ひつまぶしひまつぶし
しゅうきちは、焦っていた。
何か新作を書かないと、みんなに忘れられてしまうと。
ってか、誰もしゅうきちの存在は知らないのだけどネ。
しかし、ほぼ白髪で薄くなった頭に浮かんでくるのは、
腹が減って仕方がないのと、値上がりする電気や携帯を
どうしたら良いのか、という事くらいしかなかった。
あぁ〜、文章でも書かないと暇だなあと思う彼だった。
ひまだぁ〜、ひま。
そういえば、どっかの料理にひまつぶしってのが、あったなあ
と思い出す。
ひまつぶしかぁ、どうせ手持ち無沙汰で食べるスナック菓子みたいな
感じなんだろうと想像した。
で、確かめようと、ひまつぶし(スナック菓子)についてAIに聞いてみようと思った。
AIというと最近はGeminiが流行りらしいが、それでは芸がないので
昭和からの馴染みの麦茶GPTに、ひまつぶしのスナック菓子について聞いてみると、
「ひまつぶしってスナック菓子ですか、さぁ知りません。すみません」
なんて返してきた。
「へ〜え、麦茶GPTって知らない事もあるんだネ」としゅうきち。
「ひまつぶし、ですか。僕も何でも知ってる訳じゃないです。ごめんなさい」
「ひ、なんとか、だよ」しゅうきちは、焼酎の麦茶割りを飲む。
「ひ、ひっ、ヒィ~。ーー少々お待ちください」
思考容量が小さい昭和生まれのAIは、考え過ぎるとすぐにフリーズする。
しゅうきちは、昔はこれが常套手段だった主電源を押して、シャットダウンする。
一週間ほどほっておいて、電源を入れると、いきなり麦茶GPTが立ち上がり、
「似たような名前の料理が、名古屋方面にあるみたいですよ」
「はぁ、なに言ってんだ。料理がどうしたって。早く無料動画を出せ」
しゅうきちは、ひまつぶしスナックについてきいた事など当然、忘れていた。
そして、クソ重いパソコンを蹴り上げ骨折した。
と、ここまで書いて、AIに読ませたらもっと面白いネタを披露して来た。
「オレの楽しみを取るんじゃねえ!」
ウザいAIに熱湯をかけたら、カップラーメンの様になるかと思ったけど、
永久に沈黙するだけだった。
読んで頂きありがとうm(_ _)m




