43 その頃のお医者様
お久しぶりです。約一ヶ月更新できませんでした。
言い訳をさせてください。仕事がぁぁぁぁぁ
帰ってきたらただひたすら睡魔がぁぁぁぁ
すいませんでした。
「自己紹介も終わった事やし、次の予定はキミ達の健康診断なんやけど、センターに向かうにもキミ達の服装はちょっとばかし浮いているし目立つからここに検査しに来てもらう事になりました。そんでその時、服も持ってきてくれるから好きな服を選んでほしい。色々持ってきてくれるらしいよ」
そう言うと子供達は驚いた様な目をコチラに向けてきた。何か言い出そうとして言葉を飲み込んだようだ。
「ん?どうした?何か質問か?」
聞いてあげると1人の女の子に皆の視線が集中したので代表して年長のミオネが答えた
「そんな事までしてもらっても私たちお返しが出来ないので…」
「なんやそんな事か、改めて言うけど子供はそんな事考え無くてえーんやで。もしそれが嬉しい事なら大人になってから小さい子供達に同じような事をしてあげたらえーんやから、まぁ悪い大人も中には居てるから全部信じろって言わんけど、そうやって育った子供ってきっとそこまで悪い大人にはならんと思うんよ。当たり前に享受されてたら感謝の心なんて育たんやろうから全ての子供にってのは無理やけど、キミたちはその辺大丈夫そうやし」
「も、勿論感謝はします。」
「それに、キミ達のような子供はきちんと保護されるように法律があるらしいで、だから僕は何も苦労はしてへんから、僕に思うことなんか何も無いんやで」
「そうですか…わかりました。でも感謝はしてます。アイリちゃんから昨日お風呂に入ってる時に聞きました。ソウマさんだけが話を聞いてくれたって。そしてソウマさんが動いてくれたから私たちが助かったんだって…」
「まぁこの件に関しては話は僕が聞いたけどちゃんと落ち着いて大人に話してたら初めから皆は助かってたんよね。悪い大人に騙されて隔離されてたから仕方ない事やけどさ、だから一番先に動いたって言うならそれはアイリやね」
「え?わ、わたし?」
「そう、アレンの病気が発端とはいえ、先に助けを呼びに来たのはアイリだから、アイリがあそこで諦めて不幸を飲み込んでたらこうはならんかった。アイリが抗ったから、頑張ったからやで」
「そっか…えへへ、なんか照れるなぁ」
「ソウマ様、皆様、到着したようですので一旦外に出ましょう」
そんなこんな話をしていると健康診断の為の機材が到着したようだ。
「これは凄いな、空飛ぶバス?空飛ぶ箱?」
この施設の外には空きスペースがありそこに着陸しようとする物があった。空飛ぶタクシーみたいな個人が乗り込む奴では無くてバスが飛んでると表現すれば良いのかコンテナが飛んでると言うのか迷っていると
「アレはソウマ様のわかるように言うとトレーラータイプのトラックです。前部分で後ろのコンテナを引っ張り操縦しています。後ろのコンテナは用途によって換装することが出来ます。大きな物ではコンサート会場のようなステージコンテナもございます。」
「どんだけの規模か想像も出来やんけどイベント関係が捗りそうやな」
「さて今回は健康診断の為なので医療ドローンや医療ポットが積まれています。この操作をソウマ様にはして頂き、いざという時に扱えるようにしてもらいます」
「えぇ?見守るだけじゃないの?」
「はい、こういう医療機器を直接扱う事は滅多に無いのでこの機会を活かしましょう、と言っても殆どが医療ドローンが行うので1度触って経験しておこうと言う職業体験のようなものです。体内のヨクトマシンは1度経験した事としていない事ではサポートの度合いが変わりますので」
「なるほど、そう言うものなんだね。了解、それじゃやって行こう!」
学びながら、経験しながら、子供達と触れ合いながらキャッキャしながら、お昼ご飯を挟み、最後には服選びなどをしているとあっという間に1日が終わってしまったのだった。
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ソウマ達が子供達とキャッキャしている同日の出来事、スラム街にとある酒場で子供達からお医者さんと言われていた男がいた。
「おい、マーク!ブツは用意出来てんだろうな?」
「へっへ、大丈夫ですよ。ガキ共の1番上が今年で18で成長薬も適度に打ってます。なんで身体は大人になってきてますんでいい頃合いなんですよ」
「成長促進剤は今の俺等にとってはなくてはならないって奴だがらなぁ、昔は18は自然と大人の身体だったらしいけどなぁ」
「まぁその分、長く使えるようになってますんで高く買ってくれるじゃないですか」
「壊れない限りな」
「ちげぇねー」
「「がはははは」」
昼間から酒を呑み上機嫌なお医者さんと呼ばれていたマークとその兄貴分の男は今夜の取引で商品として扱われる子供の話をしていた。
