⒈GE
GEside
昔から、そうだった。
人から嫌われていて、煙たがられて、気持ち悪いと言われ続けてきた。それもこれも、Fくんと出会うまでは。
昔の僕は自分で分かるくらい、性格が悪く、人を傷つけて生きていた人間だった。
死ぬほど人が嫌いだった、だからだろう、人から嫌われた。
もしFくんと出会えなかったら、<br/>と出会わなかったら。僕は、どうなっていただろうか。実際そんなこと、誰にも分からない。
でも、1つ言わせてくれ。
Fくん、あのことは本当に申し訳ないと思っているよ。
いつ頃のことだろうか、Fくんは子供だったから、もう覚えてないのかも知れない。だからといって悔やんだりしないのはおかしいから今でもFくんと一緒にいる。彼の身代わりになって、僕は生きていくよ。
Fくんは優しいから、ちゃんと説明したら多分許してくれるし、僕に選択肢をくれるだろう。
僕が、彼をおかしくしたから、Fくんの人生は狂ったようなものだ。ほんとうに申し訳ない。でも、事情があったんだよ。
僕は、Fくんのこと意外と詳しいよ。年齢は知らないけど。過去にどんなことがあったのか、といってもまぁ、彼に聞いただけなんだが。昔の僕は人が嫌いだったから興味もなく、彼が言ってることを上辺だけ聞いていた。いや、ほとんど聞いてなかったな。ただ面白そうな話はちゃんと聞いた。もっと詳しく、聞いとけば良かったな。
Fくんの計画は、、知ってるけど、言えないな。あってるかも、確かめたい。
Fくん。すまない、そして、ありがとう。
「GE、右奥と左上、真上に銃を持ったもの各々2人。気を付けろ。」
「了解」
流石。彼を殺した僕にさえも、注意を払ってくれる。まぁただの脅しかもしれんが。
死ぬなよ。と、彼の分まで生きろ。と、、
GEの過去
いつ頃だろうか、奴隷幹部より上のあの方から奴隷スパイにならないか、と誘いを受けた。まぁ、半ばただの脅しだが。
「君が五川くんだね!!奴隷スパイになろう!!!」
「あ"?誰だテメェ。」
「そんな事言わないで!なるの?それとも〜!なるの?」
「選択肢1個じゃねぇか!!」
「ナイスツッコミだね!で?どうする?」
「,,,まぁ、いいけどよォ、、」
がに股で髪はボサボサ、いつもダボダボの服を着て、サングラスをかけていて、人に見られたら睨む。こんな奴に話しかけてくる奴はあまりいなかった。暇だったから、喧嘩の腕はそこそこだった僕はそのままの成り行きで奴隷スパイになった。
まぁ、その奴隷スパイってのも中々楽しくて。
でも、『人を殺す』という事に些か抵抗があった僕は相談した。人を殺す、前に。
そんなことを思っておきながら相談した後に彼を殺した僕は、、最低だな。
何が最強だ、、ただのクズが。
んん、話が逸れた。奴隷幹部室。と呼ばれる所だ、奴隷幹部直々に呼ばれるくらいしか入ることは許されていないが、何故か僕は普通に会えた。
「失礼」
「,,,何の用だ」
貫禄、威圧、その他もろもろ、他の奴隷とは違い、少し、恐怖を覚える。さすがにこの頃の僕も敬語になった。
「何故俺だけ許してくれたん、、ですか、、」
「何を」
「俺の意見を、、」
「あぁ、君が奴隷幹部室に入れたことか?」
「はい」
「まぁ、、特別意味は無いが、君はもしかしたら最強になる男かもしれないのでね」
「,,,はぁ、、?」
まぁ、ここまで登り詰めたが、、ここまでわかって言って居たのだろうか、あの頃の奴隷幹部は。有り得ないか、、
「ところで?何の用だ」
「誠に勝手ながら俺は人を殺したくない。そんなやつはいらないというなら今すぐにでもクビにしてください。」
「,,,うぅん、君に抜けられては困る。」
「まぁ、いいだろう。君は人殺しはしない、と。」
「はい」
「いいだろう。」
「出ていけ。」
数日後に、突然奴隷幹部に呼び出された。奴隷幹部は人が変わっていた。
「五川くんかな、今から大切なことを言う、聞いておけ。奴隷スパイになってからの君の仕事ぶりは物凄い。ということで、昇格だ。君は今日から、、最強となれ。」
最強。最初は意味がわからなかった。地位に拘るなんてダサいと思ってた。
「,,,了解しました」
まぁ、そんなこと言えるはずがなく、そのまま時が過ぎた。
地位や名声。その頃の奴隷はそんな物にこだわるやつのみ。唯一そんなものに興味を示さなかったのが僕の知ってる中で2人、和田スミレ様と島奈乃羽。和田スミレ様にいたっては初代のあの方なんて言われてる。でも年齢的に違うと思う。まぁ、年齢は知らんが、こだわってなくともそこまで登り詰める方だ。存外尊敬する。島奈乃羽はよく分からないがオーラが凄い。強くなる奴。
うん、、なんか子供っぽいな、説明が。まぁ僕あんまり頭良くないし。仕方ない仕方ない、、?
