桜復活!ご飯は山盛りで!!!
「おかわり!」
「ははは…!おう!たんと食え桜!」
俺は桜の茶碗にご飯を盛ると手渡した
「はぁ、凄い量ですね…」
空は自身の食べる手を止め
桜の食べっぷりに感心する
「今まで食べてなかったから
その反動でしょう。それだけ
食べられるならもう安心ね」
蓮も微笑みながら
桜を見つめる
「えぇ、素晴らしい回復力ですね
今日の昼は軽い運動をしてみましょう」
于吉は何度か頷くと桜に提案を持ちかける
「やた!一刀!付き合って♪」
「あぁ、分かったよ」
本当に嬉しいのだろうか
昨日から桜はウズウズとしていたのか
床を抜け出しては、刀の手入れをしていた
「于吉、俺たちも桜の稽古に参加する
久しぶりに身体を動かしたくなった」
左慈もそれを見て、手合わせしたいな
と呟いていたが本気だったとは
「えー、私は仙術に特化してるんです
仙術勝負なら誰にも負ける気は
しませんが、武術はちょっと…」
と于吉は苦笑しながら手を振る
「そうだわ!ご主人様!
于吉ちゃんに仙術を
学んでみてはどうかしら!?」
貂蝉は名案だわ!!と
手を合わせた
「良いかもしれません
やってみませんか?」
と于吉も頷いた
「仙術か。まずは、どんなものか
教えてくれないか?
漠然としたイメージは出来るんだが
妖術は華琳が嫌ってるから
下手すれば、それを覚えたことで
首をハネられかねないからな」
と想像したら身震いしてしまう
「…あぁ、だからか」
と左慈は何やら呟くと茶を啜った
「そうですか!では説明しましょう!」
と于吉は何やら慌てた様子で話を進める
左慈…お前…何かあったのか?
「いいですね!?一刀くん!」
左慈の様子が気になり見つめていると
于吉が襟を掴んで向き直させる
「なぁ、何か隠してないか…?」
「なん!でも!あり!ません!から!
私の!話を!聞いて!くださーい!」
俺は首だけ、左慈に向けると
于吉はガクガクと襟を掴んで揺さぶる
き、気持ちわるい!!
「わかった!よくわかったから!
説明お願いします!」
やっとのことで解放され、俺は突っ伏す
回復までは、しばらく時間が係りそうだ
「いいでしょう!」
于吉は額の汗を拭いながら微笑む
こうなったら絶対、左慈の呟きの意味を
問い質してやる
そう、ぐるぐるする視界の中
俺は誓いをたてた




