表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

シリーズ外短編

カタツムリとナメクジ前編~殻が欲しいのはイメチェンのため~

作者: 榎本あきな

自分の友人の蒼と一緒に作ったお話です。


ですが、半分自分の捏造です。

そして、まだ友人と作った所の半分くらいしか行ってません。

なので、前編とわけることにしました。


「なめったー」は「ついったー」っぽいとか書きましたが、自分はニコニコの掲示板のスレッドしかしらないので、違うかもしれませんがご了承ください。

…スレッドでの名前考えるのめんどかった…


それでわ↓



よお。俺はなめく じろー。名前の通りナメクジだ。



最近俺はイラついている。それは何でかっていうと…


カタツムリが人気者だからだよ!!

リア充死ね!爆発しろ!


カタツムリのかたつ むと君はいつも人気者で女子にちやほやされて…。


俺とどこが違うんだ!違うのは殻があるかないかじゃねぇか!!



…疲れた。久しぶりにここまで(心の中で)叫んだ気がするぜ…


まあ、あいつは人気者でもその分敵も多いからいいけどな。

マイマイカブリのマイコちゃんとか…な…。


俺はいつもの気持ちのまま、石の下に帰って行った。




やっぱここは落ち着くな~…。

太陽の日差しもないし、ジメジメしてるし…。


そこっ!引きこもりとかいうんじゃねぇ!!


しょうがねえだろ。そういう体質なんだから…。



ま、いつもの通り「なめったー」をやるか。


なめったーは、人間世界でいうついったーとか掲示板みたいなものだ。

まあ、ニコニコの方に近いけどな。


「主婦に攻撃されているなう」や「カタツムリ死ね!爆発しろ!」などのスレッドを素通りして俺が行ったのは…「なめったー特殊部隊」という所。


そのスレッドに俺は入る。


***

28.カタツムリに代わりましてナメクジがお送りします。


よお。今日も来たぜ。



29.ナメクジらしきもの。


おお。お前が来るのを待ってたんだ。



30.カタツムリに代わりましてナメクジがお送りします。


俺が来るのを待ってた。って…もしかして…やるのか?…あれを。



31.ナメクジらしきもの。


ああ。実行に移そうと思う。そのために副隊長であるお前を待っていたんだ。



32.カタツムリに代わりましてナメクジがお送りします。


そうか…。じゃあ、作戦を説明しよう。

初見の奴は頭に叩き込んでくれ。知っている奴は復習と思ってくれ。



33.カタツムリに代わりましてナメクジがお送りします。


今回の作戦は「替」だ。

いわゆる、ナメクジとカタツムリを摩り替える…というものだ。

作戦は簡単。カタツムリの殻を俺たちが被ればいいだけ。



34.初めてのナメクジ


でも、どうやってカタツムリの殻を奪うんですか?



35.カタツムリに代わりましてナメクジがお送りします。


…そうだ。隊長。今日はそれを相談するための日じゃなかったんですか?



36.ナメクジらしきもの。


ああ…。だが、今回やったのは、とある奴がカタツムリの被害にあったからだ。



37.カタツムリ嫌いのナメクジ


なんと…



38.カタツムリに代わりましてナメクジがお送りします。


…で、どんな被害にあったんだ?



39.ナメクジらしきもの


カタツムリに似ているなんて生意気といわれ、努力でのし上がったのにイカサマといわれ…

さらには友人や恋人にも信じてもらえず、裏切られたらしい…。



40.カタツムリ嫌いのナメクジ


それは…



41.初めてのナメクジ


ひどいです…



42.カタツムリに代わりましてナメクジがお送りします。


…そんなことがあったから、早めにこの問題を解決したほうがいいと思って…早めたのか…



43.ナメクジらしきもの


ああ…。だが、まだ案が出てきてないからな…。これじゃあどうしようもない…か…。



44.初めてのナメクジ


あの~…。成功するかわからないんですけど…ひとついいですか…?



45.カタツムリに代わりましてナメクジがお送りします。


君は…新入りか?



