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作者: 紅 譜祢

「りょうちゃんと、ゆうちゃんは性格全く違うのに、仲良しだね。」これは小学校の時に近所のオバサンにいわれたこと

「亮輔とゆうさ、性格真逆なのに、いつも一緒にいるよな。」これは、中学校の時に友達にいわれたこと。

そう俺亮輔と幼なじみの雄太は性格が全くちがく、俺は携帯や、パソコンを当たり前のように毎日使い、学校の休み時間では、友達と一緒に外で遊ぶ派だが、雄太は図書委員で、携帯やパソコンを持ってないが、図書委員で少しはパソコンを使える。休み時間になると、真っ先に図書室に行き仕事をする。

そんな俺達がなんで仲良しなのか?それは俺にも雄太にも分からない。ただ気づいたら一緒にいて、仲良くなっていただけなんだ。

昔雄太が学校に来なくなった。その原因は俺にあった。

雄太が不登校になって、二週間がたった時、俺はしびれをきらして雄太の家にいった。雄太は部屋で寝ており、声をかけても返事がなかった。「どうしたんだよ最近学校に来てないじゃん。悩みでもあるのか?よかったら聞いて」

そこで雄太は俺の話しを遮り大声で「人の心配するなら、まず人のことを考えてよ!いつもいつも人のこと考えてないで、横から口出しするし、人の嫌がる事をやって、何が楽しいの?それに休み時間になると、すぐに外に行っちゃうし、たまには図書室に来てよ!寂しいんだから。」

雄太の目には涙が溢れ出ていた。「…」俺は絶句した。今まで雄太のこんな大声を聞いたことは全くなくしかも怒鳴り気味で初めて聞いた。「なんかゴメン、全然気づかなくて。いやだったんだね。本当にゴメン。俺はそんなに本好きじゃないけど、嫌いな訳じゃないからさ、雄太が担当の日は絶対に行くよ!」「…こっちこそゴメン。いきなり怒鳴って。でもなんかスッキリしたよ。ありがとう。」それでも少し空気は重かった。なんか話す事はないか?……!そうだ「そうだ雄太、お前携帯買おうぜ。何かあった時には便利だよ。それにうちの高校携帯OKだし、買えよ?」俺が威勢よく言うと不安げ「そんなの無理だよ。使い方分からないし」「そうか。!だったらパソコン買えば?委員で使うんでしょ?パソコンでメールも出来るし、色んなサイトも見れるしそれならオバサンにもOKもらえるでしょ?」「そうかも、そうする」

そして雄太はかわった。パソコンを買ってもらってしょっちゅうメールが来るようになり、一番驚いたことは、委員の仕事がない日にあれだけインドアだった雄太が「一緒に外に行ってもいい?」と言ったのだ。あまり運動が上手くないけど、みんなと溶け込んで、楽しく遊んでいる。

こんなことがあって、今は雄太と前以上に仲良くなった。俺も雄太が仕事の日は図書室に行っている。やっぱり細かい字を読むのは馴れないが、雄太の仕事っぷりを見るのはとても楽しかった。(いつまでも仲良くいような。)心の中でそう呟くと、雄太はこっちを向いてニコッと笑顔で笑った。

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