Fくんと出会っとき、元最強と話していた。
「だからな、お前は変装とか出来ないんだからちゃんと身バレしないようにしっかりと対策をとってだなぁ、」
あー、うるさい。僕だってFくんみたいにポンポン変装は出来ないけど、今だってずっと変装してんだよ、、1種類しか変装出来ないけど。
「分かってるっての、、」
「本当か?お前は最強なのに弟子も作らない。お前は最強の自覚がない。若手なのに調子に乗りよって、」
「,,,」
「ちゃんと聞いているのか?弟子は作っとけよ。お前は最強なんだからな!弟子が最強の地位につけるように特訓をだな、」
「,,,」
マジうるせぇな、、
「あー!もう。分かってるっての、」
キレようとした瞬間、何かが足に当たる感覚があった。
下を見る、そこにいたのは子供だった、この時丁度いいと思った。こいつを弟子とでもなんとでも言えばいいと。
この当時の僕は人の事なんて興味なかったし、人のオーラとかよく分からなかった。気付けていたら、少しは違っただろうか、彼を殺すことも、Fくんといることも。
まぁ、それだと、僕はただの最低になっていたが。
「あー!こいつが俺の弟子だから!もういいだろ。これ以上俺に口出すな。"元"最強さん。」
止まってる元最強を放っておいてそのまま前に歩き出す。
「はぁ、、」
左手でもてるし、服は汚ぇし、髪はボサボサ、肌も汚ぇ、なんかくせぇし。
「さて、と、、」
無言で下ろしてそのまま立ち去ろうとする。
「ねぇ!待ってよ!」
「あ"?」
「おっ、お兄さん、僕を助けて、くれるんじゃ、、ないの?」
「,,,はぁ?意味分かんねぇ、、まぁ、利用しただけ、んな事もわかんねぇのかよ、クソガキが、俺に話しかけんな。」
とんだクズだな。理解してたが。
「,,,」
今にも泣きそうな目でこっちを見てきていた。
そう思った瞬間、変な方向から走ってくる1台の車、暴走車だ。クソガキに向かって走り出す
あー、、こいつは死んだな。俺でも避けれない、、
立ち去ろうとすると
「待ってよ、、。」
「ぇ、、」
驚いた。普通に立っていた。こいつは、ヤバいと思った。
目が、閉じない。そいつを見て、離さない。
トラックは、見える範囲で、壁にめり込んでる。幽霊、、?
「チッ、クソガキが、、んだよ、なにすりゃいい、、」
「助けてくれるの?!」
「ちげぇよ、利用すんだよ。」
「,,,?」
「あー、、あのなぁ、、」
こいつ頭悪ぃのか?まぁ、今度調べさせればいいか、、
「りよう、利用してもいい、、から、助けて、なんでも、するから、、」
「なんでも、ねぇ、、チッ、んな言葉簡単に使うなよ。とりあえずお前これ飲め。」
「,,,うん、」
睡眠薬入りの水を渡す。
「睡眠薬だ、、」(ボソッ)
「っ?!」
背筋がこおる。驚いた。こいつ、、一体何者だ、、?
ねぇ、もう私登場出来ないのかな
「いや、うるせぇよ。」
え、待って今の誰?!
全員が顔を逸らす。
全員かよ!!!
F「おま、お前様が決めたんだろ」
GE「Fくん?Fくん、どうしたんだ、壊れたか。」
F「あー、うん、、」
<br/>「もう壊れてんじゃん。ってかこのコーナー誰もツッコミしねぇの。俺どっちかって言うとボケの方が好きなんだけど??」
F「1人でどうぞ」
<br/>「いや、酷くね?」
GE「んんっ、そんなことより、決めるんじゃないのかい?このコーナーの名前」
F「次でいいだろ、面倒臭い」
おい!!!!面倒くさがるな!!
F「じゃ何にするんだよ」
あぁ、もう遂に敬語使う気なくなっちゃった。
F「元々ねぇけど」
え。
F「え?」
<br/>「お前ら面白いなw」
GE「奴隷幹部がバカなだけだろう。」
F「ってか、ここと本編じゃ繋がってないんだろ?なら敬語なんて使わなくていいじゃん。」
気付くのおっそ(ボソッ)
F「なんか言ったか。」
地獄耳が、、
GE「で?名前決めないのかい??」
F「次のコーナーでいいって、、」
まぁ、確かに、次でいっか!!
<br/>「いいのかよ、、」