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今日の華琳さん家  作者: 黒崎黒子
91/121

祝!今日の華琳さん家!

「みんな、よく集まってくれたわね」


「いや、もしもし?華琳さん?集まるも何も、俺しかいないんだけど。どういうこと?それに、なにここ?あと、紐解いて」


俺はクルリと周りを見渡す

可愛い女の子と狭い部屋に二人っきり

男としては、最高の状況なんだけど


テーブルに対面して座る俺たち


正確には、簀巻きの俺と、何やらニコニコと少し恐いくらいの笑顔を振り撒く華琳さんだ


その前にはマイクが二本


そして、積み上げられた…葉書…ハガキ?

え?まるで、これって…


「ラジオ番組?」


「そう!左慈と于吉に聞いて、面白そうだったから早急に造らせたのよ」


「そうなんだ。でも、なんでラジオ番組なんか…」


「ふふ…!よく聞いてくれたわね!」


興奮した様子でフリップを取り出すと、これでもかー!と言わんばかりに見せ付けてくる


「……近過ぎて見えない」


「どう!?凄いでしょ!」


「いや…だから、近過ぎて見えないって」


「もう、字も読めないの?はぁ…仕方ないわね…要約するとね、凄く…凄いってことよ!」


ぐっ!と拳を握りしめ、感動を身体中に滲ませながら、華琳は宣った


「なんということでしょう!視界を奪われた上に、主観丸出しのヒント!一体、何のゲームなのかな?ていうか、分かるわけないっての!貸しなさい!…えーっと?何々~?」


華琳からフリップを奪い取ると、そこに書いてある字を読み上げていく


「ちょっ!?えぇ!?いつの間に縄解いたのよ!」


「縄の扱いは紳士の嗜みだぞ?天界じゃ、『運動会』ってので、縄を使った闘いを繰り広げるくらい当たり前のモノなんだから」


「な、縄を使った闘いですって?そ、それって…もしかして…」


「うむ…。男女混合でやるとこもあるのだよ」


「混合で…ってことは、混合じゃない場合もあるの!?嘘!?」


「え?むしろ、混合じゃない方が普通でしょ?」


「そ、そんな…」


「みんな、熱く成りすぎちゃうもんでさ、最後はみんな、揉みくちゃになっちゃうんだよな…」


「えぇ!?しかもそれ、集団でやるの!?二人で楽しむものではなくて!?」


「あはは…当たり前だよ。みんなでやるから、意味もあるし、相手を降伏させた時の喜びも一入なんじゃないか」


「こ、降伏…!?…ゴクリ。ち、ちなみにあなた、降伏させられた経験は?」


「あはは…、ないって!俺はいつも、降伏させる側だったよ。でも、あの駆け引きがいいよね?降伏させられる間際の相手の顔…あれが一番、最高だわ!」


「へ、へぇー…常勝なの…(だ、だから、私もアレに関しては勝てる気がしないのね…まぁ、相手をしてくれるだけで、私は嬉しいけど…)」


「本当、燃えたな……綱引き」


「綱引き!!?綱引きのことだったの!?」

「えっ?そうだけど、急にどうした?」


「それなら、そうと早く…っ!?いえ、なんでもないわ…」


「なんだと思ってたの?」


「なんでもないって言ってるでしょ!?ほ、ほら、コレ忘れてるわよ!?」


フリップを俺の手から奪い取ると、バンバン!と叩き、華琳が叫ぶ


何故か、その顔は朱に染まり目尻には涙すら浮かんでいた


「あーはいはい、ったく…何を怒ってんだよ…」


「いいから、読む!」


「はいはい…えーっと?」


今天的華琳先生家!一周年・特別企劃!


~祝!是累計200万訪問突破ロ約!全体人員集合!~


「ふふ…どう?」


「ウチの華琳さんが、そんなにドリフターズなわけがない」


「え?」


「惜しい。掴み所はいいが、読みにくい」


「え?え?」


「ラジオやるんだろ?聞いている皆さんに分かりやすく伝えるのが、俺達の役目じゃない?」


「え?え?え?」


「はい、書き直し」


「え?えぇ……ぐすん」


華琳はフリップを受け取ると、じぃ…っと見つめて、書き直しを始めた


俺はその様子をただ、黙って見つめる


「で、出来たわ…」


「ん…。よし、これなら分かるね」


「ほっ…」


「それじゃ、はい。もう一回ね?コホン…」


今日の華琳さん家!一周年・特別企画!


