帰ってきた絶世の美女?
しまった…思わず抱きしめてしまった
腕の中には江戸の三大美女たち
皆、うるうると俺を見上げている
彼女たちの甘い香りが鼻をくすぐり
女の子らしい柔らかい感触が…
「一刀…」
「一刀様…」
「一刀ぉ…」
「っ///」
離れようとしたら
三人共に身体に腕を回してきた
「少し離れようか…君たち」
真っ赤な顔を見られないよう横を向く
この場合、調子に乗る子が1人いるからな
「あは♪一刀ぉ~顔真っ赤ぁ~♪」
やっぱ…お前だったな!蓮!
「いいや。そんなことない
だから、離れようか」
「自分から抱きしめたのに
そんなこというんだね~?一刀ぉ~」
お前もか!?桜!
「いや、それは、嬉しくてだな!」
「では一刀様ぁ?ココがこんなになって
いるのも嬉しからでしょうか~?」
"さわさわ"と…を撫でてくる
私も嬉しいですわ♪って
空さ―――ん!?
「ぇえっと…それは…だね…」
ニヤ~と三人が笑う
「一刀…」
「一刀様…」
「閨に行こう!一刀♪」
桜の鶴の一声で俺は
閨への連行が確定されたのだった
「ぬふふ…な~んて☆
そうは問屋が卸さないわよん♪」
「だ、誰!?」
「くっ、出てきなさい!」
「一刀様とのどきどき初体験を
邪魔するのは何処の何奴ですか!?
愛刀虎徹の錆びにしてあげます!」
空…お前な…
「あらん♪怖いわね~☆
それじゃ、お言葉に甘えて…とう!」
"シュタ!"
俺を羽交い締めにした三人の前に
現れたのは我らの正義の味方!
絶世の変態だった!
「むー!現れたな!華蝶仮面2号!」
「今日こそ、正体を暴いてやるわよ!」
「ふはは!華蝶仮面さん!
今日が最後の登場と思いなさいな!
桜さん!蓮さん!ヤッーておしまい!」
「「アラホラ♪さっさー♪」」
お前ら…本当…お前ら…待つんだ…
「ご主人様の身体を弄んだ罪
万死に値するわよん!
くらいなさいな!」
お下げを揺らし、筋肉を唸らせ
右腰の横に手を合わせる
ま、まさか!ダメだ!止めろ!
その声ではシャレにならない!
「華ー!(KA)女ー!(ME)
覇ー!(HA)雌ー!(ME)」
「くっ!?何て闘気!」
「手から光線とか卑怯よ!?」
「ならば!こっちは!神様より授かりし
最凶の技!真姦交刹法です!」
「「応!!!」」
江戸美女三人衆が手を前に突き出す!
姦(KAN)ってそういうこと!?
"キュン♪キュン♪キュン♪"
互いのラブゲージ(気)が膨らんでいく!
「くっ!マズい!
このままじゃ、なんかやばい気がする!
来い!大蛇!」
"キイィィィイン!"
今、考えた武器の名前を叫ぶ!
俺の武器は八矛一盾。ならばこの地に古くから伝わる名前をつけよう!
【八岐大蛇】と!
手を伸ばすと離れた場所に在った†が飛んでくる!
いいね!空気読んでるじゃないか!大好きだぜ、相棒!
一刀は手に取ると"弓"へと瞬時に形態を変化させた
「出力最大!餓龍爪!奴らを狩り捕れ!」
似世屡(NI SERU)と舐女琥(NAMEKKU)
へ向けてトリガーを引いた
"キュイイィィイイン"
『一つだけ願いを叶えてやろう!
媚愚晩(BIG BAN)!
阿多―――躯(ATAKKU)!!!』
"ドオオォォオオン!"
空中の貂蝉を打ち抜いた!
「ぶるあああぁぁ……!?」
「「「いやぁ~~~~ん☆」」」
安らかに…眠れよ…絶世の変態…
そして…変態三人衆…
名前は呼ばない
正史の"貂蝉"に失礼だから…
"ガチャン!"と餓龍爪を
"†"『八岐大蛇』にしまい
振り返ることなく自宅に戻った
こうして、とある王により
世界は救われたのだった
そう…これは誰も知らない物語
貴方は何も見なかった…
だからこその…誰も知らない物語なんだ
分かるよね?よい子のみんな!




