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次話、消してしまった………!!
次の話で解決、リーゼ編完結。
まあネタ晴らしってほどでもないんですけど、色々突っ込みどころは分かっている場所は分かっているんです。
その解決編をノリノリでかいたのに全消し……!
今日は力尽き。
もしかしたらリーゼ最終話よりウェズの話が先に……。
ウェズ編で傲慢なウェズをリーゼが手なずけるんです…。
書いてて楽しいんです…。
目を開くと、染み一つ無い真っ白な天井が目に入った。
ああ、天国かともう一度目を閉じようとしたけれど、ウェズの事を思い出してぱっとはねるように起きあがる。
あのえろがき………っ!!!
今度会ったらただじゃ……。
そのときになってやっと部屋の様子が目に入り、私は体中の血液がさっと冷めたのを感じた。
恐ろしすぎる。
恐ろしく、広く、しかも高い。
私は昔からお金持ちの家は広さではなく天井の高さから察することが出来ると考えてきた。
だから、その調度品の高級感や心なしか扉が小さく見えるほどの部屋の広さよりその天井の高さに唖然とした。
私の基準によると、ここは軽く王の部屋よりもお金がかかっているかもしれない。
しかもただの寝室に見えるのに、だ。
なんなの、ここどこなの?
ウェズが関わっているのはおそらく間違いない。
それならば、もしかすると、もしかするとだが、ここは………!
「目が覚めたか。」
聞き覚えがある声がして、私は思いっきり叱りつけようと振り返り、慌てて口を閉じた。
ウェ、ウェズじゃない…。
目の前に立っていたのは、12歳の少年ではなく、色気たっぷりの大人の男だった。
深い金の瞳と艶やかな黒髪、彫刻のような恐ろしい美貌は一緒でも、ウェズの背は私よりわずかに低い。だがこの男はたぶん、私より頭一つ分は高いだろう。
お兄さんでもよこしたのかもしれない。私に叱りとばされるのが怖くて。
さすがの私も弟の不始末を兄にあたるようなことはできない。
「お、お邪魔しております。」
「………いや、気にするな。」
男は柔らかく目を細めて楽しそうに笑った。
ウェズとそっくりの笑い方に思わずどくりと胸が跳ねて目をそらす。
これが大人の色気ってやつか!
美形だからって、みんなにときめくなんて、いつから私は……!
それもこれもウェズのせいだと何度も口の中で悪態をつき、居場所を聞こうと男に視線を戻したとき、目の前に男の顔があるのに驚いて思わず体が倒れる。
そのまま優しく両手がベッドにぬいつけられて覆い被さり、私は慌てて抵抗しそうになった。
エロがきの血縁者はエロ男かっ!
けれど、その金の瞳をみて動きが止まる。彼は優しく私を見つめていた。
その眼差しには、見覚えがあって。
生まれて初めて、愛しくて仕方がないと言いたげな瞳を私に向けてくれた人。
思わず彼の唇に目がいく。
そう、ウェズが大人になったらこんな感じ……。
そのとき、ぱちん、とウェズと目の前の男の面差しが重なった。
「ウェズ、なの?」
声が震える。
なぜか、確信があった。
男はふっと笑うと、私の額の銀の髪をかき分け、そこに口づけを落とした。
そしてまっすぐ私の目を見つめる。
「俺の名前、ちゃんと覚えてる?」
「え?」
「俺の名前。」
困惑して男の顔を見上げても、男はただ私を見下ろし、やさしく私の頬を何度も撫でるだけだった。
その手を感じながら、黒髪の少年が真剣な顔で私に告げた名前を思い出す。
「えっと…【ウェズディード】」
そう言った瞬間、どくどくと何か欠けていたものが私に嵌るように、言いようのない熱が全身を駆けめぐるのを感じた。
目をあけていられない。
全身の細胞が塗り替えられているような気がする。
熱い。
熱い。
何かが、変わる。
なぜか顔が見たくなってうっすらと目を開けると、ウェズが同じように苦しそうな顔で汗を浮かべながら私を見ていた。
満足そうな、熱に浮かされた顔。
なんとなく、すべてが正しい形に収まったような気がした。
「一生、愛してる。幸せにする。」
幸せそうに笑うその顔に、私はすべてを委ねた。