表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

花束

作者: 歌川 詩季

 花束、渡したり、もらったことある?

 積み木をやめてドミノをはじめた日

 破壊と想像が手をとりだした

 虹をつかんでは トコロテンの網にかけてさ

 七色ケチャップのスパゲッティにしよう


 永遠の愛じゃなくたって泣かなくてもいいぜ

 たったひとつでも花が咲いたなら

 そいつを忘れずに生きてゆこう


 永遠なんて瞬間のまとめ買いで

 瞬間は永遠のばら売りなんだ

 それはひとつずつ花を結んでいけば

 いつかはでっかい花束になるように



 月見を終えてカジノがひらいた日

 宵越しの (かね)すら残らなくなる

 運をつかんでも すかんぴんの泡と消えるさ

 でかいマグカップにカフェラテをくもう


 瞬間の恋がせつなくて泣きたくてもいいぜ

 たったひとつでも花を散らせたなら

 季節は止まらずに過ぎてくけど


 瞬間だって永遠の切り落としで

 永遠は瞬間のホールケーキだ

 もしもひとつずつ花を抜かれていけば

 やがては花びらひとつさえ残らないね

 もらったあと、分けて飾るの大変そう!


挿絵(By みてみん)

制作:ひだまりのねこ先生

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 どんなに長い時間も瞬間の集まりで、どんなに短い瞬間も重なり続いていく。  わかっていることなのに、先を見ては溜息をつき、今この時を無駄にするのですよね。  ……そうわかっていても進まないものは進まな…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