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夏風邪②

「はっ・・・」

目を開くと見慣れた白い天井が見える。

額の上に何か乗っているらしく冷たくて気持ちいい


ガチャっとドアの開く音とともにさやが入ってきた

「起きた、みたいだね」

ベッドの側に座ると、体温計を差し出して

「計って

それと、食欲ある?

裕くんのお母さんが作ってくれたお粥あるよ」

と心配そうな顔をした

体温計を受け取りつつ

「食べる」

と言うと少し笑った。


小さな鍋からお粥を小鉢によそいこっちをむく

にっこり笑いながら

「はい、あーん・・・」

程よく冷めたお粥をのせた蓮華を口元に運ぶ

びっくりしつつも口を開けると味のない粥が口の中に優しく広がった。

さやがクスクス笑っている

「可愛い」

さやの方が可愛いなんて歯の浮くような台詞も言えるわけないため黙って粥を食べた。

風邪薬とぬるま湯の入ったカップを受けとると、さやは部屋を出ていった。

入れ違いに瑠伽が部屋の中に入ってきた

「ゆーかぜ?」

寝転がる俺の顔を覗き込みながら言う。

手には焼きプリンとスプーンを持っている

・・・嫌な予感がする

「ゆーあーん」

予感的中!

誰か助けてくれ!!

そんな気持ちも知らず瑠伽は

「ゆーくちあけてよ」

と騒ぐ

階下から微かに

「瑠伽ー、おりてこーい」

と言う父さんの声が聞こえる

神だ・・・親父ありがとう・・・初めて尊敬したよ

と本人が聞いたら泣き出しそうなことを思っていると

「瑠伽くん、お父さんが呼んでるよ」

さやが部屋に戻ってきた。

「はぁーい」

元気よく返事をすると瑠伽は出ていった

「裕くん、もう帰るね?

ゆっくり休んで?」

優しく頭を撫でられ、俺はそのまま意識を暗闇に落とした


幸せだなぁ


と思いながら


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