第26話 変なヤツ
目が覚めたら、知らない部屋にいた。
そして戦闘で右目を失明し、利き手の右腕は根本から無かった。
これでもリッカががんばったんだと後で聞いた。
ポーションを飲んでいたので止血はされていたが、死体寸前だった。
自称大賢者のリッカは癒しが使えるらしい。
癒しを掛けまくって、家に運んでさらに癒しを掛けてくれたそうだ。
リッカが見つけた時は右足も縦に半分無かった。
足は治ったけど、腕は時間経過的に無理で生えなかったと言った。
顔の損傷も、綺麗に治った。
でも右目は失明してしまったのだ。
目が覚めて最初に気になったのはライアンだ。
グラディスが担いで退避していた。
二人が持ってるポーションは二本しかない。
ギリギリだ……駄目だったかもしれない。
なぜ私の分も渡しておかなかったのだろう。
私は後悔した。
動けるようになって、リッカが街まで送ってあげられるよ? そう言っても、私は結果を知りたく無かった。
最初の三年は家からでず、家事をしたり、リッカの畑を手伝ったり。
リッカはいつでも街に送るからと何度か言ったあと、何も言わなくなった。
ところでリッカの家は人類未踏の魔物の森の奥にある。
何でこんなところに住めるのか?
聞いたら、大賢者ゆえんと返事が返ってきた。
たまに災害級ドラゴンが家の上を飛ぶ。
あれは大丈夫なのか?
聞いたら、大賢者ですから~っと返事が……。
全て大賢者で返すつもりらしい。
あとペットにフェンリル飼ってる。
何で?
聞いたら、寂しかったから~っと返事が……。
そこは大賢者だからじゃないのか……。
リッカは変なやつだ。




