表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日の華琳さん家  作者: 黒崎黒子
4/121

御使い、修行するのこと

「ふっ!…はっ!…せいっ!」


今日も俺は刃を潰した日本刀で

素振りをしていた


「大分、刀の扱いにも慣れてきたね?」


一緒に隣りで素振りをしていた

少女が話しかけてくる


「いや、まだだな。もっと上に行ける…

 そんな気がするんだ。」


話しながらも2人は身体を休めない


「うん!うん!向上心のある

 生徒は大好きだよ♪」


「はは…先生が良いからな

 ここまでこれたんだよ。ありがとう」


「あぅ///そ、そ、そんなことないよ!

 一刀が頑張ってるからだよ!」


ブン!ブン!ブン!ブン!

さらに少女の素振りは速くなる


ていうか…刀が見えない…スゲぇよ、

少女は俺の刀の先生

名を"千葉 周作"

北辰一刀流の創立者であった


一刀が貂蝉を倒すために出した技は

北辰一刀流の初歩の初歩


一刀がまだ三国志の世界に降りる前に

祖父から叩き込まれたものであった


この下地がなければ三国志の世界では

とっくにくたばっていただろう


「しかし、君があの"周作"とは

 正直、驚いたよ…。しかも、指南まで

 請けてくれるなんて。ありがとうな。」

「いいよ♪一刀、筋がいいし

 教え甲斐がありそうだもん!

 貂蝉との立ち合いを見て

 不覚にもどきどきしちゃったし♪

 それに、もう、門下生は皆

 卒門しちゃっててね

 一人で寂しかったのもあるんだよね。」


たは~///と刀を振るのを止め

頬をかく周作


「そうか。周作…本当にありがとう」


一刀は周作の頭を優しく撫でた


「あぅ~…一刀…」


気持ち良さそうに目を細める


「今は俺がいるから…

 寂しくはないんだろ?」


「……うん///」


一刀はポンポンと周作の頭を叩くと

よし!気合いを入れる


「それじゃ、先生!今日も張り切って

 いきましょうか!」


刀を収めて、おー!と手を天に突き上げる


「あ……うん!そうだね!一刀!

 今日も頑張ろうね♪」


周作も、小さい身体を一生懸命伸ばして

おー!と気合いを入れた


今日も二人の笑い声と真剣な声

刀の交錯する音が道場に木霊する

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