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終わり


プルプルしながら剣を構えつつ俺の勝利条件を考える

俺の目的は美少女を助けることであり彼女を逃がせるなら必ずしもカマキリを倒す必要はない

しかし、彼女は満身創痍

今も必死に立とうとしているのが気配で分かるが無理そうだ

なら抱えて逃げるか?

これも無理、人一人抱えて一瞬で目の前に現れるような奴から逃げられるわけがない

彼女の仲間が助けに来るのを待つ?

そもそも仲間がいるのか不明だし間に合うかもわからない

結論、クソカマキリを倒すしかない


では、どうやって倒すか


知らん、とゆうか俺には戦いの経験なんてない

こんな、圧倒的戦力差があるバケモノ相手に勝つ方法なんて素人が考え付くわけがない

ならばどうするか

高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応するしかない


うん・・・うん


いや、まったく勝機がないわけではないのだ

それは、俺が握るビリビリビッグソードである

こいつはバケモノに対して有効な武器だと推察できる

そうゆう特殊な武器でもなきゃこんなビリビリ機能はいらないし美少女もわざわざ使わないだろう

つまりコレをどうにかして当てなきゃならない

だが素人が振り回したところで当たるとは思えない

まぐれで当たったとしても有効打にはならんだろう

なら、向こうから当たってもらうしかない

カウンターとまでいかずとも刃の部分に攻撃がかち合えばダメージは与えられるだろう

そのためにもオレを狙ってもらわねばならない


動けない強者と動ける弱者


今の状況、俺なら当然前者を狙う

俺なんぞ脅威になりえないからだ

それなら今は動けずともより脅威度の高い美少女を仕留めるべきだろう

クソカマキリもそう考えるだろうと思う

カマキリの思考なんぞよめるか

だがコイツからは知性らしきものを感じる

それなら俺を狙わせることもできるだろう


カマキリは悠然とこちらを見ている

もう、勝利確定でこいつらどう嬲ってやろうかと見ている感じだ


俺はおもむろに剣を突き立てプルプルしながら腰をくねらせケツを左右に降った


「やーい、やーいクソカマキリーおまえの母ちゃん溺死ー。ハリガネムシに掘られていいように使われてやんのプーくすくす」


うん、言葉が伝わったかは知らんが、確実にピキってるのが雰囲気でわかった

もう一押しだな、変顔して中指立てたろ


来る!!


挑発しながらも備えていたから初動をとらえることができた

だが動きが見えるわけじゃない

後は勘に任せる

大剣を左斜め前に刃が向くように調整し全力で体重をかけつつ衝撃に備える


グチャっと嫌な音がして俺は美少女のそばに倒れこんだ


衝撃で身体が痺れている

まあ、それ以前にビリビリしているから問題ない

美少女が驚愕もあらわにカマキリを見ている


「へっ、してやったぜ」


そこには右の鎌を切り飛ばされたクソカマキリがのたうっていた


身体に鞭打ち立ち上がる

思わぬダメージ

歯牙にもかからぬ雑魚にしてやられた怒り

自慢の鎌を失った痛み

ようわからんがいろんな感情が混ざり合いかなり混乱しているのはわかる

この隙を見逃すわけにわいかない

焦りを抑えあえて大きくカマキリの後ろに回り込む

そして背後を取り腹と胸の付け根を狙い大剣を突きこんだ


「ー----!!!!」


声にならない悲鳴をあげてクソカマキリがのたうつ

その動きに合わせてさらに深くつき穿つ


「死ぃねえやぁー--!!!!」


35年の人生で最大の殺意をもって押し込む

だがなかなか死なない、しぶとい


そして殺すことに夢中になってしまった

深く突き刺すとゆうことはそれだけ近づくとゆうことなのに


俺の左肩をカマキリの鎌が抉り右腕に噛みついた






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