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0092・魔王を倒し終わって




 Side:イシス



 アニメや漫画やラノベやゲームと違って、誰も説明してくれないので意味が分からない。

 魔王は倒したらしいが、果たして本当に全てが終わったんだろうか?



 『バステト。魔王を倒したらしいが、どう思う?』


 『………どう思うって言われても、何も言えないんだけど? そもそも魔王って<ムンガ>だったの? それともあのオーガだったの? いったいどっち? って感じよ』


 『分かる。俺も意味が分からないし、どうしていいかも分からない。正直に言って、誰か詳しく説明してくれと言いたいぐらいだ。そもそも<ムンガ>は浄化したが、アレで<ムンガ>が居なくなる保障が何処にも無いんだよな』


 『とりあえず、この場を片付ける事から始めたら? それと、残っているゴブリンと東の山のオーガも倒さなくちゃいけないし』


 『ああ、そうだな。そうするか……』



 俺は戦場に転がっているゴブリンやオークにオーガの死体を回収し、その後に剣とナイフも一応回収しておいた。

 それが終わったら奥へと進む。


 先へと進んで行くと、山肌に穴が掘ってある場所があったので確認すると、中には通路が続いていた。

 俺とバステトは【ライト】の明かりを頼りに通路の奥へと歩いていく。


 ある程度先へと進むと、そこには雑多な物が置いてあり、そこで寝泊りしていたのが分かる生活感が漂っていた。

 保存食であろう干し肉なども見えている、が、塩を使った物ではないらしい。


 小さく薄く切られた物が沢山あるので、なるべく早く乾燥するようにしてあるのだろう。

 そのスペースには碌な物が無かったので先へと進む。


 更に中へと歩いていくと、上に上がる階段と下に下る階段と奥へと行く通路があった。

 完全にゴブリンではなく人間の作った施設だ。

 俺達は少し相談し、まずは奥へと行く事に。


 下へと行くと研究施設である可能性が高く、まずはゴブリンを殲滅するべきだと考えたんだ。

 後ろから襲われても困るし、行き違いになっても困る。


 奥へと進んで行くと、なにやら血のにおいが漂ってきたので慎重に進む。

 すると、もう一方の入り口の前にはゴブリンとオーガの死体があった。

 どうやら青いオーガが言っていたのはここのようだ。


 結構な数のゴブリンがここで死んでいるので苦労したが、ゴブリンとオーガを全て回収したので通路を戻り、今度は階段で上へと上がる。


 上がった所は扉があるだけで、他には何も無かった。

 ノブが回ったので扉を開くと、外には6体のゴブリンが居た。


 こちらを見て驚いた後、「ギャアギャア」言い始めたので【ヒートバレット】でヘッドショット。

 さっさと殺した後で死体を回収して扉の中へ。


 内側から鍵を掛けたら下へと下り、今度は階段を更に下る。

 おそらくだが、この下が研究室だろう。


 下りた通路の先には扉があったのでノブを回すと扉が開き、俺達は中へと入る。

 先に調べているので、魔力持ちが中に居ないことは分かっている。


 中へと入ると雑多な物が沢山置いてあり、中には鍵の掛かった金属の箱も幾つかあった。

 傷だらけな所を見るに、必死になって開けようとしたのだろうが、開かなかったのだろう。


 俺達はそれを回収しつつ、更に奥の扉へと向かった。

 ここがおそらく研究室なのだろうが、金属扉のうえに鍵が掛かっていた。

 なので仕方なく、一度<時空の狭間>へと戻る事に。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 「お帰りなさい、イシス、バステト」


 「ただいまだ、ヌン。「ニャー」。実は魔王を倒したので、一つ目の惑星の指令が終わってしまった」


 「……終わって〝しまった〟、ですか?」


 「ああ。何というか、コレで良いのか意味不明でな。ちょっと俺達も困惑している」



 俺はヌンに今までの事を説明し、なんだかしっくり来ない終わり方だった事を伝える。

 すると、ヌンから思いがけない事を言われた。



 「あっ、確かに指令をクリアしたようですね。指令を達成した報酬としてバステト宛にあります。これは<生物修復装置>に入らなければ受け取れませんので、バステトは<生物修復装置>に入って下さい」


