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新しい出会い?!
「てか、もう時間ないよ!」
本野が言った。
「走るよ、夢乃」
「わかってる!」
二人で、勢いよく駆け出す。
――バタン。
「っ、ごめんなさい!」
思わず立ち止まる。
「いえ、こちらこそ。ぶつかってしまって、すみません」
同じくらい慌てた声。
「学校に、遅刻しそうで……」
相手は、少し息を切らしながら言った。
「あ、あの……秋野高校って、どこですか?」
「え」
私と本野は、顔を見合わせる。
「……私たちも、そこ」
「行き先、一緒じゃん」
本野が、にっと笑った。
「じゃあ、一緒に行こ」
「え、いいんですか?」
「いいよ。ほら、急がないと」
「……ありがとうございます!」
三人で、また走り出す。
バタバタと、足音が重なる。
知らない人だったはずなのに、
なぜか、同じ朝の中にいる気がした。




