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奇跡.  作者: ∮кuяuмi∮
1/1

〝可哀想〟と〝同情〟

宿泊学習に向けての、計画をじょじょに進んでいた。


すると班長の桜ちゃんが

「それじゃぁバスで座るペアを決めようっ」

私の班は、

・ 私

・ 優田慶介

・ 山田櫂斗

・ 鈴木浩太

・ 赤木桜

・ 山川真由


そして、最低最悪な結果に終わった。


皆私がけっけを嫌いってことを知っているのに

私とけっけをバスの隣にされてしまった。

絶望に満ちた、


もう笑うしかないなぁとか想って、

一人で爆笑してたらけっけに「うるさい」って言われた。

カチンときたから今度は「キモイ。」って言った。

また口ゲンカをした。


そして宿泊学習当日。

5年生だから修学旅行とは違って、

一泊二日だ。

バスでは笑いながらけっけと口げんかをまたして、

でも楽しくて、泊まる現場につくと真っ先に菜奈がやってきた。

「咲ちゃんっバス、楽しかったぁ??」

と笑いながら聞いてきた。

「全然っめちゃめちゃケンカしたもん」

すると後ろからけっけが来て頭を叩いてきた、

「ばぁ~か」 「はぁぁぁぁぁ??ちょっ待てっ」

走るけっけを追う私。

楽しいって想った。


あっというまに夜になった。

夜になると、皆恋話に夢中になった。


すると隣で寝ていた玲奈が、

「ネェ・・ウチね、けっけ、嫌いじゃないんだ、だから

 お試しで付き合ってみようかな」

お試し!?

それはちょっと可哀想じゃないか?????

心はその言葉で詰まった。

それでも本当の言葉なんて、好きとかって間違えられたらやだし、言えなかった。


「そっか、なら、付き合ってみなよっ

 意外と暇つぶしになるかもよ~??」

笑えないのに笑った。


あれ?? 前はこんなこと言っても全然普通に笑えたよ。

けっけを傷つけることさえできるなら何でもかんでも言って笑って、って。


〝可哀想〟って何だこの気持ち。


いらないいらないっ


だってあいつはストーカー野郎だしっ


でも、やっぱり可哀想って、、想う、、。


ただの同情だよ、こんなに。


変な同情はしない方がけっけの為にもなる。


やめよう──・・。



──次の日、朝けっけと顔を合わせた。


「はよー、」 するとけっけは 「よぉー、」

そっけない挨拶だけどいつもとはちょっと違うと想ったのは自分だけだろうか。


そして、帰りのバスではお互い寝た。


口ゲンカをすることもなく、眠り続けた。


でもやっぱり私の心の中ではけっけはヤダってなってる。


可哀想っていうのは、やっぱりただの同情だったんだよ。


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