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青白い女の人 〜本当にあったかも知れない怖い話〜

作者: さとぴか

これは実際にあった話を少しコメディをいれて書いた作品です。

中学2年生の時の話


当時ゲーム好きだった俺はcAPcOMのバイオハザー○にはまっていて、野球部だった俺は部活が七時ごろに終わるので外が真っ暗な中、家に帰っていた。

帰り道では途中まで友達と一緒だが五分くらいで別れるので、暇になった俺は嵌っていたバイオハザー○ごっこを一人で帰り道にしながら帰っていた。

バットを銃のように構えて、何もいない空間に銃を撃ち、人が見えたら歩きながらバットを振ってる風にごまかしていた。

これが意外と楽しくて、毎日そんな事をして遊んでいたんだ。

そんなことを続けてた俺は最早熟練の兵士のように、人の気配を敏感に感じ取ることができるようになっていたんだ、、、だがあの日だけは違かった。


友達と別れてすぐの曲がり角で、俺は壁に背をつけ顔だけ道に出し敵(通る人)がいないかを確認していた、そして確認すると一人の女性が歩いて来ていたので俺はあわてて壁に隠れながら通り過ぎるのを待っていたんだ。

しかしいつまで経っても来ないので、もう一回道を見るとその女性はいなかった、そこは民家の壁のコンクリブロックに囲まれているので、その道からどこかへ繋がる道はない、つまりその状況は明らかにおかしかった。

その事実に鳥肌がたち、俺はバットを構えながら道を小走りに進んだ、そしていつもの癖で後方を確認すると先ほど見た女性がこちらを見ていたのだ。

さきほどまで居なかったのにまた現れた女性に俺は恐怖したが、好奇心が勝ち道を曲がってすぐの壁に背をつけた状態でその一本道をまた覗いた。


そして戦慄した、真っ暗なのにその女性の顔だけはハッキリ見えたのだ、ニタァァとした顔で俺を見ていたその女性はゆっくりとこちらに向かって来ていた。

俺はあまりの出来事に足が動かなくなり過呼吸になった、息を整えようとしても足音が聞こえて来て息が整わない。

そしてそれは来た、真横のほうから聞こえていた足音が完全に止まったのだ、俺は恐怖のあまり息が止まり顔が真横に固定された。

そして隠れていた壁に女性の手がかかり、ニタァァとした青白い顔が現れたのだ。


オレシヌノカナ?という言葉が頭の中で何度も響き、俺はまるでバイ○でゾンビに襲われるモブキャラの様に叫び自分の口で効果音を鳴らしながらバットを撃った。

俺は撃った直後何かの衝撃が来ると思い目を瞑り、そして数秒何も起こらなかったので「やったか!?」と言いながら目を開けた。


それがいけなかったのだろう、確かに前には何も居なかった。

そして安堵した俺はゆっくり立ち上がり土や砂が付いてないのにとりあえず服をパンパンした、そして完全に立ち上がった直後後ろから自分の肩をトンと叩かれた。


身体がビクッとして硬直した、よくホラーゲームをやっている時急に敵が現れた時のあのビクッとするやつだ。

ギギギッと漫画かよ!?とツッコミたくなるような音が聞こえて来そうなぐらいぎこちなく首を後ろに向けると、




近所のおばさんが「大丈夫?」と心配そうな顔で俺の顔を覗いていた。

その時俺は無性に腹が立った、確かに俺は幽霊らしきものに恐怖をしてもう来ないでほしいとは思ったが、「やったか!?」とか恥ずかしい事を言いながらもしっかりフラグを立てたのに近所のおばさんの肩トンはないだろう、、、と。


俺はおばさんに心の中で呪詛を投げかけながら大丈夫ですと言って、夜道を走って帰った。











以下、その後の話だが大分コメディです。










この話にはまだ続きがある。その日の夜11時頃、どうしても誰かに話したかった俺は霊感が強いと日頃から豪語している兄にその事を話した。


兄は大雨の中マンホールに立っている小学生の幽霊だったり、俺が小さい頃叫びながら二階で気絶した際に黒い人影が見えただったりと見える人らしいので今回の幽霊も知っているかもしれないと思ったのだ。


