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本野と一緒に青春をする  作者: 美空


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13/24

私、やっぱり、嫌われてる!!


「本野、私ともやろ」


後ろから声がした。


「いいよ」


本野が答える。


そのあと、少し間があって。


「あ……いいけどさ。夢乃とも一緒でいい?」


一瞬、空気が止まった。


「あ、夢乃さんも一緒?」


相手は、困ったように笑う。


「……あ、呼ばれてるから。じゃあ」


そう言って、離れていった。


私は、何も言えなかった。


「……今の、ひどくない?」


本野が、小さな声で言う。


「……うん」


胸の奥が、ぎゅっとした。


「私、みんなに嫌われてるから。インキャってやつ」


口に出すと、余計に現実になる気がした。


「ひどい!」


本野は、思ったより大きな声を出した。


「夢乃、すごくいい子なのに!」


ぎゅっと拳を握る。


「そうだよ。

夢乃、他の人とも話そ。夢乃がいい子だって、知ってもらおう」


そのとき。


「あ、ねえ」


本野が、近くのグループに声をかけた。


「私らも入れてよ」


「……うーん」


少し考えてから、返事が来る。


「今、人数多いから。ごめんね」


「……入れてよ」


重ねた声に、相手が戸惑う。


「え……」


その瞬間。


「入れてあげなさい」


先生の声が、体育館に響いた。


「たくさんの人とやった方が、楽しいでしょ」


「……はい」


「先生、ありがとう!」


本野が、元気よく言う。


「じゃあ、試合やろう」


私は、ラケットを握り直した。


「……う、うん」


まだ怖い。

でも、さっきより――少しだけ、前を向けた。


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