~祝!累計200万アクセス突破だよ!全員集合…してください!~


「ど、どうでしょう?」


華琳さん、めっちゃ、低姿勢やないですか…


「へぇ!凄いね!華琳が興奮するのも分かるよ!」


「で、でしょ?詳細を言うならこんな感じらしいわ」


2011/07/01現在の累計

PV:2,200,098アクセス

ユニーク:159,627人


「に、200万アクセス突破、おまけに15万人強の人たちが見てるのか!?こ、こりゃ、本当に凄いな…」


「ふふ…凄いわよね。でも、話はまだ終わりじゃないのよ?」


「え?まだ、あるの?」


「ええ、これよ!」


今日の華琳さん家

連載:N5244L  

掲載日:2010年 05月 21日


「おお!一周年じゃん」


「そう、連載開始から一年経っているのよ…1ヶ月前に…」


「あ、本当だ…。でも、1ヶ月前って何もしてないよね?」


「えぇ。この世界の産みの親、『黒子』もつい最近、知って驚いたそうよ」


「…ダメじゃん」


本当、すみません…


「勝手に入って来ないでくれるかしら?」


あ、すみません…


「華琳?俺らの母なんだから、大切にしようよ」


「"父"よ?」


「……え?」


「作者は"男"よ?」


「はっ!?嘘!?マジで!?」


本当ですよ?『黒崎黒子』は生粋の野郎ですが、何か?

ていうか、皆様、とっくにお気づきでしょ?


「黒子…勝手に喋るなって…言ったわよね?」


す、すみません!


"ブッツ!"


「あ、マイク電源、切った…。なんで、そんなに、華琳に弱いの?」


「秘密よ。で、なんの話だったかしら…?えーっと…黒子!」


えーっと…アレです。一刀の息子をもいで、女の子にしたらどうか…って話♪


「それは…違う話でしょ?『教えて!華琳さん!』の話じゃない。まぁ、あっちも進めないといけないわね…」


「え?ちょっ!?何の話!?」


「分からないなら、いいのよ…。この小説時間で、一年後を楽しみにしてなさい」


分からない人は、ネットで『教えて!華琳さん!』で検索するですよ?


