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友達ぽっいこと
「このマニュアル見ながら、カウンターの仕事お願いできる?」
店長は申し訳なさそうに言った。
「本当はちゃんと教えるべきなんだけど、今僕しかいなくてさ。ごめんね。あ、ドリンクは飲み放題だから」
「……はい、わかりました」
マニュアルを抱えて、私はうなずいた。
「夢乃、コーラ取ってきて」
「……わかった」
ドリンクバーでコーラを注いで、カウンターに戻る。
「はい」
その瞬間、本野がストローをくわえた。
「……夢乃、オレンジジュースおいしい」
「ちょっと! 勝手に飲まないでよ」
思わず声が出る。
「いいじゃん。友達なんだから」
本野は悪びれもせず笑った。
私はため息をつきながらも、
なぜか少しだけ――この騒がしさが嫌じゃなかった。