「一応、時間までまだ早いがそのガキをここに連れてこい、クライアントに渡す前に綺麗に洗ってやらなきゃだしな」
「汚え格好ですからね、売り渡す時くらい綺麗に商品としてパッケージしてやりましょうか」
と、話が進み、マークは商品となる子供のもとにやってきたのだが、前日ソウマによって全員居なくなってしまった場所で愕然としていた。
「どういうことだ?酔ってるとはいえ、場所間違える程もヘベレケじゃない…じゃなんでここに誰も居ない?少なくともガキの1人は熱にうなされて移動出来るような状態じゃなかったはずだ」
マークはやはり酔ってるのか独り言が多かったが言葉に出したことによって頭が整理され今の状態が不味いことに気づいたので顔は青ざめてきていた。
「ヤバい…ヤバいぞ、今回の客は兄貴にとっては大事な客って言ってたし、どどどどどーしよ…俺1人で片付くなら問題無いけど…やっぱ兄貴に相談しなきゃ…クッソ…でも何もわからないより少しでも何があったか調べてから行くか…」
マークはこのままではヤバいと思い、少しでも情報を集めるため、酒場に戻る前にこの付近に住み着いている人たちへ声をかけながら酒場に戻っていったのだった。
すると昨日の夜中に何やら騒がしい事になり子供達が全員スラムから出ていってしまったと言うことが分かった、そして傭兵ギルドもどうやら動いていると言うことだった。
「傭兵ギルドに熱を出してたガキの為にその姉が熱冷ましの龍神苔を依頼していた?」
「あー昨日の昼前に、副ギルド長に訴えてたみたいだぜ、まぁそん時は相手にさえしてもらってなかったけど」
(そりゃ端末もなければ金も無い奴に依頼なんて出せるわけないからな…)
「でも1人の野郎が話を聞いてな、それを引き受けたらしいんだ。全く同じ傭兵として金も無い奴からの依頼とか聞いて欲しくないのによ、しかしあんなガキがどうしたらあんな感じになるんだろうな?お前なんか知ってんのか?」
「ん?い、いやぁ…ま、まさかだぜぇ、知らないぜぇ」
「お前、あんまりヤバい事に首吊こっでたらそのうち…ポンって」
と傭兵は指で自分の首を切るジェスチャーをして去って行った。
「まさかと思うけど…冗談で言った龍神苔の話を真に受けて依頼するとか…ありえんだろ…龍神苔が末端価格いくらするとか知らねぇのかよ…知らないんだろうなぁ…そりゃそんな格好のガキが龍神苔なんて依頼したら変だって思う奴がいてるよなぁ…」
実はソウマがただ同情で動いたとか知らないがマークはギルドが動いた事に危機感を持ち兄貴分のいる酒場に戻ってきた。
「おい、マーク、ガキはどうした?もう水でも浴びさせてんのか?」
「あ、兄貴…実は…」
マークは事の経緯を説明した
「は?つまりはどういう事だ?」
「だ、だから斯々然々だから早く逃げようって」
「ば、バカヤロ、そんな事言っても取引相手がヤバいって言っただろうが」
「でもよぉ…とりあえず違う星に行って一旦隠れやり直すしか道は無いと思うんですが…」
「はっ!だがなガキに顔を見られてるのはお前だけだよな?」
「そうだぜ、だって兄貴がアソコには行かないって頑なに拒否してたからじゃないですか」
「つまりはガキから通報されるのはお前だけって事だ、いやギルドにチクられてガキを攫われたって事は既にお前は逃げることも無理なんじゃないか?」
「あ、兄貴は俺のことを見捨てるんですか?」
「バカヤロ!見捨てたりしねぇよ、お前は国から目をつけられて既にヤバい、俺は今後の展開でヤバくなる。だがまだヤバくないんだ、今はまだ取引相手と良好なんだ。」
「俺、賢くないからわかんないです。つまりはどういう事なんですか?」
「お前の言ってた18のガキを取り戻して取引相手に渡す。その時に俺たちもこの惑星から脱出出来るように手配してもらうんだ!あの人ならそれが出来るはずだ多少割り引かれるだろうが脱出料金だと思えばなんとかなるだろう。今後は今までの貯めた金でまた何か始めるのさ」
「あ、兄貴!」
「それじゃ引き渡し時間は後5時間後だから今から準備を整えてガキを探すぞ。国の機関で昨日今日で用意出来る施設ならある程度目星がつくはずだ。それに昼前に一般市民街には珍しく大型トレーラーが飛んでたらしい、貴族の家にトレーラーが飛んでいくとか王城に飛んでいくならたまに見かけるが一般市民街ではありえん、きっとその付近にいるはずだ」
「やっぱ兄貴は頼りになります」
「今回の失敗は許し難いがこれも糧に成長しろ、次は無いからな!」
「はい!」
と、2人のミオネ奪還計画がスタートしたのだった。
最後までお読み頂きありがとうございます。
まえがきでも書きましたが一ヶ月も無更新申し訳ありません。
書きたいと思いネタを考えるのですが考えてる最中や、言い回しを考えてる最中にいつの間にか寝落ちしてしまうのです。
毎日更新出来てる人を尊敬します。
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