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世界は思ってるより広いものだった  作者: まりも


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42 子供たちのこれから

残りのイノシシとでっかいトカゲとでっかいヘビも処理をした。と言ってもトカゲとヘビは凍っていた為内蔵の処理だけである無理に解凍して処理するより内蔵だけ抜いてそのまま冷凍保存しておこうとなった。イノシシがデカいし多いからそれも致し方ない。この施設にはアイテムボックスの様な一室があるためそこにほりこんで置いてとの事でポイって投げ入れておいた。


「このアイテムボックスの部屋?便利だよな…手を入れたら中に何が入ってるか理解できるとかマジ便利過ぎ。しかも部屋って感じに区切られてるけど実質部屋として区切られてないんやんな?」


「そうですね、壁に張り付いてる感じと言いますかそんな感じです。まぁ簡単に持ち運び出来ないのが難点ですが、盗難の心配がありません」


「それに自分一人じゃなくて登録した人達の複数人で使えるってのも良いね。保存して置いとけばココの子達でも使えるって素晴らしい」


「ソウマ様って子供に対して過保護ですね?」


「あー、そうね…僕って、結婚もせずにふらふらしてたやん、でも周りの友達とか歳の近い親戚とか皆、結婚して子供できてさ、そんなこんなで40歳も超えて結婚も諦めてしまった訳で、そうしたら周りの友達の子供が可愛くて仕方なくなったんよ。自分の子供ならある程度の事は許容出来るけど、友達の、謂わば他人の子の面倒見るってなったら適当になんか見れないじゃん、そしたらいつの間にか子供にはこんな感じになってたって感じ?」


「良いことだと思います。多少顧みない点はよろしくありませんが、信念があるのは良いことです。」


「あはは、今回は色んな人に迷惑かけてしまったのは失態だったと理解してる…だから自分で解決出来るだけの力を頑張って身につけなきゃって…」


「無理はしないでください…1人で出来ないと思ったらすぐに相談してくださいね」


「ありがと…」


「じゃ今日はココまでにしてお風呂に入って寝ましょうか」


「…お風呂…一緒に…」


「はい、今日は頑張りましたよね?癒やされてくださいね」


この後めちゃめちゃ癒された。それはもうとろけるような癒され方であった。狩りをしたからなのか身体が昂ぶっていたようでそれはそれは凄かったとだけ伝えておく。


次の日は観光と言っていたが僕だけは自由行動にしてもらえたようなので朝から解体作業の続きをした。


皮をはぎ、肉を枝に分けて冷蔵室に吊るしておく作業だ。肉の枝分けはしたことがあったので実にスムーズに出来た。この身体は過去に1度覚えた事は簡単に思い出せる様で子供達が起きてくる前には既に終え朝食を作って待っておけた。


朝食の内容はトーストにオムレツとサラダとさっき枝に分けたお肉を少量ずつだ。肉が無いと少し淋しいからな、本当はベーコンの気分だけど致し方ない。


「お~い、そろそろ起きろよー、朝ごはん食べてしまうぞー」


と、子供達を起こしいく。晩御飯を食べお風呂に入った結果熟睡していたようで慌てた様子でアイリ達は飛び起きた。


「お、お兄さん、ごめんなさい…朝ごはんまで…」


「朝からごめんなさいは、聞きたくないな」


「あ…、はい。ありがとうございます」


「よし、じゃ皆で食べちゃいな」


そうは言ったが1人起きてくる気配の無いヤツがいる。昨日のヤンチャボーイだ。


「コウタが起きないんです。死んだように寝てて…息はしてるんですけど…いつもこんなに寝るような事はないのに…」


「あ、あー、それは僕に任せなさい!」


どうやら催眠術が効きすぎている様で全く起きる気配がないヤンチャボーイ。名前はコウタというらしい。コウタの耳元で小さく呟き指パッチンをする


「コウタは僕の合図で目覚める。すぐ目覚め正気に戻るよ…3秒数えて指パッチンで目覚めるよ、3、2、1」


パチンと耳元で鳴らすとクワッと擬音が聞こえるかのように目を開き飛び起きた。キョロキョロと周りを見渡し僕と目が合う


「な、何をした?」


「さぁ?何をしたんでしょうね、そんな事より皆と朝ご飯食べな、待ってるみたいやで」


皆の方を振り向いて促してあげると、コウタは渋々という感じで皆と朝ごはんを食べ始めた。


「食べながらで良いから、話を聞いてくれるかな?」


そう言うと子供達はモグモグしながら首をコクコクと縦にふっていた


「昨日ドローンによってキミ達を助け出しました。しかしキミ達を助けたのは良いけど処遇はまだ決まってないようです。その辺が決まるまでココに住んで良いのでここで暮らしてください。ご飯等は下にお肉があるのでそれを使って貰って結構だから心配はいりませんお肉の他はこれから仕入れてきます。少しの間面倒見てあげるから安心して欲しい」


