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⒉GE

GEside


Fくんと会って、数日がすぎた。

Fくんと出会った時の印象は口に出していた通りクソガキ。

トラックの件以来Fくんを気にするようになった。


ギィ、


重い扉の先にはFくん。出れないようになってるのを改めて知る。まぁ、、これは僕の部屋じゃないから知らないけど


「おい、、飯持ってきたぞ」

「,,,なんで出してくれないの?」

「はぁ、またそれか。俺は知らねぇって言ってるだろ、、とりあえず飯食え、死にてぇのか?」

「やだ、、」

「なら食え。じゃあ、」

「僕も行く」

「はぁ?ダメに決まってんだろ、クソガキが、、」

「クソガキじゃないし、、」

「あぁ?じゃあ名前なんだよ、お前が名前を教えないからそう呼んでるんだろうが、、めんどせぇ、、」

「決めて。」

「は?」

「決めて。俺、名前ない」

「ま、じ、、?」

「うん」

「はぁ、、んー、そうだなぁ、、F。お前はいまからFだ。いいか?」


F。ふと頭に浮かんだものを名前にした。


「F!!カッコイイね!んじゃあ、お兄さんのお名前は?」

「は?あぁ、、」


五川。皆が名前を変えてる中自分だけ変えてないのは少し恥ずかしくなり、GEに変えた。

子供相手に、何を考えているんだか、、

まぁ、普通の子供だとは思ってないが。


「GE」

「ごっ、ど?カタカナで?」

「G、E。アルファベットでだ。」

「へぇー!そうなんだ!!」


このときの俺の年齢は15歳。案外若い、、今の年齢は言わないが。


この時の僕は、立派な兄でなければならなかった、、。

弟が二人いて、母親は完璧主義者、弟達に暴力を振るっては暴言を吐く。母親は、俺の点数が良かったら、俺が1番であれば、俺が完璧であれば、上機嫌。

弟達を殴ったりもしない。だから俺は、完璧になりたかった。誰よりも強くなって、誰よりも弱い人間を救える人間になりたかった。

凡人の俺には、無理か。


「あ、兄ちゃん、おはよ、、」

「おはよう。」

「今日、、テスト返ってくるの、、?」

「返ってくるよ。」

「「,,,」」

「大丈夫大丈夫!お兄ちゃんが1番とってやるから!それにもうお前らを傷つけるようなことはさせないからな!安心しろ〜!」

「う、うん!!」

「お兄ちゃん頑張ってね!」

「おう。学校行こうか」

「うん!」


テスト返却


ダメだ、、俺は、1位じゃない。また負けた。また、同じやつに、負けた。福澤(ふくざわ)と言うやつに毎回負けている。また、暴力振るわれるんだろうな、俺じゃない、弟達が


もう、飽きてしまったんだよ。あいつらといること、弟たちは好きだけど、多分俺がいなくなったら大丈夫。母親が俺がいないことで壊れて精神病にでも掛かって入院するだろう。父親とは離婚かな、ギャンブル大好きクソ野郎だから、母親が稼げなかった時点でそれはもう決まり。その後はじぃちゃんたちの家にいるだろう。だから弟達は大丈夫。


