表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/21

3.再会1 セオドア視点

ブクマ、ありがとうございます!



あれから彼女の姿が頭から離れない。


一晩たってもあの鮮やかな赤い瞳と、青みがかった白銀の髪が目に焼き付いている。



「はぁ~・・・」


「会いにいけばいいじゃん」



何回目かのため息を吐くと同時に、一番の腹心であるラインハルトが言葉を被せてきた。



「違う。彼女のことじゃない」


「いや、絶対に踊り子のことだ」


「・・・・・・」


「まぁ、公務に支障が出ないからいいよ。 どこかの愚帝と違ってね」



兄である皇帝は普段は人並みに仕事をするのだが、いかんせん王妃のことになると甘いのだ。


王妃が言うことは何でも叶えたがるし、王妃のためなら公務だって放り出す。


異常なまでに。


だから、必然的にその仕事が俺に回ってくる。


正直言って、皇太子の仕事の上に皇帝の仕事までするとそこそこ過労になる。


でも、それを俺が放り出してしまったら本末転倒なので律儀にこなしているため、睡眠時間3.5時間、休日返上という状態になっている。


そんなの俺だって息抜きぐらいしたくなる。


故に、



「そろそろ視察(あそび)の時間ですよ、王太子殿」


「ああ」



だから俺は、街の視察という名目で遊びに出ているのだ。


祭りは引き続き行われているので、楽しみにしながら城を出た。


だから気付かなかったのだ。


ラインハルトが珍しく、頬を緩めまくっていたことに。




ラインハルト・アイボリー。


没落したアイボリー子爵家の長男で、妹のミリアと共に孤児院に入っていたのを俺が引き取った。


最初のころはおとなしくしていたのだが、守られるのは性に合わなかったらしく、騎士の道を目指し始めた。


一方ミリアは令嬢にしては珍しく、掃除や洗濯などの家事が好きだったので、王宮のメイドを目指し始めた。


これが俺が15歳、ラインハルトが14歳、ミリアが9歳のころの話である。




「にしても、騒ぎすぎじゃないか?いくら何でも派手すぎる」


「ここだけの話だ、セド。 公費、削減されてるのなんでだと思う?」


「・・・はぁ~。 なんのための公費だと思ってるんだ、アイツは」



祭りの人込みを抜けながら会話をしていると、いつもの通りに出た。


その時、初めて気が付いた。



「ライ、どうした?お前」


「何が?」


「ここ3年2ヶ月24日見てないほど、頬が緩んでるぞ」


「うわっ、細かっ!なんで覚えてんだよ、気持ち悪い」


「適当に決まってんだろ、バカ。 で?何で頬、緩んでんの?」



若干のジト目で聞くと、



「この間暴漢から助けた子がいるんだけど、その子毎日市場に来てるっぽいんだよね。 だから会えないかなって思って。」


「・・・・・・」


「何?」


「・・・お前さ、人に踊り子がどうのこうの言ってるけど、お前もじゃねぇか!」


「ごめんって! あ、」


「何だよ」


「あれ、踊り子さんじゃない?」


「どれ」



道の向こうを見ると、人込みに紛れて確かに白銀が見えた。



「あ!」


「今度は何だよ」


「あの子もいる!」


「どの子?」


「ほら、例の助けた子」


「ふーん・・・あ、おい!」



適当に聞き流していると、ラインハルトが歩き出していた。


助けた子のところへ。


つまり、助けた子と踊り子のところへ。



いつもありがとうございます!

ブクマと応援、よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