「偽善だ…」


「結構!やらないよりやる偽善の何が悪い?」


よっぽど過酷な生活だったんだろうコウタは僕を否定してくる。


「私は、1日でもお腹いっぱいになれた事が、凄く嬉しいです。」


アイリがそう呟いた。それをキッカケに他の子達も


「僕も」「私も」と次々と声をあげていく


「取りあえず、今日、明日、明後日と僕が面倒をみる限りはお腹をすかせるなんて事が無いようにするから」


そう伝えると子供達は、満面の笑みを浮かべた。


「分かったよ…見返りは何をすればいいんだ?」


見返り?見返りかぁ…どうしようかな…


「取りあえず皆の名前を教えてほしいな。コウタとアイリ、アレンの名前しか分からないからさ、食べ終わってからでいいからね」


子供達派モグモグしながらコクコクとまた首を縦にふった


朝ごはんを食べ終わった子供達は1人ずつ自己紹介を始めた。


「ミオネと言います。18歳ですこの中では年長です。ほら、皆も自己紹介して」


「ルミ…12歳…」


「ハツネ、10歳です」


「カヨ、10歳」


「シンジ、10歳です」


「リイコ、9歳」


「アツシ、9歳」


「リリカは5歳」


「クルミも5歳」


うん、なるほど、覚えられん…どうしようかと苦笑いを浮かべるとアイリが1人ずつの説明をしてくれた。


「えーとミオネが1番年長の女の子で赤髪ロング。ルミが青髪のおかっぱでシャイで少しお話するの苦手なの、んでハツネがルミの妹で青髪ロング、カヨが茶髪でおっぱいでっかい。シンジはコウタの弟でコウタより賢くて落ち着いてる。リイコは黒髪の元気っ子。アツシは赤髪で元気、コウタの弟分なのが残念なの。リリカとクルミは金髪で双子。私たちも分からなくなるから髪を右で結んでるのがリリカ、左がクルミ。以上!コレでわかる?」


「助かるよアイリ。出来るだけすぐに覚える様にするから」


歳をとると名前とか覚えれなくて困るよ…まぁいっぺんに覚えるのは普通でも難しいと思うが…


「僕はソウマだ。よろしくな」


「はい、ソウマ様」


「ソウマお兄ちゃん」


「ソウマさん」


「…はい」


各々返事を返してくれる。やっぱ、子供は無邪気な感じで良いもんだ。チラッとコウタを見ると


「コウタだ…」


「知ってる」


「チッ」


舌打ちしたよコイツ面白いや、あんまり言う事聞かない様なワルガキならまた催眠術にかけてやるけどな、でもそんな心配もいらなさそう。ミオネにちゃんと叱られてるから。


「よし、じゃ今後のとりあえずの方針を言うよ。ただ食べて過ごすだけじゃ今後も心配になるから読み書きを覚えて貰うよ、お勉強だね、出来る子達は僕と一緒に傭兵ギルドのお仕事をして貰うよ。勿論僕もついて行く。なんせ僕もその仕事についたばかりだし。僕は学校にも通わなきゃならないからその間に勉強だ。毎日出来るだけ帰ってくるからその後にギルドに行こう。」


前もってヒフミさんに予定を聞いて、どうしようかと相談しておいた通りに話す。あくまでも僕も学業がメインになる。この国の、学校に通い文化と魔法を学ぶ、合間に森で採集やお肉の確保をして過ごす。学校は午前中だけらしいからそれでよいらしい。


子供達は大きく頷いて了承してくれた。読み書きは双子のリリカとクルミが全く出来なくて、ミオネは完璧、その他はまぁまぁ出来る感じらしい。


僕も、実はこの星の言葉は理解できるけど文字は理解出来ないので一緒に勉強しようと思った。文字を見ると日本語に自然と読めるけど何か違和感を感じるのだ。身体の中のマシンのチート感で乗り越えれるけど学べるなら学んでおこうと思った。子供たちの前であまり卑怯でいたくないので、一緒に頑張ろう。

最後までお読み頂きありがとうございます。


ココ数日、仕事があったり実家の用事があったり、眠すぎたりと中々書けませんでした。

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