stage
「ねぇ、〇〇」
「,,,その呼び方止めくれ、、」
「あら、どうして?私は本名なのに」
「慣れてない」
「あっそぉ?面白くないなぁ、、まぁ、GEだっけ?彼を助けるなら早い方がいいわ。」
「でもなぁ、、」
「仕方ないわね、コレも借だから。」
「え?おっ、い?」
「大丈夫よ。普通に、普通に行けばいいのよ」
カツカツ、ハイヒールの音が綺麗に鳴り響く。
スミレは少しフラ付きながら黙って警備員の方まで行った。そこで気付く。一瞬で彼女がその場に馴染んだことを。
「警備員さぁん、向こうで酔っ払って倒れちゃった人がいてねぇ?その人すごくおっきくて、だから警備員さんみたいな人がいなきゃダメなのぉ〜。」
ハニートラップ。
あいつの得意な分野だ、、
「え、ぁ、、えっと、、」
「わたしぃ、冴木スミレ、さっきステージに立ってたでしょぉー?」
「冴木様の奥様でしたか!」
「そぉーなの、ここは私に任せてぇ、だからちょっと助けてあげて、次いでに隣の警備員さんも、1人じゃしんどいと思うわぁ、、」
「承知しました!お伝えありがとうございます!」
「いいぇ〜、、」
頭ではやくこいと命令する
「借2。」
「ハイハイ、本当に感謝する。」
「いいえ。」
中に入った、物凄く暑い。そして狭く、人が2人程度入れるスペースがある程度。
音を立てずに椅子をずらして行く。
「扉、、?」
思わず声が漏れてしまった。でも扉だ。これか。
トントントン
だんだんリズムが早くなってきた。早くしろ。だな。
扉は意外にも簡単に開いた。
ーやはりか。
<br/>side
俺の姿して和田スミレみたいな声しとったやつに誘拐された!!
FもGEも消えよったし、、ってか絶対和田スミレとか言うやつ俺に化けとるやろ!
ってか、、ここどこやねん、、ガキ2人に、この無機質な部屋。Fが言っとった部屋にそっくりや、、
「,,,お兄ちゃん名前はぁ?」
喋りかけてきよった、、めんどぉ、、俺ガキ嫌いやねん、、
「あぁ?」
怖がらせときゃ黙るやろ、、
「ぁ、、ごめんなさい、、」
「?!、っ、すまんなぁ?お兄ちゃんちょっとイライラしとってん。俺の名前は、、香川海やで、よろしくな。君らのお名前は?」
「お、れ、、健二!」
「健二くん言うけぇ、えぇ名前付けともろたなぁ。」
頭を撫でながらそう言った。
はぁぁ、俺、何やっとん、、
「んで、そっちのお嬢ちゃんは?」
「朋!」
朋、、朋ってあいつやんけ?!この前監禁してもた子どもやん、、嘘やろぉ、、さらに無視しにくくなった、、
「朋ちゃんかぁ、よろしくな、」
「あ、海お兄ちゃん!」
「なんや?」
「俺達の他にも3人いるの!」
「えっ?!嘘やろ、、そやなぁ、なら探すか。お兄ちゃんも手伝うからな。」
「ありがとう!」
「えぇで、でも探すからにはちゃーんと探さなあかんでー?」
「うん!」
「怪我せんように!」
「はーい!」
ここにおるのはせいぜい2、3人。ガキがおったとしてもGEやFはおらんやろな、、
「キャァァァ!!!」
「?!、どした?!」
「桃!」
「桃、、?」
「へ、あ、、」
怯えすぎとちゃうか、、?
「お嬢ちゃんの名前は桃ちゃんかな?」
「ぇ、ぁ、、ぅ、、」
「何があったんか教えてくれるか?」
「怖、い、人達に、、歩いて、たら、捕まって、」
「うん。」
「ここに、連れてこられて、朋と健二くんと由香ちゃんと由美ちゃん探そうと、、逃げて、誰も、いないから、、」
由香、、。確か由香だった、もう1人の監禁してもた子どもは。
「健二くんの顔、が見えた、けど、怖くて、、」
「そっか。よぉ頑張ったで。桃ちゃんは寝とってえぇで?疲れたやろ。」
持ち上げて背中を優しくリズム良くたたく。
「で、も、、」
「大丈夫。健二くんに朋ちゃんは俺が守るでな。安心して眠り。」
「ごめ、、んなさい、、zzz」
おい、、落ち着けよ。俺だって同じようなことしよるやろが。
所詮ガキや、、俺は子供が嫌いなわけじゃない。子供を大切に扱わない奴が嫌い。だから、俺は自分を嫌い。
「ど、どうしてそんな怖い顔してるの、、?」
「?!、な、なんでもないで。行こか。」
んな怖い顔しとったか、、ガキって怖いもんやなぁ、、
「お兄ちゃん!」
「なんや、」
「うしろっ!」
「?!」
手をふりかざす。すると、瞬時にその手が止められた。
「何者だ!」
「落ち着け。その子が落ちるぞ。」
「Fやんけぇぇ!!」
「お、おう、、」
「,,,この人、」
「僕の名前は香川空。海の双子の弟や。」
こいつすげぇ、、すぐ関西弁に適応しよった、、
「なんやねん、聞いとったんけ。」(小声)