46.初めてのナメクジ


はい。他のスレッドでは神回避とか呼ばれましたけど…こちらのスレッドにお邪魔するのは初めてです。



47.ナメクジらしきもの


君が噂の「神回避」か…。俺たちの強敵…中でもラスボスと言われる「神谷」の塩を避けたと言う…。



48.カタツムリに代わりましてナメクジがお送りします。


あの神回避か…。それは心強い。で、作戦とは?



49.初めてのナメクジ


はい。とりあえず、僕たちの足じゃあカタツムリに追いつけません。

なので、他の人に頼むんです。



50.ナメクジらしきもの


そうか…。だが、俺たちは言わずも知れたとおり、ぼっち種族だぞ?



51.初めてのナメクジ


そこは…友達がいる人か…拉致って来るしか…。



52.カタツムリ嫌いのナメクジ


拉致ってきた。



52.初めてのナメクジ


早っ!?

…え、えっと…、とりあえずその人に頼んでみてください。



53.カタツムリ嫌いのナメクジ


拉致った人(以下アイアント)を脅してみた。



54.初めてのナメクジ


脅すの!?



55.カタツムリに代わりましてナメクジがお送りします。


で、その結果は?



56.カタツムリ嫌いのナメクジ


自分じゃできないって言ってる。

アイアントは心当たりがあるみたいで誰かに連絡してくれるそうだ。



57.ナメクジらしきもの


おお!さっそくあたりか!!



58.カタツムリに代わりましてナメクジがお送りします。


ちょっと会話の内容を盗み聞きしてくれないか?



59.カタツムリ嫌いのナメクジ


なんか所々でマイマイカブリって言葉が出てくる。



60.初めてのナメクジ


それって…好きになるのはカタツムリだけ。しかも性質がヤンデレっていう非常に厄介な種族じゃないですか



61.カタツムリに代わりましてナメクジがお送りします。


そいつに頼んだらカタツムリが(色々な意味で)死ぬぞ?



62.カタツムリ嫌いのナメクジ


確かに…。それもそうかもしれない…。とりあえず交渉してみよう。



63.カタツムリ嫌いのナメクジ


直接ここに来てくれるらしい。



64.カタツムリに代わりましてナメクジがお送りします。


どんな子なんだ?



65.カタツムリ嫌いのナメクジ


いい子らしいですよ。ヤンデレを除けば…。



66.初めてのナメクジ


おっ、怒らせたら食べられたりしませんか…?



67.カタツムリ嫌いのナメクジ


大丈夫だ。カタツムリだけっていってたから。



68.ナナシのマイマイカブリ


こんにちわ☆



69.カタツムリに代わりましてナメクジがお送りします。


こんにちわ



70.ナメクジらしきもの


こんにちは



71.初めてのナメクジ


こっ、こんにちわ…



72.カタツムリ嫌いのナメクジ


こんちは



73.カタツムリに代わりましてナメクジがお送りします。


で、手伝ってくれるのか?



74.ナナシのマイマイカブリ


はい☆

殻が必要なんですよね☆

カタツムリ嫌いさんから話は一通り伺いました☆



75.カタツムリに代わりましてナメクジがお送りします。


じゃあ、手伝ってくれるってことでいいのか?



76.ナナシのマイマイカブリ


はい☆

で…あの…。必要なのは殻だけなんですよね…



77.カタツムリに代わりましてナメクジがお送りします。


ああ。そうだけど?



78.ナナシのマイマイカブリ


そうですか☆

じゃあ、殻の部分以外はいらないですよね☆



79.カタツムリに代わりましてナメクジがお送りします。


ああ。もしほしいなら、君の好きに使ってくれ。

俺たちは中身はいらないからな。

いいか?



