表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/21

8.守る術

夏休み中に更新すると言っていたのに、私の都合で休載してしまい、申し訳ありません。

不定期更新で頑張る所存ですので、これからもどうかお付き合いのほどをお願い致します。



驚愕に染めた顔で俺を、いや、俺の目を見つめるラインハルト。


これが皇帝夫妻や皇太后に知られれば、俺はまた殺されかけることになるだろう。


だが、それと同時に、彼女たちを守る盾にもなれる。


だから俺は、



「決めた。」



続きを言わないでくれ、と懇願するような顔でラインハルトがこちらを見る。



(すまんな、もう決めたんだ。)



決意の意味を込めてラインハルトを見ると、彼は顔を真っ青にしながらも呆れたような表情でうなずいた。


きっと今、胃が痛いんだろうなと思いつつ、俺はテティア妃に向き直り、膝をついた。



「テティア様、私が保護致します。 二人の姫様とテティア様は、私が住む離宮の一角でお過ごしください。 王太子派の力を持ってして、あなた方をお守り致します。」



妃は涙に濡れた顔を上げ、



「本当に?」



と言った。


俺が安心させるようにうなずくと、ホッとしたように口を開きかけ、思い出したようにサッと青ざめた。



「だ、駄目、いけないわ・・・」


「なぜですか?」


「この隊に迷惑がかかってしまう。 エトランゼに私たちが戻らなかったら、ここの人たちが罰を受けてしまう。 それだけは、絶対に駄目・・・」



そう言って、また震え始めてしまった。


クソみたいな男爵をどう料理してやろうか考えながら、俺はラインハルトの方を決して、そう、絶対に見ず、口を開いた。



「良いことかどうかは分かりませんが、一つ、この旅芸人の隊を含めた全員を守る方法があります。 ほとんど諸刃の剣ではありますが、まあ何とかしましょう。」



妃はパッと顔を上げ、すがるような目でこちらを見てきた。


・・・ついでに横から射るような視線も。


旅芸人を皇家専属にすることができれば、全員守ることができる。


ただ、理由付けが難しい。


その時、ふと妃の言葉を思い出した。



『ところで、ラインハルト君はキアラのこと、好き? 良ければ貰ってほしいのだけれど』



妃はそう言っていたではないか!


そうと決まれば話は早い。



「ラインハルト、まずは姫殿下たちの保護が先だ。」


「ああ、で?どうするんだ?」


「ラインハルト。」


「ん?」


「これも彼女たちのためだ。」


「うん?」


「犠牲になってくれ。」


「ああ、お前が言うのなら何でも・・・って、んなわけあるかボケェ!! なぁんで俺が犠牲にならないといけないんですかねぇ、えぇ!? そもそも何の犠牲だよっ!!」



一瞬の躊躇いもなく堂々と言い切ったが、自分が聞いて発言したことに違和感を持ったのだろう、途中でキレていた。



「うわビックリした、いきなり大声を出すな。」


「誰のせいじゃ思ってんねん、カス!!」


「皇太子に対して目に余る無礼・・・不敬だぞ。」


「ミンチにしてやろうか!?」


「あーあー分かった分かった、脱線するな。」


「だーれーのーせーいーだーとー!!」




いつもありがとうございます!

ブクマと応援、よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