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終業式と駄弁る少年達

校長と教頭の長い長い話が体育館に反響し、生徒に降り注いでいる。


あー、長ぇしウゼエ・・・

いい加減終わらせろよなハゲ

足いてぇー

なんてひそひそしゃべっている生徒の声は聞こえぬ風で長々と語り続ける。

いい加減聞きあきた。

何故なら朝会で言っている事をこの期に及んでまだ繰り返し言うのだから

つまんねー・・・


前に立つ永谷さんは微動だにしない

まさか、立ったまま寝てる訳じゃないよな?


「礼」

マイクを通して偉そうなかけ声が聞こえて来た

永谷さんは礼をしない


えぇぇぇーーー!!!!!

マジで立って寝てた!???

思わず絶叫しそうになったが喉の奥で噛み殺し、礼をした。


校歌を口パクで歌って終礼を遣り過ごす。



「疲れたぁぁぁーーー」

翔哉は机の上に大きく延びた

何と無く翔哉の背中の上に辞典を6冊のせてみた

「地味に重い」

辞典6冊の下から唸り声が聞こえて来た。

「しかたねぇな、どかしてやんよ」

辞書をどかすフリをして翔哉の上に乗る峻

「ぐぇっ・・・」


「返事がない、ただの屍のy「勝手に殺すなぁぁぁー!!」

なんだ、御陀仏しただろうからナレーション入れてやろうと思ったのに復活しやがった


なんてバカなことしてるうちに最終下校時間になった。

「あれ、今さらだけど祐、部活は?」

ホントに今さらだな峻と呟き苦笑いを溢しつつ

「ねーよ、明日から合宿だけどな」

「まじ?合宿?うらやましいな」

「だよな、翔哉は無所属だもんな」

『無所属』を強調して言うと

「そう言えばそーだな、俺は科学部だし」

「お前らドヤ顔で言うなよ腹立つなぁ・・・」

「「やーい、無所属」」

キレイにハモる

たいして入れる物はないが鞄に物を詰め、教室から出る。

久しぶりに悪ふざけした気がする

まぁ、こんな日も悪くないかな

永谷さんのある意味凄い能力(?)もわかったし


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