12.踊りの効果はバツグンだ!!
最近、難聴が加速してきている・・・
(・・・いったぁー・・・・・・)
現在時刻・・・10:00
現在地・・・王城
なぜこんな平民がこの大国の中心である王城にいるかというと、それはさかのぼること3日前のあの貴族様たちをもてなした日のことである。
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タンタカタンタン
(よし、完璧にできたんじゃない?)
お辞儀をして顔を上げると、満足そうにうなずいた母と、小さく音を立てずに拍手をするメンバー、そして・・・
感激しすぎて号泣している隊長。
(・・・・・・何で?)
小さくため息をついてお客様を見ると、こちらはこちらでちょっと・・・いや、大分びっくりした。
騎士様は感心したように拍手をしてくれていたのだが、しかし。
騎士様の隣に座っている貴族様の方が、すごいことになっていた。
表情はそんなに変わっていないのだが、目が・・・目がとてもキラキラしていらっしゃるっ!!
貴族様なら、宝石とか美女とか、美しいものはいつも見ているはずなのに、何が彼の心の琴線に触れたのかは分からないが、とても感動していらっしゃる!!
そして、椅子から立ち上がり・・・なぜかこっちに歩いてきている。
(・・・え、え・・・?何・・・?)
そのままスタスタ歩いてきて・・・
ガシッ
両手を握られた。
わー、目がキラキラしてるよー(棒)
「あれは何という曲なんだ?」
「えっと・・・『炎の煌めき』という曲です。」
「とても素晴らしかった。 ターンが多くて、クルクルと回る度に、服についている宝石が光輝いていて綺麗だった。 あと、貴女の銀色の髪が、炎の明かりに照らされて金色に見えたりするのが、とても美しいと思った。 あと・・・」
「セド、そこまでにしろ。 アメリア嬢が驚いて、固まっている。」
そこでハッと我に返った私は、助けてくれそうな人を探すが、誰とも目が合わない。
というか、誰も目を合わせてくれない。
・・・いくら何でもひどすぎます。
「えっと・・・・・・」
(これは・・・どうしたらいいんでしょう?)
すると、セド様(?)が、自分が無意識の内に私の手を握っていたことに気付いたのか、慌てて手を放し、
「すまない!! 握るつもりはなかったんだ!!」
と言って、その後も『あの・・・』とか、『その・・・』と言って弁解しようとしている。
その様子を騎士様は冷めた目で、呆れたような顔で見ている。
二人のこの温度差がおもしろくて、思わず声を出して笑ってしまった。
「ふふっ。」
すると、二人がそろってこちらを向いて、目を丸くした。
ちょっとびっくりしたので、思わず尋ねてしまった。
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