14.アメリアの弱点 そしておまけ
さすがに二日で100000字はきつかった・・・
「クククッ。」
「もう、笑わないでください!」
「元はと言えば、こんな大事なことを言わなかった殿下が悪いんですからね!」
「こら! 殿下に失礼でしょう!」
「はは、すまない。」
「本当に人が悪いよなぁ。 驚くのが分かってて言わなかったんだもんな。 しかも、馬車のカーテン全部閉めてさ。」
((あ、あんたのせいだったの~!!))
コホン、王太子殿下に対して失礼でしたね。
でも、さすがに一言言ってほしかった・・・
ちなみに、騎士様の名前は、ラインハルトというらしい。
あれから少しお話をして帰って行かれました。
ただ、最大限かしこまった敬語を使っていると、だんだんさみしそうな顔になっていって、挙句の果てには、
「もっと砕けた口調では話してくれないのか?」
と、捨てられた子犬のような顔で見てくるのだ。
「だ、ダメです! 王太子殿下なのですから、平民がそのような口調を使っては、とがめられてしまいます! もしかしたら不敬罪で死刑なんてことも・・・」
「アメリア! 私が見せた本の障害が・・・!」
「いや、天地がひっくり返ってもそんなことはしないが・・・でも、なんか、距離を感じる・・・」
「そりゃああなた、王太子なんだから。 逆に距離感じないとおかしいだろ。」
「・・・・・・」
「アメリア嬢、キアラ嬢。 そこを何とか!」
「変わり身早っ!!」
「で、でも・・・」
「お願いします! セオドア君もこの通りなので!!」
・・・いやいやいや、無理!!!
そんな精神力は私にはないよ!!
でも、私の心とは反対に、ラインハルトさんの頭は下がっていくばかり。
5分ぐらい格闘した末に・・・折れた。
「はあ、良いですよ。 ただし、私たちだけと一緒にいるときだけですからね!」
「! ありがとう!! ・・・でも、人前じゃダメなのか?」
大げさなほどに喜んで、満面の笑顔になっている。
無邪気そうでとろけるような笑顔。
そして、先ほどの子犬のような顔とは比べられないほどの可愛い上目遣いのおねだり顔。
こんな顔をされたらもうダメだ。
「~~~~~っ!」
アメリア、陥落!
「も、もう! しょうがないですね! いいですよ、もう。 好きにしてください!」
「ありがとう、アメリア!」
(~~~~~~~~~~っ!!!!!)
中性的な美形顔には勝てないことが判明したアメリアであった。
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十数日後
「ラインハルト、最近仕事が早くなったな。」
「そうか?」
「ああ。何かいいことでもあったのか?」
「いや、別に?」
ガチャ
「嘘つかないでください、お兄様。 アメリア様とキアラ様・・・どちらかというとキアラ様が王城に来られてから、ずっと上機嫌じゃないですか。 部下の皆さんも驚いてらっしゃいますよ。」
「ギクッ」
執務室で雑談をしていると、お茶を持ってきた、ラインハルトの妹のミリアが最近のラインハルトの状態を教えてくれた。
「しかも最近は、二日に一回、キアラ様と話してるじゃないですか。 私もお話したいのに・・・ずるいです! その上、当てつけのようにいっつもニコニコして・・・楽しそうですよね、お兄様!」
「ギクギクッ」
「ラインハルト、効果音は自分で言うものじゃないからな。 周りがつけるやつだから。」
「だ、だってさ! キアラ嬢、可愛いんだもん! しょうがないじゃん!」
「え?」
「いや、ラインハルト、間違っているぞ。 一番可愛いのはアメリア嬢だ。」
「ん?」
「セオドア、お前こそ目が悪いんじゃないのか? キアラ嬢に決まっているだろう。」
「いや、アメリア嬢だ。」
「キアラ嬢だ。」
そこまで言ったところでミリーが間に割り込んできた。
「ちょ、ちょーっと待ってください!」
「何だよ。」
「何だ。」
ミリアは混乱したような表情で叫んだ。
「お二人ともアメリア様とキアラ様の婚約者じゃないですよね!?」
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