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赤点は敵

「おい、お前ら集まれ」

部活に遅れてやってきた高宮先輩はどす黒い殺気にも似たオーラを発しながら普段よりだいぶ低い声で部員を集めた。


「中間テストで1教科でも赤点とった奴手挙げろ」

部員27名プラスマネージャー1名中12名挙手した。

「手挙げた奴校舎の回り10周走ってきやがれ!!!」

部長は額に血管が浮き出そうなレベルで怒り狂っていた

誰もが従わなければヤバい目に合うと本能で感じ走って出ていった。


赤点をとった部員が出ていくと、永谷さんが多少顔をひきつらせながら部長に話し掛けていた。

「1年生の赤点とった方々の勉強私が教えましょうか?」

残った部員はその言葉に目を剥いた

「さやちゃんがそこまでする必要ないだろ!」

すかさず藤木先輩が言う。

「でも、このままだと皆さん部活動出来なくなってしまいますよ?」

そうなのだ、うちの学校には部活動規定などというものが存在する。

その中に『部員の半分以上が赤点をとった場合その部は1ヶ月活動停止』と言う項目があるのだ

今回はギリギリ半分出はなかった為、活動停止にはならなかった。


だが

部長は先生方から呼び出しをくらい、注意されたのだった。



「部活出来なくなるの嫌だから勉強教えるなら俺も教えます」

つい、永谷さんにつられて言ってしまった。

高宮先輩は呆れたような嬉しいような表情をしながら

「・・・わかったよ」

と投げ遣りに言った

「ちなみにさやちゃんと祐は学年何位だ?」

不思議そうな表情をしながら伊江いえイツキ先輩が問い掛けてきた

「俺は、87位です」

「私は1位です」

永谷さんが順位を言うと全員固まった


「・・・へ?まじ?」

一足早く復活したらしい藤木先輩が声を発した。

「意外ですよね、でもまじです。」

学年1位が部内に居たのに気付かなかった俺達

永谷さんが隠すの上手いっていうのもあるんだろうけど


その後も順位の事で色々聞かれた永谷さん

校舎の回り10周走って来た部員達が帰ってくるまで質問攻めにあっていた。



次の日から暫くの間1年生の赤点とったやつらは部活の時間を削って勉強をした


次の期末テストでは赤点は居なくなったとか


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