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プロローグ~物語の始まりはいつも~
時の街と呼ばれるこの場所は、日本の標準時子午線が通っていることからそう呼ばれている。時を刻む天文館が特に有名だ。そんな街の高校に通う山崎和久は高校入学を機にある野望を抱いていた。
『この西高で僕にとって最高の演劇部を作って見せる!!』
西高、それが彼の通う高校だ。彼は演劇に興味があったが中学時代色々あって演劇部には入っていなかった。しかし、この西高には演劇部がまだないということで彼はそれならば自分が作ってみようと考えたのだ。だが、部活を作るにはある条件があった。それは部員が5人以上いることである。
そうして彼はまず部員集めを始めることになったのだ。
この物語は彼とその仲間達の学園青春物語である。