「ただいま。」

「兄ちゃん!!」

「テスト」


母親の低い声。父親に金を渡すかわりに子供を完璧にする。これが両親が結婚した理由らしい。

利害が一致した、と言うだけ。まぁ、結婚ってそんなものか、、

父親は金が手に入る。母親は自分がなれなかった完璧に。

テストを出して、自室に行く。


「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


母親の狂ったような声が聞こえる。あぁ、また近所から苦情が来るだろうな。俺が対応する、その俺はもう、居なくなるけど。


下に行くと、床にうずくまる母親の姿、それを呆然と見ている弟達の姿。


「母さん、さようなら。」

「え、、?」

「にぃ、ちゃん??」

「ごめんな?いつでも連絡してきていいからな?大丈夫だよ、じいちゃん家に行きな?」

「に、ちゃんは?!」

「俺は、行かない。ほら、準備なんていいから、早く行こう?」


母親がすぐに暴力を降りそうなので、今すぐ弟たちを逃がす。


「ほら、早く行け。」

「兄ちゃん、、」

「泣くなって〜w大丈夫だから、な?ごめんな、今まで怖い思いさせて、ほら、走れ!」

「「分かった!」」

「うん、、」


泣いていた。ボロポロと、涙が溢れてくる。止まらない。

部屋の中から母親の叫び声が聞こえる


「ね、ねぇ?あんたは、、あんたはわたシノコト捨てナイよネ??」


狂った。もう、終わり。俺も、あんたも、あんた達も。

俺が守るのは両親じゃない。立派な兄で、完璧に守った。弟たちが居ない今、俺に守るものは、ない


「おい、クソ親。俺にもう、守るものはねぇよ。勉強なんてしねぇし、学校も行かねぇ。完璧主義者のお前から、こんな落ちこぼれを出したんだ。お前のせいで、な?」

「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!それっ、いじょう!!しゃべるなぁぁぁぁぁ!!!!」

「はははっw俺がわかったって言っても止めなかったくせに。お前だけが都合よく行くと思うなよ?」

「うぅぅぅ、、」

「きっっも。泣くふりかよ。マジ、キモイ。おい、、聞けよ。あー、、覚えるまで復唱しろよ?分かったか??」

「,,,」

「返事ィ」

「,,,はい、、ごめんなさい、、ごめんなさい、、」


独り言のようにブツブツ言っていた。


「俺の、弟に、手を、出したら、、」

「,,,」


()()()()


「は、、い、、」

「復唱しろって言ったろ??」

「おと、うと、に、、て、だしたら、、、ころす、、」

「OK、じゃあな〜。互いに落ちこぼれ人生、楽しもーぜ??」


まぁ、、殺すとかも、ガチで言った言葉だったな。

認められたかっただけなんだよ。ただ、テストで2位とっても、運動できても、、認められない、褒められない。

ただ、、()()()()()この言葉が欲しかっただけなのに。


「死ぬほど悔しくて、弟たちに会いたくて、母親に謝りたくて、父親は、、死んでもいいかな。だれか、、褒めてくれよ。それが、俺のたった一つの願いだから。」(ボソッ)


やべ、、声に出てた。めっっちゃ、見てる。引かれた、、また、馬鹿にされる。


「「,,,」」


目、見開いてるww閉じる気配ないなw


「アハハッwwwはっー!!あははっ!!やっ、あははっ!!w」


え。いや、笑いすぎじゃないかい?<br/>??酷くないか??


「ふっ、、なんだよそれ、、w」


Fくんも笑ってるし、、


「大丈夫!!!」

「ちゃんと認めてる!!」

「お前は、よく、頑張ってる!!」

「「あはははwww」」

「,,,おい!!笑いすぎ!!」

「戦闘中に笑うなよ!!、、www」

「「いや笑ってんじゃん!!」」

「ってかさっきからずっとニコニコしてる奴には言われたくないんですけどぉ?!」

「何の話だ」

「えぇ?!Fさんマジっすか!!」


Fくんも、<br/>も、敵をボコボコにしながら、、しかも笑いながら倒してる。こんなヤツらに倒されて屈辱だろうに(笑)


すまない、、彼のことを、また、改めて謝らせてくれ。

また、会った時に。生きて、だから、、生きていてくれ。


Fくん、<br/>。僕の、大切な仲間達。

あっはっはっはっ!!!,,,はぁ、、


<br/>「どうした、、??」


お前本当に良い奴だな、、


GE「何かあったのかい,,,www」


うっわ〜、いい人かと思った、まぁそんなわけないか!!


GE「君にだけには言われたくないね。」


そんないい笑顔で言うなよ、、いやっ、ってか、、Fは?!!


F「お?おぉー、、」


え、絶対聞いてない


F「興味が無いからな、、」


酷くない?


<br/>「で、なんだよ、お前の無駄な時間に付き合う理由はない。」

GE「ここのコーナーの名前決めるんだろう?」

F「なんでもいいだろ、」


Fそれしか言ってねぇな


F「うん、、」

GE「ははっwめっちゃ嫌われてるようだねw」


何笑ってんだよ!!!


<br/>「いや、、って何にすんの、、」


いや〜?どーする?やっぱりさー、なんか面白い名前がいいよね。なんか、、そう、例えば、、、うぅーん、、変人共はどう思う??


<br/>「いやー、やっぱりこっちがいいだろ。」

F「いや、犬だろ。やっぱ、」

GE「分かってないなー、猫の方がいいじゃないか。」

F「まぁ、確かに猫も可愛いが、やっぱり犬だな。尻尾振ってるのがたまらなく可愛い」

<br/>「俺は猫派だなぁ。あのツンツンした態度が好き」

GE「そうだよね、あれがまた可愛い」

F「デレデレの方がいいだろ。常に触れる、」

<br/>「いやいや、そんなん求めてねぇんだよ。」

GE「自分から来て欲しいんだよ。」

<br/>「そーそーそー!!」


いや、、あの??犬派猫派を話すところじゃないんですけど??ってか、名前!!!ちゃんと考えろよ!!


<br/>「あぁ、ごめんごめん、でよー?」


お前らァァァ!!!


F「また次週きめまーす、」

GE「さようなら〜」

<br/>「ばいばーい。」


え?????????????なんなんこいつら。


ってか決める気ないだろ!!!

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