鏡の向こう
疲れたなら座ればいい
もう一度立ち上がるかどうかは君次第
僕はただ、「休めば?」って言うだけ
あとは君の判断
僕はいつだって選択肢を与えるだけ
君はいつも笑っている
「ありがとう」って、「大丈夫だよ」って
僕はちょっぴり寂しくて、
でもそれが君らしくて
「そっか」って笑うんだ
君はいつでも選ばない
僕の言う、楽な選択肢を
君はいつも前を向いている
僕はいつも君を追いかける
追いかける君の背中は大きくて、
でも守りたくなるほど小さな背中
僕は君を抱きしめてもいいのだろうか
泣きたくても泣けない辛さ
言いたくても言わない優しさ
君は優しくて我慢強いから
僕はとても不安になる
壊れてしまいそうな脆さを知っているから
「大丈夫だよ」
君の震えた声
泣きたいのなんて我慢しなくていいのに
「大丈夫、だから」
届かない手、触れられない背中
それでも僕は君に話しかける
「もう、我慢しなくていいんだよ
辛いなら辛いって言えばいいし、泣きたいなら泣けばいい
でもね、君の傍には沢山の人がいることを忘れちゃいけないよ」
今度はまた、君の元気な所を見せてね
元気になった君はまた歩き出す
君だけの人生を
今の君なら大丈夫
だからまた言わせてもらうね
「休めば?」