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生徒会と警察

「この馬鹿者がぁ!!」

「・・ぐっ。」

「いたぁ!」


玲奈と葵の頭に握りしめられたこぶしがそれぞれ落ちる。


「再開して早々この騒ぎとは何事ですか!二人だけで厳しいと思ったら警察に通報するなりほかの生徒会に助けを求めるなりすればいいだろうが!」


右手に煙草をはさみ、額に青筋を浮かべるこのスーツを着た女性は海藤 歩、私たち嶺ヶ丘学園生徒会の顧問だ。そして私と玲ちゃんは絶賛説教中。


「しかしだな歩、初めての事件を解決したのだからここは普通ほめ・ぐっ!・・・いたい・・」

「・・海藤先生な、敬語を使え貧乳。」

「なっ!貧乳だとふざけるな!これはスレンダーでありー「でもでもでも相手は能力者だったんだよ!?重症者なしだよ!?すごいんだよ!?」


玲奈の言葉を遮り私は必死に弁解する。


「ほう?重症者なしだと?お前まさかバレてないとでも思っているのか?」

「え・・?ナンノコトカナー?」


ギロっと歩に睨みつけられ、冷や汗が止まない。


「ここには監視カメラが数多く取り付けられている、つ・ま・り!多量出血した女性を治すところもばっちり映っている!何が重症者なしだ!馬鹿者!」

「いたぁ!!!」


またしても私の頭にげんこつが、くそぉこれ以上背が低くなったらどうすんだ!


「まったく、生徒会の活動を承認した途端これだ。先が思いやられるぞ。」

「でも歩ちゃ・「あぁ?」先生、犯人のcolorなんですけど結構な高位colorでしたよ?ね?玲ちゃん」

「大丈夫あなたはまだやれる、まだこれからあきらめるな・・」


玲奈のほうに話を振ると自分の胸に手を当てブツブツとつぶやいている。

あ、だめだこれ当分ほっといておこう。


「何?それは本当か?

「はい、玲ちゃんもかなり苦戦していたみたいだし赤のランクはあるんじゃないかな?」

「ふむ、監視カメラからは映像のみで音声はないから犯人のcolorまでは詳しくわからなかったが登録情報にとると青だぞ?今年の登録はまだだからこの情報は去年のものとはいえ成長して緑だろう、とても神崎と渡り合えるとは思えんが。」

「でも、実際に苦戦していますし・・」

「それはそうだなこちらで調べてみるとしよう。」


よし!説教が終わったここだ!


「では、この事件について書類をまとめるのでお先に失礼します!お疲れ様でしたー!」

「待て。」

「・・ナンデショウ?」

「ここまで被害を大きくして何もないわけないだろう。」

「と、言いますと?」

「一週間単独活動禁止だ。」

「・・イ、イエッサー。」


嶺ヶ丘学園生徒会、本日より活動開始。そして、本日より一週間単独活動禁止・・・



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