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合宿6日目(肝試し:さやver)
「肝試ししないか?」
突然兄さんが言い出した。
「は?」
その場に居た全員の声がハモった
「だーかーらぁー
夏といえば幽霊だろ?
だから肝試ししようぜ?
こんなに人数居るなら肝試ししないのは勿体ないぞ?」
何がどう勿体ないのか全くわからない
そして、練習で疲れた部員に肝試しなんぞさせるのは如何なものかとマネージャーとして、バカ兄の妹として思う。
「先輩、それって強制参加ですか?」
藤木先輩がざわざわと騒いでいる部員を代表して問う
「任意だが、レギュラーは強制だ!」
「お、おれ、疲れたから早く休みたいです」
相当嫌なのか楠本くんは既に逃げ腰になっている。
楠本くんにつられるように部員達は次々同意する
「な、永谷さんも嫌だよね?」
半べそをかきながら私の同意を得ようとする部員達
「そう?
面白そうだから参加しようかなって思ってたんだけど、レギュラーだけってさみしいな・・・」
本心を素直に言うと部員の顔色が変わった気がした。
「満月先輩、やります!!!」
嫌がっていた部員の大合唱
これまたキレイにハモりました。
部員達の答えを聞いた兄さんはニヤリと笑った。