「な、何!?一年後、俺に何が起きるの!?」


「まぁ、色々よ。さて、話の続きよ、続き!」


「えーっ?かなり、気になるんですけどー?」


「答えは出さないわよ?ほら、一刀、時間がないわ。サクサクいきましょう」


「お、応…。でも、ラジオ?…ラジオって、具体的に何をするつもりなの?」


「半年前から、民や兵の要望や質問、意見を聞くために街や城内に目安箱を設置したの。こまめに目は通し、後日、回答していたのだけど…」


「ちょい待ち!あれ?政務は向こうの文官がやってるんじゃないの?」


「政務に関しては、ね?ただ最近、投函の中には政務と関係ないモノが混じり始めたようなの」


「それが、これ?」


目の前に置かれた葉書を一枚取って、眺める


確かに内容は、至ってシンプルなもの…

どうやら、子供の字のようだ


学校…ちゃんと、役に立っているようで安心した…


『お空は…なんで、紅くなったり、蒼くなったりするの?』


ふふ…可愛いなぁ…


「まぁ、不要な案件が増えるのは、平和になってきたって証明でもあるわけど。不要だからといって、切り捨てるわけにはいかないわ」


「大切な民や兵の意見だもんな…」


「ええ!だから、一刀にも天界の知識を生かして手伝って貰いたいのよ」


「なら、わざわざラジオ番組にする必要はないんじゃない?大体、ラジオ自体ないじゃん?」


「雰囲気よ、雰囲気。仕事は楽しみながら、やりたいじゃない♪」


「わーぉ。最近、雪蓮に影響を受けて来てない?」


「雪蓮は、それ以前に仕事をしないじゃない」


「そーでしたね」


「雪蓮もそうだけど、桃香も逃亡癖があるみたいね。本当に…大丈夫なのかしら。蜀呉は」


「だ、大丈夫だろ?」


「まぁ、そのための三国同盟よね。酷い場合には、私が出ればいいのよ…鞭でも持って」


「ちょっ!まっ!何する気!?」


「何って、怠けているお姉さん方を懲らしめに行くのよ。主に閨で…」


「ちょっ!誰か!警邏、呼んで!ここに三国同盟を脅かす人がいるから!」


「ふっ…止められるもんですか!私は覇王、曹孟徳なのよ!」


「それは、もはや、暴君ですよ!」


「まぁ、冗談は置いておいて」


「いや、絶対、本気だったろ?」


「失礼ね!九割だけよ!」


「それって、ほとんど本気…」


「さぁ、時間が勿体ないわ。ラジオやるわよ」


「おぉ!いっそ清々しいくらいのスルー。まぁ、それは良いけど、番組名はないの?」


「番組名?…ね、ねこねこラジオ?」


「……え?華琳、猫好きなの?」


「ち、違うわよ!ほら、一刀が決めなさい!」


「へぇー、猫が好きなんですね?わかります」


「違うわよ!猫なんて…あの、モフモフなんて…」


「モフモフが好きなんですね?わかります」


「だから、違うの!あの、肉球なんて…ぷにぷになんて…」


「ぷにぷにがいいんですね?わかります」


「っ~!そうよ!猫が好きなの!ぷにぷにモフモフがいいの!何もしなくても猫が近づいてくる風が羨ましいの!悪い!?」


「あはは、触ったら良いじゃん。領内、沢山いるよ?」


「一国の王が、路上で猫を触ったらだめでしょう?ほわ~ってなったら、だめでしょ?」


「かな~?」


「そうよ!ほら、一刀が番組名を決めなさい!」


「んじゃー。『覇王ラジオ』」


「いいわね。無難で」


「無難とかいうなー」


「それじゃー。いくわよ!」


「「『覇王ラジオ』略して、ハオラジ!すた~と!」」


この番組は、世界を手にしてもあなたの心は手に入らない!曹操こと華琳と

どうせ天から降りるなら、女風呂に最初に落ちたかった!天の御遣い北郷一刀がお送りします!


「さあ、一通目のお便りよ。"みんな同じ顔さん"からのお便り。あー、多分これ、ウチの兵たちね」


「華琳…そこは黙っててあげようよ…」


「『曹操様、こんにちは!』はい、こんにちはー。えー…『突然ですが質問です。天和ちゃんのライブはいつ復活するんですか?』…だそうよ?数え役満シスターズに関する同一の質問がいくつか来ているけど、これの回答は一刀が適任かしら?」


