表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/35

チョコレートの次は…。

朝食の炭水化物カットを初めて半月。慣れてきたので、昼も時々、カットするようになった。果物もだんだん減らして、市販のスイーツもほとんど食べないようになっている。慣れたのは良いがチョコレートに飽きてきたので、別の一口サイズのおやつを作ることにした。「ブラックベリーのチーズケーキ」だ。

溶かしたココナッツオイルにクリームチーズとブラックベリーのジャムをブレンダーで混ぜる。なめらかな淡いピンク色になったら、最後にジャムを軽く混ぜてマーブル状にしたものをバットに流し込む。冷蔵庫で冷やし固めたら一口サイズに切り分け、容器に保管しておくのだ。使うジャムは自家製で、砂糖ではなくハチミツ使用の、甘さ控えめのものだ。

「うん!これならいける!」

少しの時間で作り置きが用意できるので、それほど苦にならない。


「あ。何これ?美味しそう!食べていい?」

夕方、腹ペコの紗雪が帰宅するなり冷蔵庫を開けて声を上げる。ベリー好きな彼女が見逃すわけがないのだ。

「ブラックベリーのチー…。」

「おいしー!」

言い終わらないうちに紗雪は感想の述べる。

「それ、ココナッツオイルのだよ?」

「ほんと?これならおいしく食べられるよ!」

相川家のココナッツオイルは無臭のものなだが、料理によっては、先日のチョコレートのように匂いが気になるものもある。本日は合格とのことだ。

「市販のより、糖質も控えめだから、いいでしょ。」

「うん!」

もう中3になろうとしている、お年頃の紗雪にはとてもありがたいおやつだ。


「今夜のママのメニューは?」

怜那は、ケトンダイエットを初めて以来、タンパク質やら糖質やらの兼ね合いでで、別メニューにすることが多くなったのだ。ちなみに子供達は豚カツ。体が順応するまでのしばらくの間は、衣の糖質すらカットしたいからだ。もっとも、この“ケトン式マカナイーノ”も、紗雪には楽しみなようだが。

「ササミのキャベツ蒸し。」

「お。いいですねー。」

ササミを厚めにスライスしたものを塩もみしておき、粗くちぎったキャベツとともに、ココナッツオイルフライパンで蒸し焼きにするのだ。ササミを先に塩もみしておくと、後から塩胡椒を振るよりも、格段に美味しい。

「晩ご飯、た…」

「足りなくない!別腹!」

食べ盛りで、食べる量が増えたのだが、別腹は健在なのだ。


翔と紗雪が豚カツにかぶりついているところに、ケトン式マカナイーノのフライパンがテーブルに登場すると、二人の箸が伸びてくる。

「コレ、美味しい!」

レギュラーメニューにできそうだと、ほくそ笑む怜那だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろしくお願いします。☆小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