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本野と一緒に青春をする  作者: 美空


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14/24

試合


「どっちが先にサーブするか、じゃんけんで決めよ」


誰かが言った。


本野が、私の方を見る。


「私、じゃんけん弱いからさ。夢乃やって」


「……え」


「大丈夫」


逃げ道をふさがれた気がして、でも――

うなずいた。


「最初はグー、じゃんけん……ぽん」


一瞬、間があって。


「……やった」


「勝ったじゃん」


本野が、嬉しそうに言う。


「サーブして。夢乃」


ラケットを握る手が、少し震えた。


「……いくよ」


ぽと。


シャトルは、すぐ足元に落ちた。


どこかで、くすっと笑い声がした。


胸が、きゅっと縮む。


「……ほら」


本野が、静かに言う。


「もう一回」


私は、深く息を吸った。


「……えい」


ぽん。

シャトルはネットを越えて――

相手コートに、落ちた。


「あ」


「……入った」


一瞬の沈黙のあと。


「すごいじゃん」


誰かの声がした。


私は、ラケットを握ったまま立ち尽くしていた。

でも胸の奥で、小さく何かが弾んでいた。


「どっちが先にサーブするか、じゃんけんで決めよ」


誰かが言った。


本野が、私の方を見る。


「私、じゃんけん弱いからさ。夢乃やって」


「……え」


「大丈夫」


逃げ道をふさがれた気がして、でも――

うなずいた。


「最初はグー、じゃんけん……ぽん」


一瞬、間があって。


「……やった」


「勝ったじゃん」


本野が、嬉しそうに言う。


「サーブして。夢乃」


ラケットを握る手が、少し震えた。


「……いくよ」


ぽと。


シャトルは、すぐ足元に落ちた。


どこかで、くすっと笑い声がした。


胸が、きゅっと縮む。


「……ほら」


本野が、静かに言う。


「もう一回」


私は、深く息を吸った。


「……えい」


ぽん。

シャトルはネットを越えて――

相手コートに、落ちた。


「あ」


「……入った」


一瞬の沈黙のあと。


「すごいじゃん」


誰かの声がした。


私は、ラケットを握ったまま立ち尽くしていた。

でも胸の奥で、小さく何かが弾んでいた。



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