「天和、地和、人和のこと?まぁ、この大戦が終わるまでかな…。三人の活躍は、太平の世でこそ、語り継がれてゆくものだろう?」


「そうね。不安に染まった民の心を、勇気づけられることができる者たちって、あの子達だけですものね」


「まぁ…三人の修行が上手くいったら、戦にも参加してもらうかもね…っと…ここから先は秘密ね?」


「大人の事情ね?」


「え?あ、うん、大人の事情。…大人の事情?それじゃ、次のお便りに行こう。…おっ?華琳に来てるぞ?」


「私?えっと…"自由の探求者さん"からのお便り。…雪蓮ね…」


「だから…言っちゃだめ…」


「いいのよ。『一周年、おめでとう!で、質問なんだけどいいかしら?一刀って、何歳なの?』…え?それは…あれ?一刀って何歳なの?」


「え?なに?そりゃ、あれ?何歳だっけ?」


「貴方が、この世界に来たときは…同い年だったわよね?」


「うん…。うん?そうなの?」


「そうだと、私は思ってたのだけど、違うの?」


「うーん?そう感じたら、そうなんじゃないの?」


「はっきりしないわね?」


「まぁ、"恋姫"って、アレだしね?」


「そうね、アレが主体だものね…?仕方ないわね。でも本当に、あれから何年経ってるの?」


「時間軸的な話?そうだねー。俺がこの世界から消失した日から整理しようか。んじゃ、北郷一刀の消失は、何年前?」


「なにそれ…?えっと、三年前よ?」


「北郷時間では、六年前だね」


「向こうは、二倍の時間が流れているのだったわね?」


「うん」


「じゃあ、一刀は、私より三歳年上になるのね」


「そうなるね……む?むむむ…?」


「どうしたの?」


「華琳、兄弟いないの?」


「いないわよ?」


「え?いないの?」


「いないわよ?でも、兄は欲しかったわね…」


「…華琳。俺のこと」


「呼ばないわよ?」


「呼んでくれないの?」


「よ、呼ばないわよ」


「お兄ちゃんって…」


「し、しつこいわね、呼ばないったら、呼ばないの!」


「えええぇー…?」


「…よ、呼ばない…わよ?」


「うるうる…」


「っ……そ、そんな目しても…ダメなものは…」


「うるうる…」


「ぅうう…い、一回だけよ?」


「いよっしゃあああぁぁぁー!!!」


「び、びっくりした…」


「華琳!早く!早く!」


「そ、そんなに、目を輝かせないでちょうだい。はぁー…仕方ないわね、こほん…」


「全国のお兄さん読み手の皆さん…お待たせしました!皆の妹、華琳さんのギリギリコール入りますよ!太陽のように眩しく、月のように美しく、流れ星の如く儚い瞬間をご堪能ください。それでは、皆の妹、華琳で『おにいちゃん』」


「なっ!?やりにくい!凄くやりにくいわよ!?」


「ええぇー?ちょっと、頑張ろうよー?覇王でしょう?」


「覇王、関係ないわよ!」


「んじゃー、乱世の奸雄でしょう?」


「奸雄、もっと関係ないわよ!」


「もう、わがままばっかりだな…。うちの華琳さんは…」


「一刀、まさかと思うけど、遊んでない?」


「遊んでなんかないやい!真面目に不真面目にお願いしてるだけだい!」


「そう?…あれ?不真面目?」


「さあ、華琳!全国のお兄ちゃんに向かって。はい!」


『お…お兄ちゃん、だいすき…』


「……」


「ど、どうだった?」


「……」


「か、一刀?」


「俺も大好きだー!!!」


「っ!?」


「痛っ!?顔、痛っ!グーはないだろ!?グーは!」


「い、いきなり、抱きついてくる貴方が悪いのでしょう!?わかってる?仕事中よ?仕事中」


「華琳!閨に行こう!すぐ行こう!」


「行かないわよ!」


「ショボー(´・ω・`)ーン」


「っ…そんな顔しないでよ。あとで、ご飯作ってあげるから、ね?」


「炒飯食べたい」


「わかったわ。華琳お姉さんに任せなさい!」


「頼もしい、お姉さんだな。よし!頑張るか!次のお便りいくぞ!」


「ふふ…えぇ!いきましょう!」


「"呑気太守さん"からのお便りです」


「桃香ね」


「だから、言うなって。えっと『こんにちは!何を書いたらいいか分からなかったので、とりあえず、質問にしてみたよ!あのね、ご主人様は魏呉蜀を見てみて、どの国が一番好きかな?』…へぇ?面白いな」