「いや、声は聞こえていたというだけだ。見えはしなかった」(小声)
「GEは?それと、俺に化けとった誰かは?」
「分かってたんだな、まぁGEは見つかってないが、お前に化けていた者なら大丈夫だ。」(小声)
「そうけ。ってかこいつらどうすんねん?置いてくのは無理やでな」(小声)
「お前はここで待ってろ」(小声)
「あぁ?!!素っ頓狂なこといいよって、ふざけんなや!」
「どうしたの、、?」
「?!、な、なんでもないで、気にせんといてな。」
「俺は行く。まず由香と由美を探す、」(小声)
「その後GEを探すのは危なないか?」(小声)
「大丈夫だ。」(小声)
あァ?!意味わからへん、、
「それでは、頼んだぞ。」
「,,,はいはい。」
皮肉。すげぇイライラする!!でもやっぱ、こいつはかっこえぇで。
体張って、守って、戦って、あいつが何歳なんかとか一切知らんけど、あの手は数々の何かを乗り越えている手だ。
だからまぁ、努力してる奴は、かっこえぇねん。
Fside
「スミレ」
「人をパシるのが好きなの?最強さんは。」
「あぁ?」
「ふはっwあなた私といる時だけ精神年齢下げるのなんなのよ」
「,,,俺は。」
「俺、ねぇ、、」
「うっせぇ。」
「んで?何よ。」
「俺は多分、他の人より苦しい思いとかしてないと思う。」
「何言ってんのよ。あんたより苦しい人、あんま見ないわよ。」
「違うんだよ。俺は、、逃げた。」
「,,,時に逃げたっていい、時に嫌になったっていい、時に嫌いになっていい、ただ、最後には逃げるな。」
「,,,あぁ、、」
「あなたが私に言ったんでしょ?何、いつからそんな弱くなったわけ?私は、そんなあなたを好きになったんじゃない。」
「,,,あぁ!」
「会場に避難指示をだす。必ずみんなを助けなさい。あなたなら出来るわ。」
「りょーかい。」
「せいぜい頑張りなさい。私は、応援してるわよ。」
「ん。」
感じろ、己が正しいと思う方向へ、進め。
「いた、、」
「?!、ひっ?!おにいちゃ、」
「怪我はある?」
「な、ないよ、、お兄ちゃん早いね!」
「ありがと!お嬢ちゃん、お名前さんは?」
「えっとね、由香!」
「由香ちゃん。由香ちゃんは他に誰かときた?」
「私のお兄ちゃんの健二兄ちゃんと、由美ちゃんと、」
「分かった。」
「えっ、まだ、」
「大丈夫。それは俺の兄が捕まえてくれてる。」
「そーなの!」
「うん。ベロ、噛まないように気をつけてね。」
「え、?!、?!、すごーい!!」
「コラコラ、ベロ噛んじゃうよ」
「お口チャックする!」
「うん。」
由美の足音は聞こえない。声も聞こえない。居ないのか?
カンッ、
「由香ちゃん。」
「なぁに?」
「ちょっと、今からのことは俺が"いい"って言うまで絶対、絶対に見ちゃダメだよ。」
「え、う、うん、、」
「後ろに下がってるんだ。」
「うん。」
「飴ちゃんあげるわ。」
「ありがとう!」
「目瞑って、耳塞いで、飴ちゃんに集中しといて。」
「うん!」
「何故分かったんでしょうか?」
「,,,」ギロッ
「怖いですよ。」
「何故いる。」
「貴方様が生かしてくれたんでしょう?」
「,,,何故お前が冴木政義と手を組んだんだ。」
「あら、質問を質問で返すのは良くないです」
「あ?」
「と言うか、なぜ私を生かしたのですか?」
「黙れ。"奴隷"」
「いつの奴隷か覚えてますか?」
「あぁ。なぁ、、」
奴隷幹部のものだ〜!!!
っっっって!!いつまで奴隷幹部の者だって言わなきゃいけねぇんだよぉぉ!!名前ぇぇぇ!!もういいかなぁ?!!あ、FとGE、<br/>に聞こー!
おーい!変な3人組ー!
F「,,,なんすか」
敬語なのかなそれ、、
GE「めんどくせぇ、あ。どうしたの?」
本心出てるぞ。
<br/>「誰が変な3人組やねん。殴り倒したろか。」
怖。
で!!ねぇ!!そろそろ名前言ってもいいかなぁ?!
<br/>「いいんじゃねぇの?」
流石<br/>!!まともぉ!
GE「おー。」
おいコラ。ちゃんと聞け、
F「んなしょうもないことで呼び出さないでください、、」
Fはいいじゃん!!スパイネーム?!コードネーム?!何か知らねぇけどあるからいいじゃん!!ってかもう主人公じゃん!!
私なんてモブ中のモブだぁぁ!!!もうこんな仕事おりるぅぅぅ!!
作者(蒼)、「いや、、今後いい働きしてもらうんで、、その時に名前お願いします、、」
マジすか!!やったぁぁぁ!!!
F「バカだ」
GE「あはは、、」
<br/>「はぁー、しょーもね。」
おいコラ!!変人共!!