞ!」

ベル「あとでゆっ~~~~~くりとお話しましょうね? 拓人さん?」

拓人「ベルも笑顔が怖いぞ!」

夏美&ベル「そ・れ・よ・り!」

夏美とベルは二人息ぴったりにハモリ、茜に歩み寄った。


夏美「雨宮茜ちゃんだよね? あなた、拓人のこと好きなの?」

ベル「雨宮さん? わたくしと拓人さんの間にはゆるぎない愛が

存在することを忘れられては困りますわ!」

夏美は不安げに、ベルはあえて相手を威嚇するような口調で茜に言った。

茜「うん......好きかも」

茜は夏美とベルだけに聞こえるようにつぶやいた。

夏美「な、な......///」

ベル「く~~~~~!

負けませんわ! わたくしはぜっ~~~~たい拓人さんを譲りませんわ!」

拓人「まず俺はベルのものじゃねーよ!」

ベルの言ったことに拓人がすかさずつっこむと、

茜は俺の前に寄って来て顔をみてこう告げた。

茜「絶対に負けないんだから......」

拓人「え?」


茜「別に拓人のことなんて好きじゃないんだからねっ!」

そう告げた茜は、とびっきりの笑顔で拓人に抱きついた。

夏美「な!////」

ベル「は~~~~~!////」

夏美とベル「拓人!」「拓人さん!」

拓人「なんでこうなるんだよ~~~!」

また一人、拓人と愉快な仲間が増えたのであった。



























はい、また一人拓人ハーレムが増えたみたいですね(笑)

雨宮茜は一応ツンデレキャラとして通していこうと思うので、

次回からツンデレっぷりを発揮させていこうかと思います!

応援よろしくお願いします!


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