9.いい役どころのラインハルト
2話ぐらいにしかならなくて、すいません(´;ω;`)
これからも頑張ります!
「さて、彼女に縁がないラインハルト・アイボリーは、そろそろ身を固めたいと言っていたな。 そこでだ、キアラ姫を身請けするのはどうかと思ってな。 妃もそう言ってたしな。」
すると妃も涙をぬぐって笑って言った。
「そうね、あの子も最近ずっとあなたの話をしているのよ。 『あの時助けてくれた人、かっこよかったわ。』ってね。 四六時中ずぅーっと、ね。 だから・・・どうか、お願いします。」
そう言って深々と頭を下げた妃を見て、唖然とした顔でポカンとしていたラインハルトだったが、目の前にいるのは王妃だということを少しづつ思い出しているのか、一国の王妃に頭を深く、そう、ふかぁーく下げさせていることに気付き、慌てて
「あーもう分かりました、分かりましたから! 引き受けますよ! だから、頭を上げて下さい!!」
と、叫んでいた。
いいのか、言質なら取ったぞ。
この叫びを聞いた俺と妃はニヤリと笑い、うなずきあった。
考えていることは一緒のようだ。
((ちょっとからかってみよう・・・!))
まず先手を打ったのは俺だ。
「そうかそうか、良かったじゃないか、身が固まって。」
「え?」
俺の言ったことを理解できたいないのか、理解するのに時間がかかっているのかは知らないが、普段にないぐらい困惑していた。
が、段々と自分が勢いに任せて口走ったことを思い出し、徐々に赤くなっていく。
「ちがっ・・・ちょ、まっ・・・!」
今まで生きてきた中でラインハルトは、全くそんな反応をすることがなかったのでジワジワと笑いがこみ上げてくる。
妃を見ると、さっきまで涙をたたえていた目は、イタズラをする子どものように楽しそうに細められて、歌うように口を開いた。
「あらー、そんなに想ってもらえていたなんて、キアラは幸せ者ねー! 私のことも、気軽にお義母さんって呼んでくれてもいいのよ?」
「いいえ! そんなおこがましいことはできません!!」
「いいじゃないのー、本人が許可したんだからー。」
「いいえ! できません! 俺の心臓が持ちません!!」
「妃が良いと言っているんだから、良いじゃないか。 礼も過ぎれば無礼になるぞ。」
楽しそうにラインハルトをからかう様子は、やっぱり4児の母とは思えなかった。
そして、ラインハルトをからかって遊んでいると、隊長と言っていた者が呼びに来た。
「踊り子たちの準備ができました、公演を始めさせていただきたいのですが・・・」
「ありがとう、すぐに向かう。」
返答をして隊長が去ったのを確認してから、妃とラインハルトを見ると、妃は相変わらず笑いながらラインハルトをからかっているし、ラインハルトは妃の無茶ぶりに健気に応えていた。
弱みを握ったようでうれしく、今度からはラインハルトを脅すときに使えそうだと思った。
(何か言ってきたら、このことを話に出そう。)
次からは抜け出すのが楽になりそうだと心の中で悪い笑みをこぼしたが、表面的には苦笑いを浮かべて、公演を見るための準備をするために彼らに歩み寄った。
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