15.アメリア、恥ずか死ぬ
たまに更新期間が空いたりするのは、お許しください・・・
「お二人ともアメリア様とキアラ様の婚約者じゃないですよね!?」
ラインハルトと俺は顔を見合わせて言った。
「何言ってるんだ?」
「当り前じゃないか。」
「ですよね!? じゃあ何でそんなこと言ってるんですか!? 婚約者でもないのに!」
俺たちはまた顔を見合わせた。
そして、同時に同趣旨のことを言った。
「「何でって・・・彼女の美しさを共有しているだけだが?」」
その瞬間、ミリアは脱力して床に座り込んだ。
まさか自分の自慢の兄と敬愛する主人がこんなにポンコツだとは思っていなかったのだ。
そして、ミリアはもっともらしいことを思った。
「お兄様もセオドア様も、もっとアピールすればいいのに・・・」
「え?」
「は?」
「あのお二人のこと、好きなんでしょう?」
「ああ・・・」
「まぁ・・・」
ミリアは、この時の二人の反応を見て決意した。
何としてもこの二人を鍛えて、あの二人とくっつけなければ、と。
特にセオドアの方は、アメリアを逃したら次がいつになるかが怖いので、早く落ち着いてほしいところだ。
だからミリアは心を鬼にして言う。
「何ですか? その煮え切らない態度は! いいですか!! 女性というものはですね!・・・」
((また始まった・・・))
この分では、後二時間は拘束されるだろうと思い、セオドアは窓の外の憎らしいくらいに青い空を仰ぎ見て、心の中でミリアに白旗を上げたのだった。
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そしてまた数日後
コンコンコン
「はい、どちら様でしょう?」
「セオドアだ。 今いいか?」
「あ、はい!」
何ということだろう、王太子殿下が直々に私たちの部屋を訪ねてこられたのだ。
最初はメイドさんかな? と思ったのだが、開ける前に聞いておいて正解だった。
慌ててドアを開ける。
ガチャッ
「どうぞ。」
「ああ。 アメリア嬢、元気だったか?」
応接用のソファに通しながら、最近の行動を振り返る。
(特に迷惑になることはしてないはずなんだけど・・・)
「はい、平民にはもったいないくらいの良い生活です。」
「そうか、それは良かった。 何か不満なこととか、不便なことはないか?」
「そんな、大丈夫です! 皆さん良くしてくださっているので。」
「ああ、君が謙虚な性格で良かったよ。 何か障りがあったら言ってくれ、対処しよう。」
謙虚な性格で良かったということは、何か客人の性格で問題でもあったのだろうか? と思ったが、ここに王太子殿下が来られたことの方が重要なので、とりあえず聞いてみる。
「ところで・・・本日はどのようなご用事でこちらに?」
「用事が無いと来ちゃいけないのか? アメリア嬢に会いに来たらダメか?」
「へ?」
一拍おいて、ボンと音を立てるような勢いで頬が赤くなった。
混乱していると、イタズラっぽい顔で小悪魔的に笑っていた。
それを見た瞬間、揶揄われていたと理解して、別の意味で顔が赤くなった。
「も、もう! 揶揄わないでください!」
「はは、すまない。 それで? 用事が無くても来ちゃいけないのか?」
それでもなお美しい笑顔で聞いてくるので、恥ずかしくなって思わず言ってしまった。
「い、いえ! 来て、下さっても、いい、です・・・はい。」
「敬語。」
「う、来ても、いい、よ・・・」
「うん、及第点。」
セド様は上機嫌になったけど、私は何かを失った気分だ。
もう、この王太子殿下、心臓に悪すぎるよー(泣)
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