80.ナナシのマイマイカブリ


よろこんでいかせてもらいます☆

ということで、行って来ます☆




***

そう、最後に打ち込み、私はPCの電源を落とす。


まさか、カタツムリの殻がほしい…なんてナメクジがいたのは驚きだった。

いつもナメクジはカタツムリにいじめられていて…

きっと卑屈な人ばかりで、カタツムリなんかに関わりたくないんだと思ってた。


実際、学校にいるなめくじのじろー君もいつも嫌そうしていながらも関わってこなかったし…。


私は正直いって、ナメクジが嫌いだった。

私の性質でカタツムリのむと君にいつもくっついていたのもあるけど、それ以上に個人的な理由で嫌いだった。

彼らは、今の状況を打開しようとしない。


それがいつも私をイラつかせた。

「もっとがんばろうとはしないのか」と…


だから、最初に頼んできたのがナメクジだと知ったとき、私は断ろうとした。

嫌だったから。


だけど…作戦を聞いて気が変わった。

彼らは、ナメクジの価値を変えようとしている。もちろん、本人たちに自覚はないのだろうけど。


それに、彼らの過去ログを見てってのもある。

彼らは…私が想像していたように卑屈じゃない。

愚痴は零すだろうけど…せいいっぱいこの世界を「生きている」

だから、卑屈か否かってのは、私が決めることじゃない。


彼らの心次第だ。


だから…彼らが変わりたいというなら…私の力の限りをつくそう。

彼らがそれでいい方向に進めるなら…

…なんだろう…。ナメクジとは友達だっていった彼女の言葉に…今なら同意できそう。



そう思ったところで、自分の思考を切る。


…こんなことを考えている場合じゃない。

今、彼らの力になると決意したのだから、これ以上の時間は無駄だ。


そう思い、私は自分の腕を服の袖に通す。

真っ白いブラウスのボタンを留め、黒い短めのスカートをはく。



…よし!気合いれていこう!!



気合をいれ、私は自分の家の扉を開けた。


***

ええっと…、こんにちは皆さん。


カタツムリのかたつ むとです


僕たちカタツムリは、ナメクジとは敵対関係にあります。

僕としては、殻があるかないかの違いなんだから仲良くすればいいと思うんですが…。

これが同属嫌悪というやつでしょうか?


僕は種族の中では温厚といわれています。

…いや、ナメクジの人達をいじめたりするほうがおかしいと思うんですけど。

ナメクジってだけでいじめるなんて、ひどいと思います。


…なぜ僕がこんなことを思っているかって?

それは………


「むーと君☆」


…僕らの種族的に危険なマイマイカブリのまいこちゃんがいるからです…。


彼女たちの種族はカタツムリを(色々な意味で)殺してきた、いわば僕たちの天敵なわけだ。

そんなまいこちゃんがなぜ僕に近寄るまで放って置いたかというと…


一応僕たちを好いてくれているのに…放って置くとか逃げるとかしたらひどいじゃないか…


彼女たちの種族は僕たちの種族が大好きで、「他の女に渡すくらいなら彼を(色々な意味で)殺しましょう」的な趣向の一族なのだ…。


…ほら…。一応僕たちを好いてくれてるでしょう?


正直僕たちにとっては(色々な意味で)命の危険があるわけだけども…


「むーと君☆どうしたの?☆」


ごめん…。君が怖いから口から言葉が出てこないんだ…。

まあ、そんなことをいえるはずもなく…僕たちの距離は縮められ…そして、僕は壁際まで追い詰められた。


なんだろう…正直言って顔はかわいいんだけど…たまに僕を見る目にハイカラーが無くなるのが非常に怖い…。


そんなとき、彼女のハイカラーが戻った。

…?何で戻ったんだ


「…こんなことで強引に奪うのは卑怯かな…。」


そういい、彼女が僕から一歩二歩…と離れ、話ができる距離になる。


…とりあえず…僕の(色々な意味で)命の危険は去った…のかな?

ほっとしているのも束の間…


「単刀直入にいいます。むと君の殻をください☆」



(色々な意味で)命の危険去ってねぇぇぇえええ!!



ってか、僕らの殻を渡せるわけないじゃないか!

この殻の中には、僕らが生きるために必須なものが入ってるんだから!


そう思ったところで、彼女の目に、真剣な光が宿っていることに気がついた。

そして…不思議に思い、僕は尋ねた。


「…どうして僕の殻がほしいの…?」

「…それはっ……」


僕が尋ねると、彼女は俯いてしまった。

…言いたくない。ってことかな…。


…ちょっと卑怯だけど…僕の予測でかまかけてみようかな。


「ナメクジの人達が関わってるんじゃない?」

「っ!!…どうしてそれを…?」


まさかの図星。

ってか、そこは図星でも平然とした表情で「違いますよ」的なことを言おうよ。

そんなんだと、この騙し騙されの生き物業界、生きていけないよ?


