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ダンス大好きおじさんの国。

作者: 七瀬

 僕の名前は 「弥一」 僕の趣味は、知らない誰も行ったことが

ない場所に行くことだ! これは子供の頃からの僕の 『夢』だから。

 

 ~~~


 でもそんなある日、人通りの多い交差点で、不思議なおじさんに

出会う。見るからにヤバそうなおじさんだ! 真っ裸で白のブリーフ

姿で歩いている。明らかに違法じゃないのか!?

 でも、誰も気にしていない。先ず、見向きもしていない。

 僕は、不思議だった。あんなに目立つのに、誰もこのおじさんの事

を見ていないからだ! だから僕が大きな声で、言ってやった!

 「パンツのおじさん~! 真っ裸で歩くなって! 違法だぞ~!」

交差点を渡ってる人たちは、何故か? 僕の方をみている。


 「これって? どういう事だ!」


 そのおじさんが、僕の方に気づいて近づいて来る。

 「ヤバい! あのおじさん、僕に近づいてくる! まずいな!」

...と思っていると?

 そのおじさんが僕に言った。

 

 「他の人には、おっちゃんの事見えてないねん~!」

 「そうなんだ。」

 「でも、あんたには見えてるみたいやな~」

 「そうみたいですね...」


 見た目が、怖そうだったけど? 話すと面白いおじさんだった。

 

 「どうや~? おっちゃんに着いてくるかー?」

 「うん」

 「よし! 着いておいで~」


 僕はおじさんの後を歩いて、着いて行くことにした。

 おじさんは、どんどん! 狭い道や脇道を入ったりして、進んで行く

結構、歩くスピードも速い。僕は着いて行くので必死だった。


 気が付くと...? ココどこだろうってなった。見たことがない場所で、

草原みたいなところにいるみたいだった。

 そこには、家が離れてポツンポツンとある感じだ。


 おじさんは一軒の家に入っていった。僕も一緒に入ると......?


 何? 中は広くて! このおじさんと一緒の格好をしたおじさん達が、

ウヨウヨいる。勿論、みんな違うおじさんだけど...? 

 「なんの? 集団なんだよ~」 って【心の中】で思った。


 でも、ここに連れて来てくれたおじさんが、僕の【心の中の声】も聞こ

えたらしく...。

  

 「ここは、ダンス大好きおじさんの国だー!」って言いだして。


 今からココが、ダンスフロアーに変わるらしい。だから、僕にもパンツ

一丁になれとか言うんだ! 「嫌だー! いやだ! イヤだー!」

あんな格好したくない! 勿論、僕の話を聞いていないおじさんは、僕を

無理矢理、パンツ一丁に.......。

 「もう、こうなったら? 踊りまくれ~ やけくそだー!」

 

 そして、遂に始まった。司会のおじさんが

 「今日は~ 弾けろ~ 踊り狂え~ 盛がるぞ~!」

一斉におじさん達が 「おーーう!」 低い声でダンスが始まった。


 物凄い空間だ! 音楽が爆音でなっている。ダンスミュージックで!

おじさん達も、めちゃめちゃ盛り上がっている。お酒もジャンジャン。

白パンツのおじさん集団だ! 僕も同じ格好だから? 一緒の扱いだ。

僕もお酒をグイグイ、飲めるだけ飲んで騒ぎまくっていた。


 物凄い盛り上がりようで、僕のテンションも上がる上がる。

いろんなおじさん達とも仲良くなった。

 「もう、お前も俺達、おじさんの集団の仲間入りだー!」

 「いえーーーーーい!」

とかなんとか? 僕もお酒でベロンベロンに酔っていたから? あんま

り覚えてなかったけど...? 

 結局、朝までオールナイトで、ダンスを楽しんでいた。

 僕が朝起きると...? もう、誰も居なくなっていて。僕を連れて来て

くれたおじさんが、僕に言った。

 「お前は、今日からここの住人だ! 元の世界には、二度と戻れない。」

 「えぇ!? うそでしょ? 元の世界に戻れないって、どういう事?」

 「昨日、お前は僕たちとワイワイ騒いで楽しんだろう? ここのモノ

を口にしたら? 元には戻れない事になっているんだ!」

 「聞いてないよ~ そんなの?」

 「いや? おっちゃんが最初に言ったはずだぞ! よく思い出してみろ」

 「僕の【心の中の声】の時だ!」

 「そう」

 「確かに、 『でも凄く楽しそうなところだな?』 と言ったけど...?」

 「あの言葉は、【契約】 に入る。」

 「そんな......?」

いつの間にか? 僕も仲間になっていた。もう、元の世界に戻れなくな

った。この世界で、毎日ダンスするおじさん達と共に生活する事になる。


 二度と戻れない。 『覚悟を決めるしかない!』 ここで生きていく事を。




 



 













最後までお読みいただきありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 自由な発想力が凄いなと思います。 [一言] こんな世界は嫌ですね。
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