兄は「そんな典型的な幽霊なんかいるかよ?(=^▽^)σ」と俺を笑っていたが、後日その現場を見てきてやると約束をしてくれた。



その数日後の10時頃兄以外の家族とリビングでテレビを見ている時、外で自転車を止める音が聞こえ兄が帰って来たかな?と家族と話していると、(高校生の兄は受験生だったので塾で帰りが遅かった)ピンポーンと呼び鈴がなり、家のカースト最下位の俺がドアの鍵を開けに行くとドアの前には兄が青白い顔をしながら立っていた。

そして

「おい、○○○《ワタシ》俺も見ちゃったよ。お前がこの前言ってた青白い女の人」

それを聞いた瞬間、俺はまた鳥肌がたった。

そして何気なくドアの前にいる兄の後ろを見ると、、、青白い顔の女の人がこちらを見ていた。

そして俺は「うっうしろ!?」と反射的に兄に叫び、まだ兄がドアをくぐってないのにドアを閉め鍵をかけた。


ビビった兄は「フッフザケンナシ!?ハヤクアケロシぶっ飛ばすぞ!!」と少し片言になりながらドアを叩く。

このままでは流石にまずいと思った俺は鍵を開け、兄を掴み中に入れ鍵を閉めた。


ピンポーン


そして兄を引き入れたのにまた呼び鈴が鳴ったので、後ろにいる兄に「まだいる!?」と言ったら、ドアの外から兄が「マジフザケンナ!!」っとキレながら叫び声をあげた。


アレレ?ウシロニハダレモイナイナー、オレハダレヲツカンデイレタノダロウカ?


ハハハ、、、オカシイナ?


俺は後ろを見ずにまた鍵を開け、今度こそ兄を引きずり込んだ。

そして兄を引きずり込んで少し安心した俺は、兄に「○○○《アニキ》と間違ってさっき幽霊引きずり込んじゃったかも、、、」と半泣きしながら言った途端、誰もいないはずの二階のドアが開閉する音が聞こえた。


受験生だからだろう、兄が「オーマイゴット!?」と言い、天を《てんじょう》仰いでいた。

まぁ受験生は関係ないのだろうがとにかく英語で話し始めた兄を放っておき、リビングにいる親父に幽霊の話をした、そして今絶対上にいる!!

と軽く発狂しながら言うと、「まかせろ、俺が一人暮らしの時は墓地の隣住んでてな、いっぱい幽霊にあったもんさ?」と頼もしいと言えばいいのか、いや怖ぇよと言えばいいのか迷いながら親父を二階に送り込み、やはり当事者として結末を知らなければならない(好奇心)と思い、飼っている猫を腕に抱えながら親父の後ろ兄と一緒について行く。

二階にある部屋は2つで、幽霊が入ったと思われる部屋は俺と兄のオフトゥンがある部屋だ。(そこ以外はドアを固定してあるのでドアが動かない)

ちなみに各々の武器

・親父は新聞紙を丸めたもの(ゴキブリでも倒すのかな?ハハッ)

・俺はネコのシャナ(幽霊探知機代わり、ちなみにシャナオウから名前を取った、灼眼のシャナではない)

・兄貴はバールのようなもの(最強だ、俺が使いたかったぜ!ちなみに親父が土木系の仕事でバールのようなものを使うので押入れにある、のを俺がサイレントヒルごっこで遊びに使っていたやつ)だ。


これで勝つる!!と思っていたら、ドアの前に来た途端シャナ(ネコ)が、俺の腕から抜け出しフーーと威嚇しながら毛を逆立てた。

それを見た親子三人は顔を見合わせ頷いた。

やはりこの中に標的の幽霊がいるはずと確信して、自分の手に何もないことに気づき階段に隠してある(バイ○ごっこを家出するときに使うモデルガンのSmith&Wesson38 special revolvers)を右手に持ちこれで何が来ても大丈夫だと安心する。


