32 いたって良好、健康ですので
以前、ホテル勤めだった頃、健康診断って凄くめんどくさかった。キッチンは時間との戦いなのに指定された時間に行けだの、休憩中に行ってこいだの…下っ端には本当に嫌な時間だった。しかし、このハイテクノロジーな惑星ではまずトンネル状の通路を歩いたその段階で体内スキャンされているとのことだ。そして全く痛みを伴わない血液検査。何か筒状の物を押し当てると完了だった。僅か十数分の時間で終了した。
「お疲れ様でした。結果は良好です。」
「こんな簡単な事で良かったん?何度も言ってるけどハイテクだなぁ…」
「地球の医療関係の検査に比べると確かに早く終わってますね。MRIと同等の事は一瞬ですからね、しかも安全ですので」
「放射能とか磁力とかそんなんじゃないんだ…」
「魔素があり科学が発展したこの惑星でそんな物、人間に向かって使いません」
「地球にも魔素はあるやん?」
「地球の文化は過去、完全に魔法を否定しましたからね」
「神様とかは否定しきらないのに変な話や、今からでも認識して欲しいよ」
「少しずつですよ。その為こうやって案内しているのですから」
「そうやね、何年かかるかわからんけど、いつか完全にこのレベルになってほしいなぁ。便利過ぎて1年なんかで帰りたくないってなりそうやわ」
「そうなって貰いたいです。移民として受け入れるのは可能ですのでそう思ったらすぐお伝えくださいね。ソウマ様であれば申請すればすぐに通ると思われますので」
「まじかよ」
「はい、地球にも何やらの事情で帰れない人たちは移民として居座ってもらう予定ですので。この惑星ではありませんが文明レベルは同等ですから」
ヒフミさんとの会話は、時折これ以上聞いてはいけないと思われる部分がある。闇と言うかなんというか…、でもきっと犯罪者として地球にいるよりマシな生活だろうと思って今は聞かずにおこう…
「この後の予定は何がある?」
「この後は、少し街を説明しながら宿泊施設に向かいます。」
「おー!それは楽しみだよ。ダンジョンとかある生活の街並みはワクワクする。」
「では…少しお待ち下さい…ソウマ様の血液検査の結果、少しお伺いしたい事がありますとの事です。」
僕だけ?んーまぁいいだろう皆と別れるのは少し淋しいが…
「なんかあるみたいだから、皆は先に行っといて、後で追いかけるから」
と、他のメンバーと暫しのお別れをし、健康診断をした建物の最上階にやってきた。そこには白衣を来た長身で金髪の女性が待っていた。顔立ちは凄く美人だ。そして服の上からでもわかる程のたわわに実った2つの実り…あれはGカップはある…僕の中の何かが察知した。
「いらっしゃい。私はここの局長をしているキョーコ=カシワギと言うものだ。」
日本人みたいな名前だ…そういう人もいるんだ。良かった、どうも長い横文字的な名前は覚えにくくて困ってしまう
「あっど、どうもです。ソウマアリミヤです。」
「キミには二、三、聞きたい事があってね。よろしいかね」
「は、はい、僕で答えれる事なら」
「感謝するよ。でばまずはキミの体内の中のヨクトマシンについてだ、なぜかキミはヨクトマシンとの相性がよく身体になじんでいる、これの原因が知りたいんだ。他の者たち、同じ地方出身の者たちにも見られない程の適合率なんだ。多少高い子は確かにいる一之瀬君等も、高い方だがキミの数値は異常に思える。何か、違いがあるのかと疑問に思ったら居ても立ってもいられない性分でね、なので申し訳ないことなのだがキミを呼び立てたんだ。」
「なるほど…それは僕も考えていました。僕は、特に特別な人間と思った事も無いし、どっちかと言えばめんどくさがりな人間でした。しかし、日本人特有なのか周りに流されやすく個人として目立った行動はあまり取らない、取りたがらないそんな典型的な人間です。なので周りと違う行動をとったなと思えるここ最近の事はと考えたら一つ思い当たる節がありまして」
「ほほう、ソウマ君も考えたのだね、良いことだよ。特別でありたい。そして特別だったんだと安易に思って思考停止していたら予測もたてれやいからね、たすかるよ、それでキミの見解は?」
「はい、ワクチン接種かなと…今もそうだったんですが地球規模でウイルス性の病気が流行って居ました。それは当初対策が無いと全世界でパニックになりました。自営業を営んでいた自分にもその影響があり凄く暇になりました。世間では濃厚接触を避けようと外食など控えようとの動きの中、店内は閑散とし濃厚接触する相手もいない状態になったのです。なので面倒くさがりな自分はワクチン接種をしませんでした。2回3回と受ける人もいましたが、僕はしなかったのでそれかなって思っています。」
「なるほど、それは一理あるかもね、ワクチンの残った身体にヨクトマシンの投与は効果の低下を招いたと言う見解か…それは、うん、ありえるね。ワクチンのサンプルとかあれば確かめられるがそのウイルスも変異しているだろうし、そうなったらワクチン自体も変化させているはずだから、どの段階のワクチンが原因かと特定はできないが…流石、辺境の未開原始惑星だ、とても面白い。」
あっうん、あまり出身地を未開の原始惑星と言うのは辞めてもらいたいなんかモヤッとしちゃう。まぁ比べて原始的と言われればそうなんだろうけどさ
「そうか、そうかなるほど!いい判断だ。では次の質問だよ。キミ程ヨクトマシンに適応してしまうと、性欲も膨らんではいると思うのだがそこは大丈夫なのかい?」
いきなりセンシティブな…
「えっえっと、それはヒフミさんにお願いしています。一応、僕の星でも未成年扱いの女の子が近くにいたのでムラムラしないようにお世話になっていました。」
なんだこの羞恥プレイは…
「そこのヒューマノイドのキミがヒフミ君と呼んでいる子で発情するなら同性愛者でも無いのだね。よしよし、では最後だ。質問と言うよりお願いだね。」
あーもう恥ずかしい…どうしておっさんにもなって性処理関係の話をこんな美人で巨乳なお姉さんにしなきゃならんのだ…少し興奮してきたじゃないか。
「キミの遺伝子サンプルをくれないかね?採血はしたがしっかりした物、つまり精液を採らしてもらいたいのだ」
「はい?」
「そこのヒフミ君?でもいいのだが、どうせなら私が手伝ってあげよう。キミとは仲良くなっておきたいのだ。」
ふぇ!こんな美人で巨乳なオネイサンに…興奮します。
「良いんですか?そんな事お願いしても良いんですか?じゃ…しゃあ、よろしくお願いします。」
「よし決まりだ。ではズボンを脱いで四つん這いになってもらえるかな?」
僕はいそいそとズボンを脱いだ、あらわになった僕の僕は既に起き上がり今か今かと待ちわびている。四つん這いになって先生を待つ…
キョーコ先生はゴム手袋をキュッと手にはめ僕に手を伸ばしてきた。ゴムはネトっとした潤滑油、ローションが塗りたくられていた。
「ってあーーーーそこは未開発です。」
僕は泣いた…そして僕の僕も涙をデロデロに流していた。これがテクニシャンと言うやつか…
最後までお読み頂きありがとうございます。
少し投稿に間を作ってしまいました、仕事の忙しさと法事が重なり寝不足に寝不足を重ねてしまい書く時間を持てませんでした。申し訳ありません
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