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過去編1


 


 さて、後100年もどうやって生きるのか先ずはそこから考えよう。


とは言っても方法は3つしかない。


 


 魔法か錬金術かダンジョンである。


 


 先ず原作ゲーム『セラム•バーン』には魔法がある。


 ゲーム的には、地水火風の4属性と光と闇の2属性の計6属性に分類され、火は風に強く、風は地に強く、地は水に強く、水は火に強い。光と闇は互いに互いが弱点というオーソドックスなタイプの設定である。


 全ての人間は生まれながらにして何れか1つ、極々稀に2つの属性を持ち、それに応じた魔法を使える様になるそうだ。


 ゲームではレベルが上がれば自動で次の魔法を覚えたが、そこは現実、頑張って勉強しなければ覚えられない。世知辛!


 


 とは言え現実はゲームと違い魔法の種類が非常に多い。ゲーム的には戦闘系と探索系しか無かった魔法だが、ここではそれ以外にも色々な魔法がある。母が指先からマッチ程の火を出してロウソクに火を点けていたから間違いない。他にも村の中でも手から水を出して畑に水をやったりしている光景を見かける事もある。コレらは生活魔法と呼ばれ、一般的に流布されているらしい。戦闘に使える様な強力な物は国の公的機関、学校とか軍隊とかでしか教えてくれないらしい。


 


 ここら辺に希望を見出して研究してみるのもいいだろう。


 


 2つ目に本命の錬金術。


 コレは様々な材料を組み合わせ混ぜ合わせ薬や道具を作る分野である。ゲームでは回復アイテムやステータス上昇アイテム等を作るスキルだったが、本命と言った理由はゲームで永遠の命を与えると言われる賢者の石が出て来たからだ。とは言えコレは偽物で結局不完全な不死身モドキしか出来なかった訳だが、1番私の目的に近い分野である。


 


 最後にダンジョン。


 各地にはダンジョンと呼ばれる未知の領域が存在し、中では様々な物が発見されている。万病を治す薬草や王の証の王冠などが有名だ。


 ゲームではレベル上げや金策の他に、エンチャント付きの武器を狙って周回する廃人向けコンテンツだ。エンチャントの種類はランダムで付くエンチャントレベルもランダムだ。狙った武器に狙った種類のエンチャントが狙ったレベルでついた物がドロップするまで周回する、正に修行僧向けである。ダンジョンに挑む人を敬意を込めて地底人と呼んだものだ。


 ここで何か良いアイテムがドロップすることを神に祈り、地底人になるのも良いだろう。


 


 以上3つを探求することをこれからの目標にしようと思う。


 その為に、最も効率の良い方法。それはゴティス魔導学園に入学することである。


 


 この世界で貴族が学ぶ場合、大抵2つに1つである。


 すなわち、王立アーベスト学院かゴティス魔導学園である。


 王立アーベスト学院は平民お断りの貴族オンリー学院である。通常の教育に加えて政治分野の学習に力を入れており、将来の為の繋がりを作る為の場でもある。ここで派閥を作り将来に役立てる訳だ。


 そして何より重大な事。学費が高い。悪魔の契約並みに高い。


 ちなみに、兄のジム ジャオはこちらに入学した。下級とは言え貴族である。面子は大事、大変だね。


 


 ゴティス魔導学園は家を継がない貴族の次男坊三男坊や大商人の息子、優秀な平民が特待生で入って来たりする、実力と研究重視の前世の大学に近いイメージの学校だ。


 12歳から入学が認められ何歳からでも入学でき、4年間のカリキュラムを経て将来、国の役に立つ魔術師や錬金術師、会計士を育成する為の学園だ。


 【書類は恋人】を校訓とする頭がおかしい学校だが国内の最先端の叡智が集まる場所である。色々期待出来るだろう。


 


 元々、12歳になったらこの学園に入る予定だったので都合が良い。ここで魔術と錬金術を学び今後の計画を立てて行こう。


 


 


 


 ちなみに、ダンジョンに潜る冒険者や傭兵の育成を目的とした【聖マスキャラー学園】なる物が有る。学費は聖の名に恥じぬ良心プライス。製作者の悪ふざけである。

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