 『それはいいけど、報酬は私なの? イシスじゃなくて?』


 「そうですね。過去の<時空の旅人>に対しても、仲間にのみ報酬というのはありましたので、今回の事が珍しい訳ではありません」


 『そうなんだ……』


 「まあ、いいじゃないか。まずは<生物修復装置>の部屋に行こう」



 俺はバステトを連れて<生物修復装置>の部屋に行き、バステトを装置の中に入れて調べる。

 すると<報酬>と書かれた場所があったので、それをタッチして選択。


 まさか何が起こるか分からないという困った仕様だとは思わなかった。

 俺は知る事を諦めて<物品作製装置>の部屋に行き、箱の中にそれぞれの死体などを入れる。


 それを終えたら<魔柔鉛>を作って惑星へ。

 金属扉の鍵穴に入れて型をとり、<時空の狭間>に戻って鍵を作製。

 そして再び惑星へと戻り、鍵を開けた。


 中に入る前に魔力や空気を調べて確認し、中に何も居ないのでノブを回して扉を開ける。

 中を見て分かったがここは倉庫であり、沢山の物が積まれていた。


 ……という事は、ゴブリンに知恵を与えた場所はここじゃないのか?

 装置とかそういった物が全く見当たらないぞ?


 俺は倉庫の中の物を全てアイテムバッグに回収し、部屋を出ると上へと上がる。

 その後も色々と調べてみたが、この場所にはもう何も無いようだった。


 俺は仕方なく一旦<時空の狭間>へと戻り、<物品作製装置>の箱に倉庫内の物を全て入れる。

 大半が木箱に入っていたので中身を確認していない。


 とはいえ<物品作製装置>の箱の中に入れてしまえば全て個別に格納されるので、そちらで確認すればいいだけだ。

 俺はパネルから起動し、ウィンドウで作製できる物を調べていく。


 すると、<ゴーレムコア>というのを発見。

 これってゴーレムが作れるという事だろうか?

 それとも他に何か要る?



 「<ゴーレムコア>というのが作れるようになったが、これがあればゴーレムが作れるようになるのか?」


 「おおっ、イシスは<ゴーレムコア>が作れるようになったのですね。それはゴーレムに必要な物で、いわゆる脳の役割を果たす物です。作製するのですか?」


 「作れるなら作製したいが、役に立つのかは分からないからなぁ。何とも言えない感じか……制約多そうだし」


 「確かに多いですね。ゴーレムの動力は魔石なのですが、これの消耗が結構激しいのですよ。イシスが補充してあげれば使えるでしょうけど、毎回補充するのも大変ですよ。まあ、それ以外に方法はありますが……」


 「それ以外?」


 「簡単です。私の分体が乗り移ればいいのですよ。私は肉体など持ちませんからね、分体を詰めればゴーレムとして動けます。私が魔力を吸収して補充すれば無限に動き続けられますし、それに学習も出来るでしょう」


 「学習って事は、色々な事を教えなきゃいけない?」


 「そうですよ。まずは歩く事からでしょうか? その後は物を掴む事など、徐々に出来る事を増やしていく形ですかね? 私が乗り移ると勝手に学習していきますけど」


 「ならそうしよう。ゴーレム作製………って、素体に使えるのが木だけなのか。いや、石にしたら重いし、木の方がよっぽどマシかね?」



 とりあえず魔石を入れる所を指定しなきゃいけないみたいなので、頭、胴体、右腕、左腕、右足、左足にそれぞれ一つずつ魔石を使う。

 ちなみに胴体には<ゴーレムコア>も入っている。


 しっかし、ゴーレムってよく考えたらロボットと変わらない気がするな。

 技術的には、あの惑星と合ってないような……?


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