「魏呉蜀、三国の中で、どの国が一番好きか…ね?一刀は今、三国の皆と交流の深くなってきたところだけど、改めて降りるとすれば、どの国がいいかしら?」


「そうだな…?外史では、"蜀に降りた俺"も"呉に降りた俺"もいるらしいからね?」


「そうなの?ということは、敵として合間見えていたかもしれないのね」


「そうなるね。うはー…それはそれで、鳥肌もんだな!」


「ふふ…手加減はしないわよ?でもそうね…」


「ん?どうした?」


「もしも…もしもの話ね?でも、敵に貴方が居て、もしも、魏が天界の策を打ち破り天下を平定したとしたら、私はやはり、一刀を欲しがったと思うわ」


「え?いやいや、男の将なんか要らないでしょ?間違いなく首刎ねられてたって!」


「刎ねないわよ。あなた、私を何だと思っているの?」


「魔王曹操…」


「は?え?ごめんなさい、聞こえなかったわ?もう一回、言ってくれるかしら?(にっこり♪)」


「なんでも、ないです!!!」


「はぁ…前にも言ったはずよ?私は、才能のある者が好きなの。天界の知識なら尚更よ」


「でも、それは華琳の御眼鏡に適って初めて、許される話だろ?」


「ええ。力を示さず、安穏と生きているようなら、間違いなく刎ねるわ。貴方が、初めてこの世界に来た時のように、ボーっと毎日を過ごしているようならね」


「その節は申し訳なかった」


「いいのよ。ちゃんと心を入れ替え、期待以上の成果を挙げてくれたのだもの。感謝するのは私の方よ。魏に、私の元に降りてきてくれてありがとう、一刀」


「華琳…。うん!やっぱり、俺はこの魏に、華琳の隣に立ちたい。華琳の隣で、民を見つめていたい」


「っ…」


「華琳?…え?泣いてるのか!?」


「な、泣いてなんかないわよ」


「あはは…でも本当、こんな可愛い子と一緒に過ごせるなら、また、生まれ変わっても魏に来たいな。一般兵でもいいから」


「ぐしぐし……。ふふ…それじゃあ、これから何が起きても、必ず側にいなさい。いい?わかった?命令よ?」


「うん、わかった。必ず側に居るよ」


「ふふ…桃香には、感謝しないと」


「ああ。この葉書きのおかげで、想いの再確認ができた」


「えぇ。それじゃ、一旦休憩しましょう」


「休憩?早くない?」


「時間は、沢山あるのですもの、ゆっくりいきましょう」


「まぁ、そうだな」


「と言うわけで、ここからは、趣旨を変えてお送りするわよ?題して!」


『華琳さん家の重箱のコ~ナ~♪』


  ドンドンパフパフ~♪


「華琳、医務室、行こうか?」


「私は、至って正常よ!いい?この、コーナーは本編『華琳さん家』で触れられなかった、どーでもいい、それでいて気になる話を、一刀に解決してもらうコーナーよ!」


「へぇ、俺?まぁ、答えられることなら、答えるよ?でも無理そうなときは…」


「何とかできるわよね?」


「……はい!?」


「何とかしなさい。作者を捕まえるとか、何とかして」


「いやいや!!!俺、作者に会ったことすらないから!?」


「天界のどこかに居るわよ、きっと」


「日本中周って、探せと!?さっき、声してたじゃん!?そこら辺に居ないの!?」


「今は、"ろぐおふ"してるわよ。寝たわね」


「寝オチですか!?」


「それじゃ、いくわよ?」


「唐突すぎるよ…華琳さん…」


「私が使っている武器、名前は知っているわよね?」


「死神鎌・絶だろ?主君の武器くらい、ちゃんと覚えてるって」


「そう。では、あなたの武器の名前は?」


「オロチのこと?」


「そう。なんで、その名前になったの?オロチって、"大蛇"と書くのでしょう?見た目、全然、蛇っぽくないのだけど」


「ああ、オロチは性格には"八岐大蛇"って書くんだ。俺の居た国では、有名な伝説の生き物さ」


「こちらでいう、龍のようなものかしら?」


「そうそう。八岐大蛇は、八本の首と八本の尻尾を持った大きな大きな蛇なんだ。見た目はそれはそれは恐ろしく、襲い来る者には容赦なく、その牙を突き立て締め上げ殺すぞ?」


