16.王太子の用件
今回アメリア、キアラ、テティアのラストネームを変更させていただきました。
マキアート→ジェンティアン
よろしくお願いします(o*。_。)oペコッ
「で? 結局何をしに来たの? お暇そうな、王太子殿下?」
突如として上がった声に驚いてドアの方を見ると、キアラが腰に手をあてて仁王立ちしていた。
ご丁寧に、綺麗な顔をしかめた上に頬を膨らませている。
ただ、王太子に対してその対応は如何なものなのか。
さすがに焦って、キアラを咎めた。
「キアラ!」
「キアラ嬢か。 こう見えて暇ではないんだがな。」
「じゃあ何でこんなに頻繁にここに来れるんですか!」
(それは私も思ってた・・・じゃなくて!!)
一応キアラに注意したのにどこ吹く風だし、失礼なことを言われた当の本人はのんきに会話してるし・・・。
この国、ホントに大丈夫かなぁ?
「職務の合間に来ているからな。 あくまで休憩だ。」
「ふーん、そうですか。 じゃあ職務を滞らせないためにも、用を早く済ませて下さい。」
本当に、大丈夫かなぁ・・・?(2回目)
「もう、キアラったら。」
「いいのよー。」
「まぁ、そろそろ本題に入るか。 今度、二人には『属性判定の儀』を受けてもらおうと思っているんだ。」
「えー、属性判定の儀ぃー!?」
「良いのですか? 私たちのような平民にそのような貴重な儀式をしていただくなんて。」
「敬語。」
「あ、ごめん。」
さっきからずっと敬語をなくせと言われているが、なかなか慣れない。
まあそもそも、王太子に対して平民が敬語を使わないというのもおかしな話だが。
そこはしょうがないのだろう、もう諦めた。
「まあ、この国で生活するには必要なことだからな。」
「そうなの?」
「そうなんですか?」
「・・・純粋な疑問なんだが、何で双子でこうもタフさが違うんだ?」
「ご、ごめん!」
実際にはできないけど、声を大にして言いたい。
(普通は王太子殿下に対して敬語使うんだからねー!!)
実際にはできないけど。
「ねえ、属性判定の儀って何するの?」
「あ、それ、私も気になってた。」
「ん? 水晶に手をかざすだけだ。 その時に光った水晶の色で、何の属性か判断するだけの簡単な儀式だから、心配するな。」
それを聞くと、私たちは揃って脱力した。
変な格式があったら、絶対に何か粗相をすることは間違いないからだ。
「あ~、良かった~!」
「格式高かったらどうしようと思っていたから、安心したよ。」
すると、セド様はいたずらっぽく笑って言った。
「ボロが出なくて良かったな。」
「なっ!? 何それ!? ひどい!!」
「そんなに礼儀がなってないかな?」
「いやー、アメリア嬢は良いが、キアラ嬢が・・・な。」
「むぅ~!!」
セド様にからかわれてキアラハムスターが再来したので、可愛いけれど、何とかなだめる。
「キアラ、今度一緒に特訓しようね。」
「うん!」
「明後日を儀式用に空けているから、よろしく。」
「わかった~。」
「はい。」
良い意味でも悪い意味でも単純なキアラであった。
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