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第28話 ロシエル副団長

(異世界召喚から一年)


今日の配置は、聖女が一番前に、その右後にライアン、左後にロシエル副団長がいる。

さらに、ロシエルの後に俺がいる。

今日は他に騎士はいない。


基本的にはさやかさんが攻撃をする。

ライアンはさやかさんに指示をだしながら攻撃を補助、まずいと思えばさやかさんを下げて、ライアンが前にでて攻撃する。

ロシエルも指示をだしながら攻撃を補助して、まずいと思えばシールドを張ってさやかさんを守りながら後に下がる役だ。

指示が二人なのは今日だけだ。

いつもはどちらかしかつかない。

何故ならライアンとロシエルは意見が対立するのだ。


セレナの補佐をずっとしていた、ロシエルという男は騎士団唯一で災害級をも耐えるシールドが張れる、スライシアの神官の母を持つ上流貴族だ。

まず、スライシアの混血であることが珍しい。

何故ならガンダルン民はスライシア民にまったくモテない。

そして、普通は混血だとどちらかの血が濃くでてしまう。

半分が森に入れない。

ロシエルは森に入れるステータスを持ちながら、スライシアの頭脳をもち、器用に守りも攻撃もこなす男なのだ。

そして、上流貴族なのに騎士という……本当に珍しい人材だ。

で、スライシアの血のせいかプライドが高い。

セレナと組んで居られたのは、セレナが細かい事を考えない性格であったからだ。

ロシエルにガミガミ言われながら、全てをロシエルにゆだねていた。

やつはロシエルのいう通りやってれば一番良いのだと考える事を放棄していた。

魔獣に突っ込んでいくセレナを操縦してたのが、ロシエル。


で、何故ロシエルとライアンが駄目なのかというと……セレナの居なくなった後、ロシエルはライアンについた。

ライアンが一番戦闘力があったからだ。

最初はまったく問題なかった。

だが、しばらくするとライアンはロシエルのやり方を学んで消化して、更に越えてきたのだ。

つまりライアンはセレナ程の戦闘力はないが、頭脳はレナウス王に似たらしい。

ライアンは同じ条件で、ロシエルと違う答えをだす。

弟子にそれはこうした方がいいと、最適解を出され続けたら……ロシエルはプライドが高い男なのだ。

意見が対立して収集がつかなくなった。


そして、そろそろ魔物の平静化が終りそうだと思った矢先に、止めのように災害級ドラゴンの目撃情報が来た。

聖女のさやかさんとロシエル、ライアン、おまけの俺で作戦会議をすることになった。

災害級ドラゴンの場合は下手に他の騎士を連れていく訳にはいかない。

そして、最悪さやかさんを守れるシールドを張れるロシエルは外せない。

ライアンは単独では災害級は無理だが、有効な攻撃は打てる。

だから、外せない。

メンバーはこれ以外ない。


俺はまぁおまけでギリギリ足手まといにならないレベル。

マジックバックをもってるからポーション渡したり、替えの武器を渡したりで後で動く。

昔はロシエルがマジックバックを持ってた事もあったが、シールド張ってたら手が離せんだろうと説得して俺が魔物の回収役になった。


……あの時、俺がマジックバックを持ってる人間だったら良かったのだ。

回復ポーションに余裕があればセレナとライアンで戦えたかもしれない。

どうやったらセレナも一緒に帰って来れたのか……いつもああすれば、こうすればと考えてしまう。

終わりのない後悔だ。

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