表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本野と一緒に青春をする  作者: 美空


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/24

お、おばけ?

「ただいま」


返事はなかった。

今日も、家の中はしんとしている。


「……ねえ」


本野が、急に言った。


「今日は、怖い話ししよ」


「やだ。怖いよ」


「大丈夫だって。本当に出るわけないし」


そう言った、その瞬間。


――パチッ。


電気が消えた。


「え……なに?」


思わず声が震える。


「本野がやったの?」


「違うよ」


「じゃあ、なんで……」


からん、からん。


窓の方から、音がした。


カーテンが揺れて、

いつの間にか、窓が開いている。


「え、なに……お化け?」


無理に笑ってみせる。


「本野、ほんとにやめて。怖いよ」


「だから、私じゃないって」


そのとき。


――どん。


鈍い音が、部屋に響いた。


「な、なに……?」


心臓が、どくどく鳴る。


パッ。


突然、明かりがついた。


「……あ」


「停電だったんだね」


本野が、少し安心した声で言う。


「でも、さっきの音は?」


床の隅を見る。


「……ネズミじゃない?」


その瞬間。


ばたっ。


「夢乃!」


視界が、ふっと暗くなった。


――――


目を開けると、朝だった。


カーテンの隙間から、光が差し込んでいる。


「大丈夫?」


本野が、覗き込んでいた。


「……うん」


私は、ゆっくり起き上がる。


「ネズミに、びっくりしただけ」


そう言った自分の声は、

少しだけ、昨日より落ち着いていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