あっ、ちなみに…僕の予測は…


前々から思ってたことなんだけど、彼女達は僕達を好いているわけだから、似ているナメクジにも好意的だと思うんだ。

それに、彼女達は殻じゃなくて、その中身(ぼくたち)を必要とするから、正直言って殻は必要ないと思う。

なのに彼女はそのいらない殻を求めた。


何故か?

ナメクジが殻を求めたから。

他の生き物って線もあるけど、彼らは僕達と違って殻がない。

だから、同じようになりたくて殻を必要としたんじゃないか…って思ったんだけど…。

まだか図星だとは思わなかった。彼女は見た感じ、ナメクジを嫌いみたいだったから。


…でも、それなら誰に頼まれたんだ?ナメクジといってもいっぱいいるし…

じろー君…は違うと思うな。そもそも、まいこちゃんとは知り合いでもなかったらしいし…


僕が頭に「?」を浮かべていると、彼女が諦めた表情になった。


「…もうばれちゃったし、話してもいいかな…。殻は他のから獲ってこればいいし」

「……話してくれるの?」


僕がそう問いかけると、「本当は話すつもりはなかったんだけどね」といって、なぜこうなったかを話してくれた。

…その話を聞いているうちに、影で「殻差別」と言われているこれを図らずとも覆そうと行動した人たちに興味がわいてきた。


「僕も…そこでその人たちに話すことはできるかな?」

「むと君…なにか悪いものでも食べた?ちゃんと正気、保ってる?」


まいこちゃんに正気を疑われた。失礼だよ。それは。

そんな目でみていたのが伝わったのか、まいこちゃんは


「ごめん。ごめん。でも、それって自殺行為だよ?」


それはいくら僕でもわかってる。

そんなことをしたとバレたらカタツムリ界でもナメクジ界でもそうとう批判されるだろう。


悪い意味で有名人になるよ。僕。

でも…


「それでも、僕は見てみたいんだ。僕も嫌いになりかけているこの差別を無くしてくれるかも知れない人達を…」


そんな風に言った僕を、「はあ…」とため息をはき、いつもと違う雰囲気でみるまいこちゃん。


いつもその雰囲気でいたら皆から「ぶりっ子」とバッシングを受けない気がするのは僕だけなのだろうか…。

すると、彼女が口を開いた。


「ほんとバカだよね。むと君って」


いつもと雰囲気が違うから貶されたのかわからないんだけど…


そんなことを思っていると、まいこちゃんが僕から背を向けて帰ろうとしていた。


「まtt」


「待って!」と言い掛けた僕の横を何か通り過ぎた。

後ろを振り返ると、そこにはコンクリートの壁に突き刺さった紙があった。


…怖くね?

こんなに鋭い紙は聞いたことないんだけど…。


ビクビクしながら紙をつかみ、開く。

そこには、どこかのホームページのアドレスが載っていた。

…これって…!!


「まいこちゃん!こr「本当はあそこカタツムリ閲覧禁止なんだからね」…ありがとう」


そういうと、少し赤くなり顔を背ける。

あ…れ?まいこちゃんのキャラがいつもと違う気がするんだけど…?

え、何?いつものキャラは猫かぶりだからリアクションが違うの…かな?


僕が首を傾げていると、まいこちゃんが僕を指差していった。


「ただし!…むと君の代わりのカタツムリを紹介してもらうから」

「そんなこと?ぜんぜんいいよ。」


ちなみに、ここで「むしろ足りないくらいだよ」とか言っちゃうと面倒なことを後々押し付けられたりするから、言っちゃだめだよ。

そんなことを誰かに注意しながら、僕たちは話し始めた。



まだ続きます。

ちゃんと続きます。


中途半端な所で終わってますが、文字数が多くなってこれ以上は見にくいかな~と思って切らせていただきました。

続きはちゃんと投稿します。


暇なときやふっと興味がわいた時になどに見ていただけると嬉しいです。









連載やれって?

ONLINゲームが面白すぎるのがいけないんだ。

…ちゃんと進めてますからもう少々お待ちください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