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メイドカフェではじまる恋はおかしいですか?  作者: こーへい
第2章 「はじまり」
9/9

メイ恋 第九話「新たなはじまり」

ごめんなさい!!!時間がなかなか取れず1か月もの空白が生まれてしまい...反省です...

1か月ぶりの続き、どうぞご覧ください!!

あれから体育際の種目決めをし、体育祭まであと2週間に迫っていた。

しかし俺には体育祭よりも重要なことがある。それは田頭の指導をしなくてはならない。そのため今日は中瀬にメニューの提案を考えてもらうことになっている。


「えーと、ここか。集合場所であるオンプスタジオは」

普段行かない細い道を通り、地下に続く階段を下りるのは初めての体験だ。


俺はそーっとドアを開け一歩踏み出した。中は意外と薄暗く冷たい空気でおおわれていた。

「お!久しぶりだね。今日はよろしくね」

中瀬と会うのはなんだかんだ言って3回くらいだ。

「とりあえず、今日はよりしくね!」

「やけにやる気あるな」

中瀬のやる気は目をみてすぐに分かった。

「それはね!美咲ちゃんのためだし!美咲ちゃんのことならなんでも協力するよ」


「とりあえず、今までは基本の挨拶や笑顔についての練習をしていたけど次は何をすればいいのかさっぱりわからん」

「んー、そうだね。無難に歩きの練習をさせてみよう!」

「歩き...?」

「そ、歩き。歩きでも猫背と背筋がピンっとしてるのでは全然違うでしょ?一見気にしなさそうでも大きなことなんだよ」


俺たちは歩きについての練習メニューを1時間くらい考えた。

「出来たー!!!」

背筋を伸ばしながら満足した顔で中瀬が叫ぶ。

「お疲れ様。助かったよ」

本当のこと中瀬がここまで真剣に協力してくれるとは思ってもいなかった。

その後、俺たちはオンプスタジオを後にし解散した。


中瀬と一緒に練習メニューを作ってもらい、いよいよ田頭の指導に入る日がやってきた。

あいにく雨で湿っておりテンションは上がらない。そしてなにより体育祭の練習が始まったこともあり、田頭の指導もなかなか出来ないかもしれない。


「なー、正平。全然帽子取れてないじゃないか」

そう、体育の授業で騎馬戦をやっているのだが下手なのか才能がないのか誰一人帽子をとれないのである。

「俺にもわからないが全然取れないんだ」

「あと、1週間ちゅっと...練習してコツを掴んでいくしかないな。」

「コツって...」

俺は思った。長い練習の日々になると。


授業もおわりいつもの場所で田頭との指導をしようと準備をしていたら

「上林君」

田頭かと思ったが田頭はいつも先に空き教室に行くため声をかけてくることはあり得ない。となると一体誰なんだ。そんな疑問が頭中を駆け回った。

「実際喋るのは初めてだね!同じクラスの小林綾香だよ」

誰かと思えば関わりが一切ない同じクラスの小林さんだった。

「小林さん...?なにか用があるのか?」

「単刀直入に言おう!田頭さんのことが好きなんでしょ!!」

いきなり好きという言葉を言われ更に疑問が生まれた。


「好き...?何故そう思うんだ、好きなわけがない」

「だって毎日空き教室でなにか喋ったりしてるじゃん!長い時間!」

まさかのばれていた。

「い、いやそれには訳があってだな...」

「俺と田頭は最高のメイドカフェの店員にするために指導してるんだ」

もうばれたなら無理に逃げ道を作らず本当のことを言うことにした。


「...なるほど?メイドカフェねぇ。まぁそのことは知っていたけどね」

「知っているのか?小林さんと田頭は喋ってるところ見たことないぞ」

「喋らないからね、田頭さんとは小さいころから近所の仲だったからね、学校では喋らないだけ。メイドの指導をしてることは知ってるよ」

「そうなのか...詳しいことはまた話す!俺は田頭のところに行かなくては」

そういって逃げるかのように教室を出ようとした。


「ふふ、上林君!」

大きな声が教室中を響きわたり、俺は足を止めた。

「これからはあなたの事について調べさせていただくわ!覚悟しておいてね!」

また大変な学校生活が始まりそうだ。


「ふぅ、今日も疲れたー!それにしてもこの練習メニューは難しいね、モデルさんの練習方法みたよ」

そう、田頭に新練習メニューを指導し終わった。

「実際、モデルの練習をイメージして作ったからな。それにしても中瀬が作った内容には俺でも感銘する。」

「え?手伝って貰ったんだ!今度お礼言わなくちゃ!!」


俺たちはまだ気づいていなかった。ドアの隙間から除く上林綾香の姿があることを

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