「お、恐ろしいはね…」


「あぁ。でも、力は使いようだろ?恐ろしい風貌は、簡単には人を寄せ付けない。つまり、無駄な争いは避けられるってことさ」


「そう、つまり。畏怖をもって敵を戒め、それでも、挑んでくる敵は無慈悲にねじ伏せる、と。そういう、決意の表れなのね」


「まあ、それだけじゃないけどね。オロチの秘密を少し話すよ。オロチは、八の武器と一の盾で構成されてるんだ」


「八つもあるの!?えっと確か、私が見たことがあるのは、『ヨーヨー、堰月刀、太刀、双剣あと…篭手』かしら?」


「だね。あと、武器が入ってる箱。あれも、武器だよ?」


「…え?あれで、殴るの?」


「うん。こう、"ドコッ!!!"って」


「爽やかな笑顔で、エグイ事言うわね」


「うむ。まず、一人一矛の設定の中、一人で八矛も持ってる時点でエグイよね?」


「そうね。ん?ということは、あと二つあるのね?」


「ううん?"三つ"」


「え?全部で、八つなんでしょう?」


「あ、箱は含まないんだ。基本、あれは盾として使うから」


「あー…だから、八矛一盾なの…」


「そいうこと。まあ、もう少しで、全部出るよ。詳しくは、本編でね?」


「ふふ…楽しみにしてるわ。でも、今まで出てきた武器って、何か見たことあるのよねー。もしかして、あの武器たちって…」


「さぁて!次、行こう!次!」


「え?えぇー…?これも、大人の事情?」


「うん。大人の事情」


「仕方ないわね。それじゃー、『華琳さんの重箱』はここまで!」


「んじゃ、普通のお便りに戻ろうか?あ、華琳に葉書、来てるよ」


「またなの?えーっと…"男代表さん"からのお便り。…な、なんか、嫌な予感がするわね?まぁ、いいわ。『華琳さん!こんにちは!今日もきっと可愛く、綺麗で、つんでれしていることと存じます』…つんでれ?…」


「天界では、"ご健勝"って意味だよ」


「へぇ…そうなの?博識ね、一刀。見直したわよ」


「おう!」


「えーっと?『今日は華琳さんに、質問があります。ずばり、華琳さんのスリーサイズを教えてください!お願いします!』…へぇ……」


「………」


「………」


「………」


「……な、なにをしているの?」


「お願いします!教えてください!」


「ど、土下座するほど、知りたいの?」


「そりゃー、もう!」


「さ、散々、あなた、私と…その…ごにょごにょ…///な、なんで、今更なのよ!」


「俺がこの世界を離れてる間に、凄く綺麗になったじゃん?」


「え…?…っ!ちょっ、ちょっと、こっち見ないで…」


「…えーっ?何でー?」


「何ででもよ!いいから、こっち見ないでぇ!」


「いいじゃん、減るもんじゃなし」


「ふ、ふふふ……」


「へっ?」


「ふふふ…減るわよ?一刀…主にあなたの余命が」


「ふ、ふざけ過ぎました!ごめんなさい!」


「はぁ…。まぁ、いいわ。ほら、次のお便りを紹介しなさい」


「ちぇ、ケチ…」


「何か、言ったかしら?」


「なんでも、ないですよー」


「そう?それじゃ、次の質問いくわよ。"絶世の美女"からの質問ね。絶世の美女?誰?美女といったら…愛紗とか…秋蘭とか…沢山いるから分からないわね」


「……」


「一刀?なぜ、耳を塞いでいるの?」


「え?なに?ごめん、聞こえない」


「耳を塞いでいるからでしょ?ほら、手を…」


「ごめん、間違えた。聞きたくない」


「え?」


「それ、俺はノンタッチで。華琳が答えて」


「え…?分かったわ…。えーっと…『どふふ?』あぁ…そういうこと……」


"ビリッ!"


「あ、破った」


「はぁ、今日は終わりにしましょうか」


「しようか、何気に長くなったね?」


「そうね。下手すると、本編一話分くらいになったんじゃない?」


「あはは、だね?そうだ、読み手のみんなにお便り募集しようよ!」


「質問とか?」


「うん。華琳さんちに関する、質問感想ね!そのことについて、この、ラジオで話すの。どう?」


「ふむ。いいわね?参加型小説ラジオね?」


「今、思ったんだけどさ。小説でラジオって…此れ如何に?」


「いいじゃない、面白ければ」


「ほんと、雪蓮に似てきたよね?」


「ふふ、良い友よ?彼女は…ほんと、地獄に落してやりたいくらい!」


「…雪蓮、気をつけよう。なんか知らんが、激しく恨まれとるよ」


「気のせいよ!ほら、絞めるわよ!」


「字が違う!絶対、違う!」


「あ、間違えた。閉めるわよ!」


「おう!みんな、今まで見てくれてありがとう!皆のおかげで、華琳さん家はここまで来れました!」


「そうね。そして、これからも、応援してくれると嬉しいわ!末永く華琳さん家をお願いするわね!」


「質問、感想、皆さんからのお便りお待ちしています!メールはhao.sousou@gmail.comへ」


「名前を伏せたい場合は『一般兵』と書いて送りなさいな。それじゃ、この辺で!」


「「再逢!」」


次回予告の華琳さん家は~?


 一刀が目を覚ますと、

 何故か全身を縄で縛られていた!

 目の前に現れたのは

 鞭を持って微笑を浮かべる人物・華琳…!

 雪蓮監督・監修の新作

 『お隣りさんはサディスティック☆』


次回をお楽しみに!再逢!


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