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蒼眼の反逆者 〜ウィル〜  作者: そにお
アストレムリにて
17/197

17話 災厄の蒼眼

やはりこうなった。

しかも、最悪のタイミングで。


出て行かなかったことを後悔するが

全滅は避けねばならなかった。

メレネイアは歯を食いしばる。


レインシエルは涙目だ。

今にも出て行こうとするがそれをなんとか押さえつける。


「離して!ウィルが殺されちゃう!」


その悲痛な叫びに応じたいものの、

ただ、闇雲に突っ込んでは共倒れだ。

回収のチャンスがあるはずだ。



ライエルは自らの剣の間合いにウィルを捕捉する。

ウィルの目には死が近づいていることすら認識できなかった。

ただただそのうつろな目に景色を映していた。


「いいんだな?・・・聞こえてもないか。残念だ。」

ライエルはため息をつく。

その目は先ほどまでの凄みはなくなり、どこか哀しそうな光をたたえていた。


「じゃあな」


大剣が空から振り下ろされる。


「フォルテ・・・」


剣はうつろな瞳のウィルの目の前で止まった。

それは後ろで聞こえた声のおかげかそもそも止めるつもりだったのかはわからない。


剣は止まった。


「なっ・・・」


直後、背後のニーアは旋律を奏でだす。

その歌声は一つではなかった。

あの扉からもう一つの声が重なって聴こえてくる。


ウィルの目にはニーアの姿が捉えられた。

その歌は響く。


「!!」


ライエルは思わず身を引いた。


「ボーズ、お前・・・」


うなだれたウィルから感じ取れたのは、殺意でも殺気でもなかった。

たださっきまでの恐怖に震えていた様子は一切感じ取れなかった。


いつしか歌は反響か響き渡る。


ウィルが最後に覚えていたのは

蒼い炎を纏う剣を構える自分と爆撃を受けたような大きな外からの振動であった。


その光景を離れた位置で映像を眺めているような感覚に陥りながら、眠気に従った。

「しばらく休め」


眠りにつく直前に男の声がした。

自然と安心感を覚え、違和感なくまぶたを閉じた。




 ウィルが次に目覚めたとき、世界は戦争へと舞台を変えていたのだった。


世界は急速に動き出す。

中央で起きた波紋は広がり、大きくうねる。


長い金髪だった少女は、その髪を床にばら撒き、首上ほど雑に切っていた。

その目には絶えず涙が流れていた。

悔しさと恥ずかしさ、そして怒りがあふれる。


「私が....私が!」

少女は叫ぶ。その慟哭は暗い部屋に寂しく響く。


「エファンジュリアになったはずなのに!!」


少女は顔も知らぬそうなったであろう人物に対して黒い感情を沸き立たせた。


ほどなくして事件は町中に伝わる。

そして彼女の元へは白い服の集団が向かっていたが、

まだ知ることはなかった。



------------------------------------------------

未確認のコードを確認しました。


個体名「ウィル・S・リベリ」

個体名「ニーア・K・リベリ」


該当リストを検索・・・・

・・・

・・・・

・・・・・

不一致


リトライ...

・・・

・・・・

不一致。除外を申請....

エラー

エラー


「アオフシュタント」の起動を確認...


再検索・・・

一致。正式認証します。


個体名「ウィル・S・リベリ」

属性不明コードが検知されています。

同期しますか?

....

Y...


アオフシュタントにより同期を実行。

進捗率3%....7%....10%.....



end.

........................................





第一章 完

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