親父がまるでホラーゲームの主人公のようにドアをキィィと鳴らしながら開ける(築30年近くの一軒家で古い木製のドア)

親父が中に入って行くのに続き、銃を両手持ちで構えながら部屋の中を見回す。

そして兄が部屋に入った直後、部屋の電気がパッとついた、いきなりの事にビビった俺はとりあえずリボルバーを四方八方に撃ったが、親父がただ電気を付けただけだと気づき恥ずかしくなり顔を背けた。


ニタリという表現がやはり1番近いだろう、俺が顔を背けた場所には窓があった、その窓のカーテンからニタァァとした青白い顔がこちらを覗いていた。


「ファッキンクレイジーーー!!!」

と叫びながらリボルバー(モデルガンなので弾が撃てない)を乱射する。

すぐさま親父と兄貴がそちらを向くが、一瞬目を離した隙に幽霊はいなくなっていた。


「今いた!!絶対に見えた!!ヤバイガチだこれいる!!」

とりあえず何かを話さなければいけないと感じた俺は胡散臭そうな顔をしている親父に向けて言った。

そして、親父には嘘だと思われていると感じた俺は後ろの兄貴に声をかけようとした時、兄貴の後ろにあるドアがまた一人でに開き始め、閉まった。


「しまった!?下にはお母さんが一人だよ!?」

焦った俺は一人下のリビングでテレビを鑑賞しているだろう母を思い出し、兄を押し退けドアを開いた。

すると階段の下に戻っていたネコがフーと威嚇しているのが聞こえすぐさま俺は下に降りていき、もはや恐怖ではなく母を守るという謎の使命感にかられていた。


後から考えると、SAN値が天元突破した俺は変な方向に狂ったのかも知れない。


階段を降りるとネコがキッチンに続く廊下に向かって威嚇していたので「失せろ!!」と廊下の奥に言った後、昔好きだった漫画の孔○王の不動明王大呪を唱えたが、未だネコが威嚇しているので

臨・兵・闘・者・皆・陣・裂・在・前

と唱えながら指で印を結ぶが、後ろから親父に新聞紙で叩かれため最後の印が結べなかった。

最後の印が結べていたらもしかしたら倒せたかも知れないのにと心の中で思いながら、親父に前を譲る。



だがネコ探知機で居場所がなんとなくわかっているのに、見えないし、何もしてこないので膠着状態となってしまう。


「そうだ!塩を撒こう!」

頭に電球が浮かび上がり、俺は親父達に進言したが、「キッチンの中に入れるなら行ってこい」と言われはたと気付く、幽霊はキッチンの入り口ら辺にいるという事に。

その事に絶望と怒りを感じた俺は

「おのれ貴様はかったな!?」と言いながらキッチンの方へ突貫しようする。


そしてリビングのドアを通り過ぎようとした時、リビングのドアが開き母親が出て来た。

いきなりドアが開き、またもやビビった俺はネコのように飛び上がって二歩下がる。

そしてリビングから出て来た母は怪訝な顔をこちらに向けながら悠々とキッチンの電気を付け、お茶を入れ始めた。


毒気が抜かれ肩を落とすと

「母はつよしってことさ!」と親父がスカしながら俺の肩を叩き、「馬鹿馬鹿しくなってきたな」と兄が肩を叩く。


ちくしょぉぉと叫びながらリビングへと入り、騒ぎから落ち着いた家族はお茶を飲み、何事も無かったように就寝した。

その後青白い顔の幽霊を見た事はない。













「よっし書けた、書けた!いやぁ怖さもいれながらコメディタッチで書くのは難しいなぁ」



ピンポーン



「おっと?こんな夜中に誰かな?」



カチャカチャ ガチャ




キィィ



「はーいどちら様?」




「ニタァァ」


終わり



ちなみに最後のシーンは本当にありました。

(鼻ホジ


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